シーちゃんと

時々はシーちゃんとこっそり泣こう

ちいさいひと

平和の使者

またひとり

あちらへ…

 

たびたちの

その夜は

ほんとうに

きれいだったそうだ

 

 

ノッポさん

 

高見のっぽさん

 

 

子ども

って言い方

ぜったいしないで

 

ちいさいひと

と言っていた

 

ども

という表現

ひっかかる

って

 

ちいさいひとが見てるから

 

どんな真夜中だろうが

赤信号で

横断歩道

渡ったり

ぜったいしなかった

って

 

 

なににつけても

すべて

仲間と

ちいさいひとに

言ってたなあ…

 

いきもの

だけじゃない

紙も

段ボールも…

 

すべて

仲間

 

 

愛すること

って

豊かだなあ…

 

わたし

愚かだなあ…

シーちゃん

 

 

姉上さま

わたしが

小学校の低学年のときに

 

お友だち

いなくて…

 

気にかけてくれてたらしくて

 

ずっと

ある光景

覚えていてくれてたらしくて…

 

 

鉄棒

できなくて

練習に行き

おんなじクラスの女の子

もちろん

お友だちじゃない女の子

 

わたしに

教えてくれるように

上手な

お手本

示してくれるように

 

わたしの隣で

逆上がりしてみせてくれて

 

ずっと

鉄棒の上から

見守ってくれて

 

 でもあの子

 友だちになろうとしなかったんだね

 

姉上さまに言われて

ああ…ほんとだな…

っておもった

 

あれって…

やっぱり

見守ってくれてたんだなあ

その子ほど

鉄棒うまい子はいなかった

 

そして

つよくて!

 

誰にも

いじめられなくてすんだんだなあ…

 

どんなに

泣き虫でも

どんなに

下手くそでも…

 

 

あれって

れっきとした

仲間

だったんだなあ

 

姉上さまに言われて

気づいたのだった

 

 

そして

 

高見のっぽさん

ニュースを知って

 

あの

中学入学と同時に

 

ひとことも

なんにも

言えなくなってしまった

とおまきに

ただ

お互いに

生存確認?

みたいに

 

どぎまぎ

ちらちら見ては

無言で

すれ違ってしまって

 

それきり…

気まずくなってしまって…

あの

親友のこと

消えることない

にがい

にがい記憶を

 

ずっと

ずっと

おもった

 

大人になって再会したとき

 

時間

とんだように

つい昨日も会ってたように…

彼女は

その再会にまつわる出来事

たいへんなことなのに

なんか

うれしそうに

話してくれて…

 

 

それからは

ママが

ずっと彼女を気にかけて

報告してくれていた

 

 

たった

ひとつ…

 

最低の

最低

なんだけど…

それでも

 

たった

ひとつ

 

おもいかえして

最低だ…

って

いまも泣きたくなるんだけど

 

わたしと

あの彼女

だけの

こころの

世界だったこと

 

一対一

 

ひとり

ひとり

 

どうにもならない

不可思議な感情の

ひきおこした悪事…

不幸…

 

わたし

地獄におちるのには

間違いないんだけど

 

あんまり

好き過ぎて…

 

彼女が

遠く

遠くへ

行ってしまったみたいで…

 

なんて

なんて

愚かなんだ

って

いまだに

悔やむけれど

 

ひとりが

わたしひとりが

起こした悪事で

 

だから

よいとは

けっして

言えない

言わないけれど

 

いっしょに

生きてる仲間だったまんま…

 

時間

止まってたの

教えてくれるという

立派な人間に成長していた

彼女に

 

こころから

ありがとうとおもった

 

いまも…

 

 

会いたいなあ

 

 

今夜も

祈った

 

のっぽさんも…

 

ありがとう

 

 

戦争が終わりますように

 

 

世界が平和になりますように

 

 

地球に

あるもの

宇宙に

あるもの

 

すべては

仲間

おもうならば…

 

平和しか!

 

存在しないんだなあ

 

 

 

ちいさいひとに

見られてよい人間になろう…

 

ありがとう

 

見守っていてください…

 

 

かなしいきもち

愛する

からきた…

 

だから

 

だから

 

ちょっぴり

勇気

ふりしぼるんだよ

自分に言った…

 

いつだって

遅くない

って

 

お釈迦さまが

言ってくれてる

 

ありがとう…

 

 

今日

おだやかな夜になって

無事に

終わって

 

ゆっくり

ゆっくり

休めてますように…

 

気温差で

倒れてませんように…

 

かならず

かならず

無事にいてください

 

 

ありがとう

 

また

明日

 

おやすみなさい