シーちゃんと

時々はシーちゃんとこっそり泣こう

つなぐ

パパが天国へゆき

 

その

ちょうど

一年あと

 

最期を

看取ってくださった

先生が

亡くなっていた

 

 

 わたしと

 おんなじだから…

 

何度も言ってた

先生と

パパの病は

おんなじ病

 

 

真夜中にも

ひとり

パパの病室

たずねてくれていた

毎夜

 

毎夜

ウイスキー🥃

たっぷりとひっかけて!

かなり酔って!!

パパは

とっくに

断酒してて…

 

苦笑いしてた

 

 止められないんだな

 痛むだろうにな…

 

入院してる患者のパパのほうが

心配するくらい…

わたしが遅くに帰る頃も

やはり

酔っ払って

上機嫌で回診??

 

様子を

見にきてくれた

 

 

亡くなった夜も

酩酊寸前?の

いい気分で

 

真っ赤なお顔で

でも

 

滂沱たる

先生の涙に

 

こちらが

 

わたしが

先生を

抱きしめてあげたいような

弱々しい

けれど

 

あたたかい

やさしい気持ちをもらって

 

飲むなら飲め!

飲んでくれ!!☺️

 

おもったっけ…

 

 

パパを迎えの車に乗せ

ふりかえると

先生は

手を合わせていた

道路に出てきて

ずっと

 

ずっと

 

見えなくなるまで

手を合わせていた

手を

力いっぱい

合わせたせいで

その手が

 

がくがくと

震えていたこと

 

忘れられない

 

 

お祈りに

また

ひとり

 

パパやママの

いるところに

また

 

祈り

捧げる人

ふえる…

 

 

大切な

やさしい

 

大好きな人は

みんな

急いでいってしまうんだ

シーちゃん…

 

 

パパを生んでくれたおばあちゃんの

月命日

今日も

小豆を炊いた

 

 

亡くなってしまった人との

守られなかった約束もあり

 

亡くなってしまった人に

まだ

返せていない本

ここに

わたしの手もとに

残されている

 

天国は

平和ならよいなあ…

 

 

今日

生きていて

 

朝に

目覚めたこと

 

うれしいとおもう

すぐに

 

かなしみが

そのつぎの瞬間に

やってきたとしても

 

生きている

という

自由を

 

一日を

 

目覚めて

与えられて

そうと

 

気づかせてもらうことは

 

これ以上の

しあわせはない

とおもう

 

 

切れたままには

しておけなかった数珠

つないで

 

うつくしく

もとのように

お仏壇に待っていた

 

 

祈りを

一日

一日

 

つないで

つないでゆけば

 

平和は

かなえられるだろうか

自由は

 

生まれた国に

暮らしてゆく

という

 

たった

それだけの平和

自由を

 

奪わせないでください…

 

 

かなしいこと

これ以上

起きないように

 

祈ります

 

 

真冬のような風

嵐みたいな

 

困難に

くじけそうでも

ひとつ

ひとつ

 

こえてゆけますように

今夜も

無事に

 

おだやかに

終わりますように

 

かならず

無事にいてください

お祈りしています☺️

 

 

ありがとう

 

 

また

明日

 

 

おやすみなさい