ひと
低温
よわい
と
知らされた
真冬
耳
ちぎれそうになって
室内でも暖房無し
ならば
ほっかむり?
ロシア人形?
とにかく
なんかで
耳つつむが
必須なのだな
と
わからせられてしまったのだった
こちらの人間
たぶん北海道も東北も
昔から
そうしてきたように
なんか
かぶって
つつまなくちゃ…
って
この冬のことは…
おもえない
まったく
まったく
けだものみたいなってるなあ
どっかは
けもののように
と言うのは
けものに失礼だ…
おろか
なのに
そこに
なぜか
法
あって
佛
あって
そうして
生きてこられた
おっかないこと
おっかないこと
ばっかり
あって…
たどりついた
死のお片付け
いっさい
しあわせとは
言いがたい世界
きた
ひとつも
どこも
幸福と
言えない世界きた
なんにもしていないよ…
なんにもしていない
は
やはり
悪か
と
われひとり悪
と
おもっていた
ここへと
みちびかれたのだなあ
と
お祈りしていた
わたし
とは
わたしの業報とは
ここ
いま
そして
ここから
みちびかれゆくところ
それは…
ひとりおもむくという
こうせん
黄泉
そうなんだねえ
お釈迦さま
道元さま
と
捨てられない
あわれなもの
つかってやろう
と
残す
しかできないもの
繕ったり
つかいやすくしたり…
ずっと
ずっと
おとなえしていたはすの
修証義
なぜか
いま
突然
自然に
するり
入ってきてくれたこころもちした
ずっと
おかしい体調
よわってゆく肉体
そうであるにもかかわらず
ぶよぶよ
肥えてゆくのは?
運動してない
おこもりゆえだけれども
肉体は
こころに反して
なにか
必死に
一所懸命
なにかは
まもろうとしてくれるみたいな…
よくわからないまま
するり
しみて
栄養してくれているような
ありがたい
こころもちした
ありがとう
と
お祈りした
いっそう
修証義
ありがたくなったのは
きっと
さらに
死にちかづけてもらう
が
ゆっくり
ゆっくり
かなえられてゆくのだなあ
そうして
すてる
が
まこと
かなえられてゆく
と
そう
おもえた
おもえば
すてる
は
自然
すててゆくように
すててゆくように
そのように
ひと
うまれているなあ
いちにち
いまも
すてている…
はなれている
てばなしている
わずか
かすか
にも
わかったこころもちした
鈍い
鈍
は
過敏
という
もうひとつの側面を
苦を
やわらげるためか…
生きてをりなさい
いま
生きてをりなさい
と
中村哲さんの言葉
いつも
いつまでも
まるで
お釈迦さまの言葉みたいだなあ…
ねえ?
と
問うても
問うても
愚
鈍
こたえ
みえない
きこえない
シーちゃん…
って
今日
また
起きられて
生きている
パパママ
姉上さま
ありがとう
って
起きられて
いま
きり
と
ありがとう
言ってた
ありがとう
なにか
は
着て
そう
生きねばならない
ひと
裸では
常時30℃保持
湿度も快適な
そのようなところ
でしか
生きていられない
ひと
ヒト
ママのものたちも
パパのものたちも
姉上さまのものたちも
朽ちて…
お役は
すでに果たしてしまったものたち
それらから
ひとつ
ひとつ
わたし
つつむために
救う
でなく
つつむ
つつんでもらうために
繕った
手入れした
死に
ちかづいているというのに…
きっと
いや
まったく
おろか
よわってゆく…
ただ
無事に
平和に
と
祈るばかり
なにひとつ
わがもの
は
無い
この
肉体さえ
みえない
こころも
わがものとは
ならない
みていてやろう
こころ
おのずから
つつんで…
死んでゆくのだよ
死んでゆくのだから
と
つつんでやろう
今日
いま
あたたかく
おだやかな
いまであるように
しずかに
終わってくれるように
無事にいてくれるように
祈っています
平和
祈っています
かならず
かならず
無事にいてください
ありがとう
また
明日
おやすみなさい