風邪の時
お腹こわした時
お粥なら食べられる
お米の作れるところなら
みんなそうかもしれない
人は
弱っても
何かを口にしようとする
かなり限界近くまで
それから
いよいよ、もういらない
となったなら
静かに
穏やかに
みちたりてゆくらしい
ゆっくりと
あくせくしてる
ちっこいわたしなんかには
太刀打ちできない
堂々とした
やさしさだけになって
それでも
どっかは、まだ
ほんの少し甘えてるみたいな
寂しさや
名残を惜しむような
こちらを試して
楽しむみたいな
ゆったりした時間が
やって来る…
パパの最期の時も
親友が
若くして舌がんになり
病室で最後に会った時も
あれから
あんな安心できる
思いやりや
愛情に包まれた時間を
過ごしていなかった
ママが
倒れるまでは
わたし
ママにずいぶん頑張ってもらった
食べてくれて
ありがとう
昨夜は
明け方まで眠れなかった
でも
今日は
3月11日
祈ってるだけじゃいけない
動かないと
とにかく
しっかり生きないと
考えて
自利ではなく
利他へと
到達するための修行には
ほど遠く
めまいがしそうに果てしなく
それでも
やっぱり祈る
かなしみと
むなしさと
抱えきれぬおもいと
それでも
かならず
生きて
生き抜いて
って
祈ってる
わたしも
生きようって
今日も
いつものように
お線香
さくらの香りにした
満開の桜
いつから見ていないのかなあ
わたしの桜は
やっぱりここの
公園の桜だから
いつか
いつかね…
分け合えば
満ち足りる
お粥には
人をおもうこころが
あふれている
糖質制限とか…
ミューズリーなんて…
お粥を食べよう
今日は
さくらの香りの
お線香をたいて
また
今日からの日々を
精一杯積み重ねてゆけるように
一日
ママのために動いて
いつもの
祈りをしよう
ママが
最後に食べてくれたのは
わたしのお粥
お米の姿の見えない…
きっと
わたしもそういうのを
食べさせてもらっていたんだよね
いまも
大好きだから
呼吸
まだまだつづいてる…
栄養なの
大事なの…
眠っていてね
ママは
苦しいけどね…
食べる
って
大事
一生懸命食べて
食べて
食べる、を終了したら
やさしさだけになって
思いやりだけになって
しあわせになって
だから
いまは
一生懸命食べよう
食べてね…
ママは
栄養だよ
ありがとう
嵐みたいな…
よい天気!