あたえられる
一方で
あたえる
布施
徳
まったく
ないなあ…
ご先祖さま
パパ
ママ
姉上さま…
って
それから…
それから
天国の
お浄土の
友
友…
おもってた
わびていた…
徳無きもの
が
孤
に
なるんだって…
シーちゃん
って
パパママ
って
それから
友
へ
言ってた
まったく
その通りだなあ…
って…
なさけないなあ
と
おもってた
なんにも
まともに
できていなくて
それでも
お掃除
もの始末
かなえられて
つなげてもらってるのは
ひと
に
うまれたことと
おんなじように
ご先祖さまたち
お祖師さまがた
お釈迦さま
の
徳
その
おかげ
って
つくづくと
おもってた
お仏壇のまえ
そして
たすけてもらっている
姉上さまのおかげ
って
ごめんなさい…
と
お片付けしてた
ずうっと
まえから
お片付け根つめるわたしに
それも…
自分のものや
自分のお部屋より
さきに
だれかの
パパママの
姉上さまのお部屋から
一所懸命に
はじめてて…
さきに自分のお部屋を整理して
さっぱりしてからすればいいんだよ！
って
何度も
何度も
心配されて
諭されてたなあ…
みそっかす
おあまりみたいわたし
っておもってた
ちびのわたし
いつも
なにかしてて
ちょろちょろしていて
ママに
いつも
くっついて
台所のこと
下働きみたいにしてて
さぞや
邪魔だったろうに…
ママ
いつも
ひとつ
なんか
できること
あたえてくれたなあ
そのうち
天ぷらが得意になったりして…
だけは
ママが揚げてくれて…
顔に油はねたらたいへんだ！
って
反射神経が
とても鈍い…
目にはねて
まばたき
まにあわず…
とか
ありえないことおきるのだ
ママは
そういうときは素早いのだ…
だから
かけっこ遅いだけで
運動神経
けっして
わるくなかったんだよね？
きっとね…
って
ママに
言ってた
お片付け
いち段落して
ありがとうと
お祈りして
お仏壇のまえ
つぎつぎ
つぎつぎ
とめどなく
おもいかえされて
台所にゆくと
あれ…
ママ
いる？
って…
いるはずない
って
おもったんだけど
見えないけど
いるんだなあ…
って
そう
おもってた
心配かけてて
いまだに
心配かけてて…
ごめんなさい…
と
お祈りした
お釈迦さま
ほんとうは
寿命
百
まで
あって
けれども
八十で入滅なさった
あと
二十年
あったという
その二十年は
ひとびとのため
あたえたのだ
という…
ふいに
友は…
って
若くして
若くして
逝ってしまったのは…
と
だれかのために
しあわせのために
あたえて
そうして
旅立ったのかなあ…
ママ
って
なんか
ママと
みんな
いっしょに
いてくれてるきもちする
パパは
隣で
にこにこしてる
そんなきもちする…
かなしい
やりきれない
お彼岸だから
一所懸命
一所懸命
朽ちたものたち
きれいにしてた
天国の
お浄土の
みんなと
いっしょに
お手伝いしてもらってる
そんな
きもち…
ふらふらで
はかどらないんだけど…
ありがとう…
ありがとう…
って
一所懸命
つなげてもらってた…
つまらない
ちっぽけなことしか
できなくってごめんなさい…
平和
祈ろう
いっしょに
祈っていてくれるなあ
と
ありがとう
と
お祈りした
あたえられた
いのち
いま
ありがとう…
夜
いちにち
無事に終わって
やすめていますように
倒れていませんように…
かならず
かならず
無事にいてください
ありがとう
また
明日
おやすみなさい
