昨夜は眠れなくて
とうとう開きなおり
お布団をたたみ、カバーを掛け
きれいにクッションを並べ
その前のマットに正座して
本を読んだ
ママの記録ノートを書いてから
ノートのいちばんうしろに書いておいた
毎日のお歌の歌詞を読む
まだあんまり覚えてないや…
お経はすぐに覚えられたのになあ
真夜中ママの体位変換
それから
マットでそのまま、うとうと
したんだろう
気づいたらもうママのクッション外す時間！
おお…！
アラーム！忘れてた
起きれてよかった…
毎日
どきどき…
活字があれば、読む
んだけど…
あまりにも文章が荒れていたり
激しかったら
すぐに読むのを止める
自分はこんな、めちゃくちゃな文章で
破綻しまくってて、言えた義理ではないけれど
怖くなる
苦しくなる
から、なるべく
避けたい
怒りや
爆発的な感情から
遠ざかりたい
それだけ…
平和主義って思っていたけど
平和主義じゃないな
たぶん、逃走
迷う自分からも
迷いっぱなしに迷って
逃げて逃げて逃げて来たかなあ…
必死に
でも
自分からは
どうにも逃げられない
それでも
自分から逃げたかった
そこからの永平寺
曹洞宗、禅の教え
と
そこまでは、わかった
どんだけ…
無駄した？わたしって
もう
遅い…？
人生に無駄なことは
ひとつもない
わたしに、そう言ってくれたパパ
死ぬ四日前のこと
絶対拒否のオムツ当てられる二日前
オムツは、二日で終わり
天国へ
頑固者め
オムツしたくない頑固エネルギー！でも生きのびられるんだ！って
教えてくれた
無駄だらけの、無駄しかないパパが言うなら
信じるよ
その言葉に至るまで
病でいくばくもない自らの現実、その無念さを
絶唱のごとく、さまざまな、ありとあらゆる表現を駆使して
普段は物事深く考えないパパが
考え得るあらゆる角度から考え抜き
日夜わたしに吐き出した
これでもか！
と
とめどなく
際限なく
(死ぬの！)
(そんなに怖い…？)
(もうすぐだよ)
わたしの中の
悪魔まで覚醒させる
見事な断末魔の叫びだった
わたし
自分が巨大なゴミ箱になった悪夢まで見た
何度も
で
食べられなくなった
今より
さらに弱く
さらに未熟で
よく
持ちこたえたな
その叫び終了したら
悟りを開いたように言ってくれたんだよね
末期の胃がんが見つかり、食べられなくなり
でも生きるために食べたくて
最後には、わたしが差し入れた大量の飴を
寝ずに、舐めつづけた
執念
わたし、看護師さんに叱られたっけ
夜中に寝ないで飴食べてる！って
もう持って来るの、止めなさい！って
差し入れのラーメンスープに
隠し味に麺を入れる、って思いつかず
思いやり、不足
すまん…
でも、教えてね
今度は、ないけどね
食道にステント入れて
弟のヤツとラーメン食べて
大好きなサンドイッチも食べて
詰まらせながらいっぱい好きなもの食べて
無理！
なはずの夏が過ぎ
もうすぐ桜、までは
頑張れなかった…
後悔
諭さず、慰めず
聞き流して
ずっとただ怒らしといてたら？
桜が咲いた？かも？
って
怒るエネルギー爆発させて
で生きのびる
んな訳ない…
人生に無駄なことは
ひとつもない
んだから
だよね？パパ
ママも入院中で
病院かけもちで毎日歩いて
あの時も
泣いてた
進歩ないね
この道は
いつか来た道
ああ そうだよ
お母さまと馬車で行ったよ
悟りって
悟りと考えてはいけないんだって
我を落とす
迷いが
消える
この道だ
と
わたしは
わたしを信じられる
と
そこに行きつくための
修行
この道なんだね
ねえ？ママ
どうかな？パパ
あなたがあなたのままで
わたしは
わたしのままに
行きつく
道
信じられる自分になるよ…
生きてさえいたら
修行、きっと
永平寺は
ここだ
あなたの永平寺も
そこだよ
そんな感じ…
ゆるゆる？
お肉断ち
メインはお豆腐と大豆
酢漬けの煮干し
でも
蕁麻疹はつづく…
化繊は完全out！
デトックスってあんまり興味ないけど
スムージーは皮ごと種ごと
みんな飲んじゃえるから大好き
永平寺といっしょ！
かぼちゃの種、どうやって食べるか
知りたい…
お腹こわさないように…
眠れず
シーちゃんと
いつもの夜更かし
今よりもっとつらかった頃
読んで励まされてたブログ
見つかり
12月5日が最後の最愛のにゃんこの命日なんだけど
奈良美智さんのお誕生日って忘れてて
ああっ！と…
彼の
女の子のひねくれ顔
で
みんな自画像っていう
永遠に子ども
ちゃんと考えて
頑張って生きているけど
いるよね？
あんな顔した子どものまんまの自分
こころのなかに
あなたのなかにも…
ママ
今日もパパを呼んでた…
痰を取って
体位変換して
眠りましょう
ママはパパの夢見てね
わたしは…
おやすみなさい…
