シーちゃんと

時々はシーちゃんとこっそり泣こう

あなたの声が

今日

うかつにも、泣いた

初めて人前で

看取りになってから

 

今日は

訪問看護

 

ママがお昼前に

熱を出して

カロナールで下がった時に

看護師さんが来た

 

忙しい金曜日

 

 

ママがまだ

アルツハイマー認知症

わからなかった頃

電話での話

 

具合が悪くなると

自分の部屋で

 

わたしを

大声で、呼ぶと言う

 

はるか

東京にいた

わたしを

わたしの名前を

呼ぶ

と言う

大声で

 

その言葉が

 

呼んで聞かせた

声が

 

頭から離れなかった

 

いまも

うなされている時

 

 

いるよ

わたし

いるよ

 

と言うと

 

うん、うん

する

 

 

看護師さんが今日

 

涙してしまったわたしに

 

「神様は見ていますから」

 

と言う

 

わたしは

 

あなたの声が

聞きたいよ

 

わたしは

 

わたしの声を

上げたんだから

 

でも

お仕事だから

仕方ない

 

 

へんてこだから

迷惑かける

 

 

あなたの声が

聞きたいな

 

ママは

もう

わたしを呼べない

 

もう一度だけ

 

聞きたいな

 

 

カロナール

もう一度かなあ?

 

待って

 

 

今日

ここで

初めて

 

誰かの前で

泣いてしまった

 

泣くのはいけないなあ

 

すでに

不安定なレッテルのようで

 

傾聴やら介入やら

 

 

 

 

迷惑千万な人間だよ

わたしよ

 

でも

わたしは

大丈夫

伝わらないなら

わたしがいけない

 

目の前の人が

 

遠い

 

 

とにかく

眠らなくちゃ

 

 

明日がある

って

 

希望をつなげて

 

今日も

一生懸命に生きたから

それでよし

 

 

とても

疲れました

 

少し眠ろう

シーちゃんと

 

ママ

苦しい息

 

だいじょぶだよ

ここにいるよ

 

 

 

週末

 

体調に

気をつけて

 

 

お大事に

 

 

 

おやすみなさい