シーちゃんと

時々はシーちゃんとこっそり泣こう

まごころを信じられますように

自分の

まごころ

 

信じよう

 

信じて

ゆこう

 

おもった

 

 

もう

ずいぶんながいこと

ひとが

おっかない

みたいになっていて…

 

もと

つきつめるなら

 

こころ

平和でないから

 

自分の

おのれの

こころ

と否定して

 

切り捨てて

 

まごころ

まったく

信じられていないから

 

 

くるしい…

 

 

ここに

いま

自分が

あるのは

 

自分の

ちから

なんて

ひとつも無いのに

 

 

因縁

 

つながって

 

途方もない

つながってくれたおかげで

 

幸運

幸福

つながってくれたおかげで

いま

 

生きて

ある

ということ

 

すべて

ひとには

仏心

仏性

まごころ

あって

 

あたえられて

 

ひととなって

うまれてこれたんだ…

この

わたしさえも…

 

いつも

おもい

念じて…

忘れないでゆこう

 

ごめんなさい

 

ありがとう

お祈りした

 

つねに

つねに

忘れるな

 

ありがたく

ありがたく

祈れ

念じていた

 

くるしいのならば

なおのこと

いま生きる

 

すべて

祈り

 

いま

いま

一所懸命

つなげてゆくんだ

念じた

 

 

われひとり悪

といえども

自分も

ひとであって

 

まごころ

あって

さずけられて

 

この世に

ひと

なって

うまれてくることできたのだなあ

 

ごめんなさい

お仏壇のまえに座っていた

 

罰当たり…

 

くるしくなると

 

お経

くるしいなあ

 

自分を

自分で

裁いて

 

追い込んでしまうせいだ…

 

自己否定の

おろかさ

 

何度となく

知らされて

くりかえし

懺悔してる

 

お経

お祈り

なにかを

ねがってしまえば

 

こめてしまうならば

 

邪な

期待

 

夢想…

なってしまうようにおもわれて

 

今日は

とてもこわかった…

 

今日のわたしは

そのようなもののために

祈りを捧げているようで

おっかなくなってしまい

 

お経

途中で

やめてしまった

 

ごめんなさい…

 

それにしても

お経に

むしろ

こころ

揺れ動くのは

まさしくの悪

 

おそろしくなるのだった…

 

逃げて

逃げているから…

 

理由なら

自分が

いちばんわかっているという

 

おろか…

 

 

昨日

たたんで整理したものたち

その

あまりの量に

 

ああ…

執着

 

未練

煩悩

 

悪…

 

眠れなくなった

 

眠れないまま

うつらうつらして

気づけば朝だった…

 

それでも

あたえられた今日

心底

こころから

ありがたく

おもえた

 

とはいえ

ふらふらで

 

脳に血流

まったくゆかないみたいな

ふらふらでも

できる

さがして

見つけて

 

午後までかかって

お洗濯した

 

ものの山

目の当たりにして

見たくなくなってしまって

 

こわくなってしまって

逃げていたかなあ…

 

ほんとうに

ほんとうに

ひとつ!

でも…

だよ

シーちゃん

って

 

死んじゃうよ

って…

 

 

のろのろ

とぼとぼ

ものの山が待ってる

真夏の室温の二階へ

もの始末へ向かった

 

絶望したらいけないよ

永遠に

終わらないよ

 

声にして

自分に言った

 

これから

のために

ようやく

収納のものを処分できたんだよ

ここからなんだよ

って…

 

でも

たしかに

あきらかに

もの

これでも

うんと減らせているのだ

まだまだ多いんだけれど…

 

ネズミのおかげ

でもあるけれど…

 

いちばんは

やっぱり

 

姉上さまのおかげ…

 

ごめんなさい

ありがとう

ばっかりが

 

ぐるぐる

ぐるぐる

もやもや脳を

ゆきかって

 

ひとつ

ひとつずつ

もやもや脳も

自分も

はげまして

 

ひとつずつ

つなげてた

 

そうだ…

 

お片付け

終えられたら

そうして

死んでゆくのならば

 

犬死に

では

なくなるかもしれないよ…

って

 

おかしな

不可思議な

希望

さえ

わいた…

 

そうだ…

せめて

 

せめて

ここの

お家

わたしたちきょうだいの育った

大切な場所であったこのお家を

 

パパが

片付けてくれ

わたしに託し

パパが死の床で

ねがっていたように

お片付けしたならば

 

さっぱりして

すっきりして…

 

見えなくなってたもの

 

わからなくなってたこと

 

たどりつきたい

祈るところ

へと

 

あかるく

光るように照らされて…

 

つながってくれるのかもしれないよ

って

 

パパ

おもった

 

ママ

おもった

 

 

姉上さま弟

おもった

 

泣いた…

 

 

 

うつくしくお片付け

もの捨て

かなうならば

 

こんな

無能

無為

の果ての

 

孤独の死

でさえも

 

惨めでも

かなしくも

なくなってくれるかもしれない

おもった

 

のこされたものたちのために

すこしも

たとえ

わずかにでも

 

ものを減らしておきたいんだ

はじめの

きもち

 

おもった

 

 

ほんの

すこしでも

かるくなって

 

ひらけて

すがすがしくなって

 

あかるく

うつくしい場所に

なっていたならば…

 

ささやかな

意味を

 

かすかな

おろかな

祈りの形骸を

のこしてゆかれるかもしれない

 

念じた…

 

まずは

わたしにも

あたえられている

まごころを信じられるように…

 

どきどきして…

はらはらして

 

くるしい…

 

 

すすまない

 

でも

つなげている

このひとつ

 

いま

という

ありがたいとき

 

いま

生きている

よろこび

 

幸福

 

いま

つなぐ

 

ありがとう…

 

 

ここにきて

これまでの

パパや

ママや

姉上さまの

おもい

 

さまざまな場面での

さまざまな

おもい…

 

くるしみ

かなしみ…

 

もの捨てによって

もの始末のおかげで

そのときの

おもいが

 

ここに

わたしに

溶け込んで

しみてくれるように

おもわれてきた

 

 

逃げ

かもしれなくても…

わたしはよわいのだから…

 

たとえ

逃げていたとしても

今日

いま

祈り

 

ありがたく

いまとあって

生きている

それだけで

 

最上の幸福なんだ

おもう

 

くるしい

 

 

 

 

明日

かならず

あたえられて

 

かならず無事に

めざめてくれること

祈っています

 

突然の暑さに

倒れていませんように…

 

 

かならず

 

かならず

無事にいてください

 

 

ありがとう

 

 

また

明日

 

 

おやすみなさい