シーちゃんと

時々はシーちゃんとこっそり泣こう

手探り

自分の「生きる」だけなら

もっと勇敢に

もっと自信を持って

 

もっと

潔く

すすんでゆくだろうに

 

いつまでも

どこかに

畏れと

不安と

迷うような臆病があって

 

これでよいという

自分のしていることを

納得できる

安心がない

 

手探りの日々

 

元気なふり

勇気を

ふりしぼる

 

命を全うすることが

ここが集大成だから

 

あとは

ないのだから…

 

手探りで

戦々恐々の手当ての繰り返しの

よいところだけ

つなげてゆく

何とも頼りない介護なんだけど

 

何があっても

そばにいて

その都度

その都度

 

よいと思われることをする

 

 

「生きる」

の集大成

ここからが

 

ママとわたしの

いちばん大切な時間だ

 

しっかりと

ママとふたりで

生きよう

 

 

眠れてなくて

ふらふらで洗濯物を干しに

二階へ行くと

 

窓からの

遠くの山が

やけにうつくしく

しみた…

 

 

長く病気をしていた頃のように

ただ

うつくしく見えた

 

ありがとう

 

 

今日は

あんまりへとへとで

 

ごめんないして…

お線香を

ずっと焚いて

お経をあげず

 

おじいちゃんや

おばあちゃん

見知らぬ

ご先祖さまたちをおもい

 

ありがとう

仏間のお掃除だけした

 

見守ってくれて

ありがとう

 

 

ママは熱が落ちつかない

これから処置…

 

しっかりしよう

 

弱って

へとへとになったら

苦しくなったら

それで少し

かなしくなったら

 

まるで

おまけのように

 

無心になって

 

 

景色や

物事や

 

生きることが

 

うつくしく

かわいらしくなってくる

 

 

ちょっとママは苦しい

かわいそうだけど

処置をしよう

 

シーちゃん

さあ☺️

 

 

ありがとう