喩え話の
竜門のようだなあ…
って
おもって
みていた
月
雲
まるで
波の鱗
夜の
雲
お昼間は
夕暮れは
きっと
鱗雲だったんだ…
って
ただ
あたふた
おろおろ
次々
徒労に終わったものの
もの捨ての
始末してて
あいまあいまに
今日は
たとえ
お経
つらくなっていても
くるしくても
かならず
おとなえする
と
つまらぬ決意していた
お経
ゆっくり
ゆっくり
おとなえしていた
おとなえするごと
大きく
息をして
もの捨てのお仕度
なにやら
やたらと
疲れてしまって
自分の
無力を
役たたぬ
いま
を
動けないままに
ひたすら
もの捨て
おこもり
を
それから…
無為の
いのち
生きていること
を
ごめんなさい…
と
わびていた
生きていること
ゆるしてください
生きているので…
ゆるしてください
と
どんなに
波立つ
こころであっても
生きていてならぬ
いのち
と
そう
おもわれてきたとしても…
いま
ただ
生きている
そのこと
そのまま
それだけで
ただ
ありがたいと
おもっている
おろかを
おそらくは
悪
を
ごめんなさい
ありがとう
つなげて
お経おとなえした
お祈りしていた
月が
竜門を
くぐる
ゆっくり…
ゆっくり…
そう
みえた
まあるくて…
魂に
みえたよ
シーちゃん
って
ありがとう
と
夜
みんな
すべて
竜門
くぐれば
かならず
竜
と
なれるという…
わたしは…
竜門
へと
いつか
たどりつけるのかなあ…
って
パパに
ママに
きいていた
今日が
ゆっくり
終わってくれて
ゆっくり
ゆっくり
やすめていて
倒れていないこと
祈ります
かならず
かならず
無事にいてください
ありがとう
また
明日
おやすみなさい