たいせつな
今日
たいせつな日に
たいせつなもの
たいせつに
つかってたもの
なくしてしまった…
うせもの?
どっかにあるかなあ…
シーちゃん
パパ
ママ
と
ぐるぐる
うろうろ
ただ
おろおろと
探しまわっていたら…
おろか
身にしみた
目の前に
たいせつなひと
いま
死んだかのように
泣いた…
限界
って
もう
幾度となく
数えきれぬほど
限界
などと
そうおもっての
いま
と
自分に
言ってた
呆けてるのでも
狂ってるのでも
しようのないことだ
と
自分に
言ってた
そうしか
生きてこられなかった
おろかは
そうしか
生きておられなかったのだから…
もう
限界
なのは
心身
この身
このこころ
ばかりでなく
もの
も
と
まざまざと
知らさせた
探し物により
またたくまに
荒れ果てたかのような
お家ぜんたいの
惨状
ぜんぶ
ぜんたいに
見せつけられた…
結局
無い
そして
その
なくしたものに
なにかしらの
支え
勇気づけ
の
ようなもの
見いだしては
どこかには
たのむ
こころ
あった
という
おろか
をも
はっきりと
知らされていた
それが
たいせつな今日か…
と
ただ
おもっていた
それにしても
うせもの探し
とは
無駄無用の
悪だ
痛く
知らされた
死にたくなるなあ…
そうでなくとも
なぜ?
って
なぜ
生まれてきたんだろう…
と
わたし
によって
つながっていた
不幸
不毛の
ことがらの
わたしありき
のゆえに
わたしが生きてあるうち
あるいは
死んだのちにさえも
不幸不毛の
残照となって
くすぶりつづけてしまい
不幸
不機嫌
不毛のおもい
うみだしてしまって
どこまでも果てしなく
悪
つなげてゆくのかもしれないのだなあ
と
おそろしく
おもっていた
また
苦しみに
修証義総序
くりかえしているうちに
また
知らず
おぼえてしまうところだ…
おぼえてしまったから
と言って
わかる
ということではなくて
まったく
ちがう…
苦しみに
ということは
そういう
おろかを
つなぐことなのだろう
もとめて
もとめて
もとめつづけて
あたえられるもの
だからこそ
生きてあるときにも
死んだのちであっても
途絶えることなく
修行
つづけられなくては
つながってゆかなくては
いま
さえ
無かったんだろう
くたくた
へとへと
そうして
なくした
疲れた…
もの
捨てるということ
どんなに注意して
分別して廃棄しようと
環境
破壊して
やがては
未来の
脆弱危険な
地層になってゆく
ということ…
自分の心身も傷めて
ものと
いっしょに
捨ててゆく
ということ
ごめんなさい…
ここで
限界と
いのち惜しみするのならば
今日
ぐちゃぐちゃになってしまった
混沌
だけでも
もはや
捨ててしまうべきなのだろうなあ…
そうは
わかったけれども
疲れた…
疲れてしまった…
たいせつな
たいせつな
いちにち
というのになあ
おろか
やはり
悪…
ごめんなさい…
なぜ
生まれて
どうして
死んでゆくのか
なにも
ひとつも
考えられなくなってしまって
ひたすら
うしなうばかりになっていて
ただ
仏祖の
なさるように
と
かなわない
かなえられるはずない
祈り
つなげてきた
たいせつな今日
ぐちゃぐちゃの
混沌に
逆戻り
かなしい
疲れてしまった…
ごめんなさい…
ぐちゃぐちゃ
に
まみれながら
お祈り
しよう…
今日
は
いま
は
生きている
ありがとう
と
ただ
ありがとう
と
お祈りしよう
ごめんなさい…
ありがとう
ありがとう…
いちにちが
おだやかに
しずかに
平和に
無事に
終わってくれること
祈っています
倒れていませんように
かならず
かならず
無事にいてください
ありがとう
また
明日
おやすみなさい