シーちゃんと

時々はシーちゃんとこっそり泣こう

ひとりぽっちの夜

なにを

おそれているんだろう

 

何らかの

不安の

アンテナが

 

どうしてか

過敏なことにより

 

たまたま

気づいた

小さな不穏

不審が

 

やがて

 

ああ

やっぱり…

あきらかになったりしては

 

ますます

こわくなって…

 

それらが

居座って

 

ちぢこまる…

こころ

 

自分を

縛る

 

 

体力も

落ちたせいもあるなあ

 

体重は

増えてるんだけど…

 

 

昨日

絹地の虫食い

ちくちく

お針して

 

こまかく

ていねいに刺して

繕うことできたら

 

なにか

こころ

きれいに

きよめられたような

 

お経

となえ終わったときみたいな…

 

床を

掃いて

拭いて

 

汚れた雑巾を

きれいに

洗い上げて

終わったときの

あのかんじみたいな…

 

 

ひとりぽっちの夜に

 

そういう

ちっぽけな

 

平和のような

やすらぎのような

そんな

きもちと

 

幾夜を

こえたかなあ…

 

 

このところは

短歌を

つくらない

つくれない…

 

かなり

苦しいところへ

すとん

落っこちては

 

はらはら

祈って…

 

小さな

平和へ

 

やすらぎへ…

 

きもち

行ったり来たりしてた

 

 

ひとり

 

ひとり…

 

自分を

みまもる…

 

弱っただろう精神の

まだ

どこか

傷んでいない場所を

 

見つけるようにして

 

ちっぽけな

ひとつ

つなぐ…

 

自分のもの始末も

もっと捨てて

かるくなりたいなあ

 

 

細い

儚げな

お月様

低く輝いてた…

 

月や

せつないな…

シーちゃん

 

 

パパを

病室に

ひとり残して

 

わたしも

ひとり

泣きながら歩いた

冬の夜

月に

星に

救われた

 

パパにも

見てもらいたかったっけなあ…

 

それぞれ

ひとりぽっちの夜

 

坂本九

あのうたは

ここで

ママに

毎晩うたってあげたっけなあ…

 

ママの好きなうた

 

ママが大好きなママの弟

おじさんも

大好きなうた…

 

わたしも

わたしも

大好きになったうた…

 

もう

うたうこと

ないのかなあ

 

まだ

うたえるかなあ…?

 

 

空は

天は

 

愛するひとたち

みんな

いるところになった

 

天国

 

涅槃

 

空の

うえの

うえ…

 

 

ただ

愛と

平和と

 

魂の

修行と

 

きよらかに

 

おだやかに

 

いてくれるんだなあ…

おもえるようになった

 

ありがとう

 

 

わたしが

愚かで

 

不足で

いたらぬために

 

うえのひとたち

修行が

忙しく…

 

いまだに

四苦八苦

していないように…

見上げてた

 

ごめんね…

 

ありがとう

 

 

 

廊下を掃いて

拭いて

 

ようやく光が射し始めた

あかるいところへ

パパのシャコバサボテンを置いた

 

残り

小さな

ひと株だけ

 

枯らしてしまった…

 

毎日

毎日

毎晩

毎晩

 

生きろ…

 

生きろ…

 

念じて

 

夜には

まだ

段ボールや新聞つかい

毛布かぶせたハウスに

やすませている

 

冬は

こえてくれた…

 

ありがとう

 

 

 

貧しい

こころ

 

貧しき祈り

 

ごめんなさい…

 

今日も

祈る

 

 

傷ついたひとたちを

魂を

 

終結の見えない

戦争を

 

天国のひとたち

祈ってくれてると

 

瞬く星を

輝く月を

見上げて

おもった…

 

 

 

魂となって…

 

修行してくれてるんだって

 

みまもってくれてるんだって

 

 

戦争が終わりますように

 

世界が平和になりますように

 

 

 

こわがり

 

だから

きっと

ちっぽけな

平和や

 

やすらぎが

 

こんなにも

泣きたいくらい

うれしいんだろうなあ…

 

 

小さくとも

貧しい祈りでも

祈りを

つなげて

 

生きていられるわたしに

してもらったこと

 

ありがとう

 

 

明日が

かならず

やってきて…

 

ありがとう

伝えられるとよいなあ…

 

 

今日が

無事に

終わってますように

 

ゆっくり

眠れてますように…

 

かならず

かならず

無事にいて

 

 

ありがとう

 

また

明日

 

 

おやすみなさい