シーちゃんと

時々はシーちゃんとこっそり泣こう

ちくわと猫と宇宙と

2月22日はニャーニャーニャー

猫の日

いつからかは知らない

 

猫の日のアルバイト

朝は

ちくわ!

猫の日記念のご褒美

動物病院で働いてた時のこと

入院猫も供血猫も病院猫も

みんな大騒ぎ!

 

そんなに好き?ちくわ

って

しょっぱいから!ちくわ

って

ちくわ欲しさに発狂?寸前のにゃんこたち

の、一匹一匹に

確実に一本ずつ配給

 

ちなみに

猫の味覚は甘味を感じません…

ちくわも

記念日に限り

 

わんこには?

やったかなあ?

忘れた…

 

あれから

ずいぶん時が過ぎたけど

進歩したり変化したり

飛躍したり

とは、無縁なわたし

 

ため息でる…

 

 

近頃

これって多分よくない?よなあ?…きっと

と、落ちつかない気持ちで睡魔に負け

 

整理つかないこころのまんま

うとうと…

 

すると

 

ぽっかり

宇宙に、ひとり

 

のような

 

不鮮明な意識状態になり…

過ぎた過去の自分と、うっかり

『邂逅』してしまう

 

(あれ…?)

 

猫の日のアルバイト

あの時のわたし

 

会っちゃった…

 

おおっ!ポニーテール!

しかも

まさに馬のように長い!!

たぶん…

幕末の影響かと

 

 

 

もどりたい時間なんて

どこにもないのに

 

なんだろね

 

ママと二人っきり

から、そろそろ3ヵ月

 

生きる、の締めくくりのお手伝いしていると

毎日、一瞬一瞬が

すべて生死のはざまにいて

 

命拾いしたり

やけに客観していたり

入り込んで同化するこころの動きを

自ら制したり

滅却したり…

 

とにかくは、常に常に

常に、祈っている

刹那、刹那、が祈り

祈るしか、ない

という

 

本当は

誰でもそうなのに

 

生きる

終末に向かうこと

 

天才バカボンは『生きる』の真髄

禅の教えだよ…

 

これでいいのだ

これでいいのだ

 

バカでなくてもバカなのだ

 

バカボンバカボンでいい…

(でも赤塚不二夫先生みたいに飲み過ぎたら、駄目…)

 

そのままでいい

みんな

 

しかし

バカボンは永遠だね

バカボン顔って吉本新喜劇でも言ってた

(ママ吉本はスルーでした…なんでやねん)

 

これでいいのだ

ねえ

バカボン

 

  

夢で見るのは、あの日のことも

 

あの時

「緊急!」

って

先生が、ママに鼻のチューブ入れてくれたこと

強制栄養開始したら

ママ起死回生

 

やってもらってなかったら

わたしきっと

もう本当に

ここで、ひとりぽっちだった

 

ここで?

親のいない生家

は、自分のお家じゃない

ママはもう

意思の疎通が

出来ないのだから

ここ、は

きっともう、わたしいていい場所でもない

 

身の置き所

探さなくては…

天国にママを送って

それから

自分も天国へゆけるように

どこかで頑張って…

 

また

初めから

 

夜は

ほんと

ぷかぷか浮いてるみたい

今夜は雨…

 

 

天文部だったけど

宇宙は怖いんだ

飛行機も拒否

 

この介護部屋

宇宙にぽっかり浮いた船のようだ

カプセル状の、まゆ玉みたい

世間から世俗から

隔離されてて

ふわふわ浮いてる

 

時おり

助けに

生存確認に

誰かが訪ねて来てくれる…

 

先生、学生さんも連れて来たね

お勉強しっかりね…

 

ママはさっきカロナールして

熱下がったら

痰がひどい

「偽物の看護師さんだよー!」

って吸引

そしたら

ううん、ううん

と、首を振る…

(ごめんよ、ふざけてて…)

 

ママの見張りのわんこ先生で

先生が試しに

「わんこ好きなの~?」って聞き

うん、しない、ううん

「わんこ嫌いなの~?」で

うん、うん

 

遊ぶな…

学生にしかつめらしく説明するな…

わんころじゃないし

陽気だから許そう…

馬鹿馬鹿しいのはいいのだ

 

しんみりしたってなんになる

みんな

みんな

ゆく道だよ

かなしくない

負けでもない

 

猫の日

もうすぐ終わり

シーちゃんと

次の体位変換、検温まで

うとうとしようかなあ…

 

カロナール再度使える時間

 

それとも

夜更かしして

絵本の世界へゆこうかしら…

 

止んだみたい

 

これでいい?

バカボン

 

おやすみなさい