ながそで
の
白Tシャツ
あちこち
すり切れてきた
ぼろぼろだあ…
シーちゃん
って
これは
ママのお世話
お家でするのに
らくちんに着られて
動いても
眠っても
らくらくなように
って
ファストリ実店舗に
姉上さま連れてってくれて
いろいろ買ってくれたときの
白Tシャツだなあ…
って
お家からの
ママの通院
経管栄養の管の交換のときの
お着替えにも
素人のわたしが
着替えさせるんだから
やっぱり
ママわたし
ふたりともに
らくらく着替えさせられるように
って…
ゆったり
おっきなカーディガンも
お揃い色ちがいで
ママに二着
わたしに一着
買ってもらってた…
素人も素人
ど素人
カーディガン
ママの一着は
破った…
繕って
修繕した
ママは
天国で
もったいなくて…
着れない
ながそで白Tシャツ
買わないと？
って
ママにきいてた
お仏壇のまえ
まにあう…
繕って
着たら？
まにあうなあ
って
おもった
ながそで
長袖
ちょうしゅう
と
長袖家にあって
兄
弟
血のつながり
ないとはいえ
どちらも
出家する
とは…
いま
長袖者の？ひとら
そのうちの
ひとり
国の
長
と
えらばれる
らしい…
投票できる
ともがらも
みな
長袖者流だろうなあ…
なにもかも
まにあう
どころか
ありあまるひとら
だろうなあ…
って
想像も
つかぬところは
まだまだ
あるなあ
って
おもってた
一生
使いきれないタオルあるのに
ぼろぼろ雑巾を
すり切れるまで
使って
果ては
ウエス…
木綿糸を
使い果たして
買ってたけれど
あれ？
ミシン糸って？
もうミシン使わないなあ
って
化繊だけど
ミシン糸を
使いはじめてて…
だれ？？
この
もの始末の
おおもと？は？？
って
ママも
おばさんも
おばあちゃんたちも…
そんなようにしてた？
そして
お名前知らない
お浄土の
ご先祖さまたちも…
って
おもってたら
れんめんと
つながってるんだろうなあ
と
おもった
今日も
冷えて
レイノー現象きた
食べて
食べて…
やっと
血が
かよったみたい
ながく
つづいた党
れんめんと
おおうそも
かくされて
かくされて
つづいたんだろうなあ…
って
ひどい
泣きたくなるような
ありさまの
自然の姿
助け
まにあうように
と
祈っていたんだけど…
ただ
胸がくるしくなるばかり
修羅場のような
現場は
どこも
どこでも
師
専門家
足らず…
突然
寒くなったこちら
救急車が
つづいてゆく…
助け
まにあうように
助けてあげて…
みんな
みんな
無事にいて…
明日は
ないかも
なんだから
みんな
みんな
まにあうなあ
って
お仏壇のまえ
お祈りしてた
僧でもなく
仏教徒でもなく
お経
おとなえできなくなってても
お寺
お墓
ゆけなくなってても
悪
罰当たり
でも
懺悔
さんげ
まにあいますように…
まにあいますように…
ひたすら
ひたすら
坐った
死のお片付け
まにあいますように…
たくさん食べる
は
罪悪だ
せめて
お仏壇のまえに
食べよう
と
ネズミ
おっかなくて
お供えもなくて
ご飯の
においさえも
ネズミがくる？
と
おっかなくなってて…
台所で
しゃがんで食べていたり…
もう
寒い
せめて
仏間で
畳の上で
正座して
食べよう
お浄土の
みんなと
みんなと
食べよう
って
祈って
祈って
食べよう
と
食べていた
ありがとう…
うつの指標としたら？
満点？？
お風呂や…
暖房や…
手で洗うお洗濯や
繕って着ることや
お経おとなえしたり…
お掃除して
もの捨てして
死のお片付けしたり…
それら
みんな
ぜんぶを
おじちゃん
自分をいじめるなよ…
って
つらそうに
しぼりだすように
そう
言ってたんだけど…
僧の
修行
と
おもえば？
いま
きり
明日はない
と
おもえば？
すべて
姉上さまの
おかげで
かなえられていることで
ひいては
ご先祖さまたちの
おかげ
佛
心
その
おかげ…
お彼岸
つらい
かなしい
かなしみとある
わたしになったのだなあ
そうして
生きてゆくのだなあ
そうして
いちにち
死んでゆくんだ
と
ごめんなさい
と
ふかく
ふかく
息をした
ありがとう
と
こころに
こころに
いっぱいに
言っていた
祈っていた…
本
も
整理しなくては
なんだけど…
ほしい本あるんだけど…
図書館もゆけそうもないなあ
お寺の
お坊様も長袖者なら
お寺
いつまでもゆけるひとたち
も
長袖者なんだろうなあ
って…
そしたら
汚いもの扱いだって
無用のもの扱いだって
しようのないことじゃないか
現実
汚く
現実
無用
そういうものであるのは
まちがいないじゃないか
って
安い線香はすぐ喉痛くなる！
と
言っていた
お坊様も
形骸化した
とはいえ
修行
厳しい修行
したひとなのだ
ありがたいひとなのだ…
ゆけなくなっても
佛
と
ともにある
ひと
と
悪
罰当たり
さんげして
ご無事を
成道を
祈ろう…
佛
ここに
ともに
ある
とするならば…
ご先祖さまたちの
おかげ
ありがとう
はかどらない
すすんでくれない
死のお片付け…
生きて
ある
いま
ありがとう
と
坐っていた
地球が
ぶっ壊れてしまう
まえに
てだて
てあて
まにあうように…
祈っていた
雨
風
止んでくれますように
無事に…
無事に…
いちにち
無事に終わってくれているように
倒れていないように…
かならず
かならず
無事にいてください
ありがとう
また
明日
おやすみなさい
