ママ遺伝子とパパ遺伝子
わたしの中で交錯してる
当然ながら
ダメダメなパパ遺伝子と
おっ！やるじゃん！なパパ遺伝子とが
すごいなあ！な、ママ遺伝子よりも
かなりしっかり
大量に入り込んでいる
先日のヒーターの件
油を注してはいかん！という
姉上様からのお叱り
今時ファンヒーターには油は必要ない
むしろ故障する
と、業者さんが言ってたと
会社ならこれは責任問題である
ということであった
トホホ…
わたしの使ったミシン油が
歯科の機械等にも使用可能な油であること
注した、というほどの大量注入じゃなくて
慎重に塗り込むようにして、潤滑させる
という、ミシン修理の手技だったので
何事も起こる事態とはならず
とりあえず
よかったよ…
11年前の、でかいファンヒーター
その11年間に
おそらく
パパも油を注していたであろう形跡が…
ネジだ…
締め付け過ぎで、どんなネジも
みんなバカにしちゃう…
バカなパパ
慎重なわたしにはない特質
なくて…
よかった
わたしがミシンの修理してたり
水道まわり蛇口の交換やら
鳴らなくなったピンポン！復活させる
(結局は壊れたけど、とりあえず修理する)
等々
自分でやろう、ってするんだけど
これが、完全パパ遺伝子で
叱られたよ…パパ
責任問題だよ、パパのせいだよ
(責任逃れ、人のせいにしてはいけない…)
業者さんに分解してもらうというので
わたしも業者さんに電話で確認
寒いうちは使ってて問題ない、とのこと
もう油は注さないと言って
業者さんに安心してもらってから
ファンとモーター部を連結している支柱部分に
ガーゼを巻き付けた細い棒に
少量の油を染み込ませ、塗り付け
揮発させた後、点火し油を回した、と報告
油を注す
じゃ
大量注入！って思うよね
ミシンは
ある程度の量を注すこともあるけれど
その後で
いらない布をひたすら叩いて
余分の油が垂れてこないように
注意しなくちゃいけないから
わたしは少量で潤滑させる
その代わりまめに見てあげないと
いろいろ駄目になる
ひとりだから
なだけで
機械は苦手だよ
本当は壊すのが好き！
いらないなら意味なく壊したり
部品のバネやネジが
可愛かったら取っといたり
ガラスの蓋付きのケースに
鉱石標本と並べて飾ったりして
恐竜のおもちゃとか、ブリキのラッパとか…
コドモか…
ママは
電球ひとつ
取り替えられず…
ぜーんぶパパ！
パパは
何でもやって
最後はお使いもして
本気の最後は…
パパの末期の胃がん見つかってからも
ママのお見舞い毎日行き
お世話していた、って
そうして自分も入院になり
あのわたしの差し入れの
たくさんの種類の飴を
次々と舐めながら
病院の個室でカーテン閉めきり
電気つけるの拒否で
真っ暗にして
まだ死にたくない！
わたしに延々と語り…
自慢するする！
ママは自分がいないとダメなんだ！って
暗闇の
二人決起集会？
ママには、こうしてああして
と、わたしに指南
ママ
いまも
パパ、パパ、と呼ぶよ
わたし
パパがいたらなあ
ねえ？って
遺影に言う(アブナイ？)
抗がん剤の前に
つるつるりん(血統的にすでに、つるり？だった)にして
満面の笑みの遺影
毎日挨拶
毎日会話
で、お経！！
お線香
いろんな香りのを揃えて
蝋燭は危ないから、和蝋燭を型どった
小さな電球式のにした
絵がかわいいでしょ？って
かわいいものも
お裁縫も
好きだったね、パパ
パパの愛情は
がんじがらめに束縛する愛情
ママと
コドモでは、もっぱら
一番初めの子の姉上様が被害者…
壮絶な愛憎劇の一部始終を
目撃したり…
家中引き回しの刑？みたいな
ブラウス、びりびり
なんなんだ！この家…
みんな
わたし以外みんな
気が強いんだ…
がんじがらめ
でも
愛なんだ…
けど
ずれてたよ
パパ…
気が強いからね
芯は？
弱いかも…
ゆるゆるは？
弱いから？
ふわふわは？
愛すること
信じること
つよく生きること
反面教師にて
とことん学んだし…
ゆるゆると
ふわふわと
つつまれたい
まもりたい
愛で
愛を…
ママを
守ってね
これから頭を冷やす
って
ママのほう
わたしは
やっぱり風邪引きっぽい…
熱はなし
愛かあ…
愛だよ
生きる意味
明日は看護師さん
早いの
洗濯物干して
ちょびちょび眠る
シーちゃんと
ヒーター
鳴き出したよ
触ってないのに
シーちゃんも…鳴いた
泣いてないよ
わたし
今夜も
おやすみなさい
