シーちゃんと

時々はシーちゃんとこっそり泣こう

壊す

暗い家のなかで

薄暗い灯りで過ごす

 

手もとを照らし

作業の採光は十分にして

 

あたたかな光

LEDだけど

電球の色味

やさしい

 

怒涛のような精神状態の夜だった

昨日あれから…

ああ

わたし

とうとう壊れるのか…

 

その

自分自身のおもいで

むしろ

壊れそうになった

 

 

壊れた

壊れた

ママが壊れた…

って

 

弟が言ってたなあ

くりかえし

くりかえし聞かされた言葉だ

あれが

 

昨日の夜は

自分に向かって響いてきた

 

壊れてくって?

こういうこと??

 

 

認知症という

多彩な症状は

まだ治せるものじゃないらしい

 

壊れる

って?

 

脳細胞を

脳の働きを

機械やパソコンになぞらえるの

解せなかった…

すごく嫌だった

 

人体は

たぶん

 

自ら

壊している

根拠もなく

そう

おもうのだった…

 

壊れる

という宿命?

 

ある細胞を

壊して

 

その他の細胞を

活性化させたり

 

生き残らせたり

 

新しく

つくったりしてる

っておもうのだった

 

脳という

いまだ未知な部分が多い

樹海みたいところだから…

 

ママは

壊れていないよ…

言いたかったけれど

 

壊れた

と耳にするのも嫌ならば

 

壊れていないよ

言葉にするのも

嫌な気がした

 

だから

いつものように

 

いつものわたしで

にぎやかに

ママ!

ほら!ママ!!これ見て!!!

 

ずっと

そうしてたなあ…

 

 

昨日の

うっかりミスから

心臓ばくばくで

あわてふためいて

 

うろうろ

おろおろ数時間格闘してた自分に

それでもなんとか

ひとり

そこを

きりぬけた自分を

 

落ちつこう…

いまさらだ

 

これからだ…

いさめて

 

さとした

 

 

今年になってからの

精神の肉体の

激動と

 

そんな免疫力の低下による

悪影響で起きた眼の症状と

それから

古屋に

次々と

きりなく起きた異状

 

ネズミ

 

虫まで…

 

果ては

 

狭すぎる世間の

すべてが

攻撃的になってきたりして

 

 

生きていてよいのかなあ

という

抜け道がない

堂々巡りの絶望に襲われた

 

しあわせは

今日は生きてる…ということで

 

今日

いま

いのちがある

というだけを

 

希望の

すべてとしては

一日を

夜を

つないだのだった

 

祈り

行のように

つないで

つないで

 

ちいさく生きて

 

捨てて

始末して…

 

なにもかもが

こわくなったけれど

 

これでも精一杯だったのだ

わたしには

 

こんなことくらいならば

壊してもいないようだなあ…

って

ようやく

いつものわたしにかえった

 

結局は

自分への

行動への

違和感によって

 

自分で解決したのだ

 

変だなあ…

そんなはずないなあ…っていう

どこまでも

拭えない

違和感のおかげで

 

 

ただし

異変に対して

恐怖心が勝ってしまうせいで

冷静に

落ちついて

という

 

いつものわたしらしさは

見失ってしまうのだな…

ということはわかった

 

 

わたしは

ほんとうは

いつも

のんびりだから

ねえ

シーちゃん

 

 

追い込まれてゆくんだろうなあ…

人は

 

 

認知症に限らず

 

病に

人に

 

世間に

その態度に

 

そして

見失ってしまった

自分自身に…

 

壊しては

新しくするというのなら

 

昨日のわたしさえ

もう

今日は

いないのが

当然じゃないか

 

だいじょうぶ

わたしは

いまの

わたしは

ここ…

 

落ちつこう

 

そう

おもった

 

 

憐れむでも

かなしいでもなく

 

こんな混迷が

突如

やってくるのは

こころに

平和がないからだ

 

それが

さみしかった

 

 

脳が

こんなにも巨大に

進化した人間なのに

いま

 

こうしているまにも

戦いをやめない

 

なにをしたいのだろうなあ…

 

破壊の果てに

なにを

手にできるっていうのだろう

 

一日でも

早く

戦争を

やめてほしい

 

第三次世界大戦なんか

いや

この戦争だって

 

あってならぬ世界に

そんな時代に

人間

ひとり残らず

 

そういう時代に

必死に

生きているのになあ…

 

 

戦争が終わりますように

 

世界が平和になりますように

 

 

 

寒くて

とても眠い…

 

雪なんかよりも

生きてること

先だ…

 

 

今日は?

どうですか…

無事に終わってくれてること

祈ります

 

眠って

まっさらになろう

 

明日のために…

 

壊したり

つくったりして

がんばってくれてる細胞のため

 

必死に生きてる

自分のために

 

ゆっくり

ゆっくり

眠ろう

 

眠れていますように

 

一日

一日

かならず

かならず無事にいて…🙂

 

 

ありがとう

 

また

明日

 

おやすみなさい