シーちゃんと

時々はシーちゃんとこっそり泣こう

よわさ

地震

また…

 

列島

すべて

危険は

高まっているんだなあ

 

 

高校野球

夜の試合

ラジオきこう

パパ

 

つけたら

地震が…

 

 

それまで

ふらふら

のたのた

カビ始末してた

 

ようやっと終わり

 

なんか

自分で

おもうより

 

日に日に

よわってるなあ

シーちゃん

って

 

でも

一カ所

できた…

って

 

 

そしたら

地震おきてた

 

 

地震

おきたら

 

ひとりぽっち

 

たすけあえる

つながってるひと

ひとり

もなく

 

ひとり

ここで…

また

おもった

 

ありがとう

ゆけるかなあ…

パパ

ママ

って

 

 

活断層

上の原発が

再稼働承認されていなかったこと

すこしは

安堵した

 

 

なんの備えもしていない

 

雨も

風も

雪も

 

地震

 

いつ

なにが

おきようと

 

なんの不思議もない

あたらしい日常

 

だれを

ここから

生き残らせてくれるんだろうなあ…

 

 

パパは野球部で

スポーツマンで

子は

だれも

似なくて

 

それでも

わたしを

走れるし

スポーツできるって…

 

そういう体型

そういう骨格だって…

 

そう言われるたびに

恥ずかしくて

とてもいやで…

 

根性や

努力や

自信や気力や

 

つよさ

おもってたから

 

ちっとも

そなわってない…

 

よわさ

こえて

そこにゆくのは

 

無理なのになあ…

って

 

 

かけっこ

びりっけつ

 

競う

戦う

のが

よわい

 

だれか

よわい

 

ひとり走ってタイム計れば

けっこう速かったりしたら

 

体育の先生に

あきれられた

 

ひとりぽっち山で走ったら

もっと速いな!

って

 

 

なんか

よわってく

 

生きる

 

よわってく…

 

 

ここまで

なんとか

かなえられてきたこと

まるで

夢?

みたいに…

 

 

倒れたら危険な家具

劣化や虫や

ネズミ被害

見つけて

 

劣化した部分

とりのぞいて

必死になって

倒しておいてた

 

全体が

傷んだものは

切って

運べるようにして

処分しておいた

 

ママの洋服箪笥も

もう

いらないんだなあ…

って

地震きて

おもってた…

 

さみしく

おもってた

 

 

 

負けたものが

となりに

いるのに

 

歓喜

興奮

高揚して

 

よかった

よかった

自分を信じて

努力してきて

よかった

という

 

 

オリンピック

 

突然

ラジオで流れ

 

きいてしまう…

 

 

せつなくなる

 

 

わけもなく

せつなくて

 

 

高校野球って

猛暑過酷過ぎ

朝夕になった?

 

あの若き

筋骨隆々

toughの

みたいな球児が

 

倒れたり

痙攣

って

 

緊張や

睡眠不足や

 

pressure

きっと

こわい

って

 

勝っても

負けても

 

ときどき

 

どちらも

たたえあって

 

どちらも

へとへと

 

ちからの限り

だしつくして…

 

どちらも

 

おいおい泣く

という場面

 

 

パパ

おもって

 

みてたりしたんだけど…

 

また

ラジオに…

 

 

パパ

つよいひと?

もしかして…

って

 

お仏壇のまえに

すわってた

 

 

おじちゃん

パパを

つよいと

 

意志も

こころも

つよいと

 

たたえていたなあ…

 

裏表

無い

パパ

 

つかいわけられるような

そういう器用さはなくて

ただそれだけで

 

おじさん

おじちゃん

ママの弟で

 

もうひとりのおじさん

ママの姉のつれあいの

おじさんとは

 

まるで

親友?

のようになって

おじさんの病に

それは

ほんとうに

むつまじく

 

きょうだい

のようになって

 

 

おじちゃんの言葉で

 

パパは

どの

おじさんたちにも

裏表無く尽くしていたこと

 

口が

すべったり

乱暴な言い方したり

そんなパパだったり

しただろうに…

 

好きなお酒も

ひとりだけ飲まないで

運転する役を申し出て

みんなを乗せて観光していたり…

 

知らないパパ

 

スポーツマンの

一所懸命の

まんまの

パパ

 

いた…

 

 

おじちゃん

 

よわくて

ごめんね…

 

 

生きていてよいもの

自分

おもえなくなってて…

 

もっと

 

おもいかけて

 

 

ごめんなさい…

 

ごめんなさい…

 

つなげてた

 

 

よわさ

 

孤独

 

ともに

ゆく

 

 

カビ始末していて

カビ

ものすごくて…

 

おばあちゃん

きっと

心配してたなあ

って

 

ありがとう

って

 

ごめんなさい

って

 

一カ所

つなげてもらえた…

 

 

ありがとう

 

 

 

 

地震

 

こわい…

 

 

せめて

今夜は

 

祈る

 

 

 

いちにち

食べる

まいにち

買って

などと

 

夢みたいこと

おもってた

 

冷蔵庫

 

どんどん

よわってく…

 

 

 

 

 

せめて

おだやかに…

 

何事も無く

無事に

祈る

 

 

かならず

 

かならず

無事にいてください

 

 

ありがとう

 

 

また

明日

 

 

 

おやすみなさい