シーちゃんと

時々はシーちゃんとこっそり泣こう

世界が

人が死ぬ

ということが

どういうことか

何にもわからず

考えもしない

 

子どもなら当たり前な

幸福を

 

突然奪ったのは

その始まりは

ちょっとした傷

 

おじいちゃんの死の原因は

自転車に乗っていて車と接触して転倒し

怪我したら

そこから破傷風菌が侵入したこと

 

たいしたことないから

と事故にもしないで

むしろ運転手さんを気遣い

傷の手当てをしていて

 

数日後の朝

首や肩、腕が動かない

 

病院へ行き隔離され治療

すでに手遅れで

そのまま

会えないまま亡くなった

 

 

まだあんまり小さくて

仏間に眠るおじいちゃんを

本当に眠っていると思ってて

 

棺のおじいちゃんが

にっこり笑っていたことは覚えてる…

 

火葬場の扉がひどい金属音を立てて

厳重に閉じられた時、わたしが

絶叫とともに火がついたように泣いた、って

 

親戚のおばあちゃんたちが

泣きながら教えてくれたけど

 

そこは、その金属音以外

まったく覚えていない

何しろまだ小さかったし

わたしは泣き虫で、気持ちも幼かったから

 

世界が

変わった

突然

 

見るもの

みんな悲しくて

 

おじいちゃんに

会いたかった

 

 

物心っていうけど

ものを考える初めが

人が死ぬということ、になって

 

毎日

わたしも死ぬんだ

という恐怖や、絶望のような

虚無感があって

とにかく

泣いていたなあ…

 

だから

野人は実は

そんな恐怖から自分で自分を看るっていう

 

そういうことなんだろう…

 

最初の怪我もちゃんと病院行ったから

お医者行ったって

死んじゃうんだ…と

 

人間が死ぬことは

当たり前のことなのに

不幸な死があり

 

人生を全う出来ない

無念の死もある

 

幼いながら

そんな生きていく上の

理不尽さや

人の命の儚さ、その体の脆さ

その恐怖に

 

必死に堪えていた

 

今日も

お経をあげて

祈る

 

お彼岸だね…

昨年はお寺に行ったけど

今年は、お家の仏壇で祈るからね

堪忍してね

 

 

仏教でもキリスト教でも

 

恐らく全ての宗教は

自分自身のためには祈らない

と思っている

 

世界が平和に

人々が幸福に

 

祈る

 

わたしは

それに

いつも

ありがとう

ひたすら

ありがとう

しかない

 

いまこんなパンデミック

非常事態にあって

祈りは

 

あの大震災で

尊いたくさんの命が

惨くも奪われてしまったように

 

理不尽で

到底理解は出来ないけど

魂が天国にゆかねばならない

そういう恐ろしいものが定めのように

すでに決まっているんだとしたら

 

 

わたしの命をお使いください

 

大切な人を守ってください

 

 

願い

祈る

 

わたしの魂を

お役立てください

 

 

そういう祈りになって

 

 

願いは 

ただ

 

元気にいてください…

 

 

 

ママも

きっと

そう祈っているよね…

 

 

 

今夜はもう

ママは眠っているの

 

ありがとう

 

 

ひとりご飯なのに

全部作るとなると

バランス良く、いろんな食材をと考えると

 

無駄にしないで食べきるには

量がすごい…

 

寒気がして鍋にした

鮭に豆腐、キノコいろいろ

白菜、人参玉ねぎにニラ

麦味噌と酒粕

食べる時に

大根おろしにみじん切りの長ネギ大量に入れたのと

レモン果汁をかけて

 

いつもの大豆

いつもの不思議漬物

 

酵素?のため?

わたし…

ブロッコリー

生!!

で食べる

Americanだよ

やっぱり

野人だし

 

美味しいから

クルミとアーモンドと

食べてみて…オリーブオイルかけて

下ろしニンニク混ぜても…

 

いろいろ

実験だし

 

だけど

鍋、大量…

毎日食べにも耐える

 

ひとりご飯だもの

 

あ!

シーちゃんと…

 

ねえ…

そうだっけ

 

 

命は

大切だよ

 

無理しないでね

休んでね

 

これから…

 

宮澤賢治

浸るのだ…

 

バナナきな粉ヨーグルト食べて

 

寝たらいいのに…

 

 

あなたは

 

おやすみなさい