シーちゃんと

時々はシーちゃんとこっそり泣こう

報いと

いま

これは

 

順現報受

 

報い

 

わたしという悪

 

さんげすること

さんげしてゆくことが

 

なんにも

できない

なにひとつ

役立つことできない

いま

 

身動きとれない

いま

 

こわくて

ただ

かなしい

いま

 

報いとゆく

ともに

ゆく

 

うけて

うけてゆくこと

 

わすれず

かならず

しなくてならないこと…

 

 

いま

をも

ありがたくも

おもえないわたし

ではないこと

 

ただ

そのことの

 

ありがたさ

 

すべて

ぜんぶ

 

他力だなあ…

 

ぜんぶ

一切他力だなあ

シーちゃん

って

 

起きた

 

ありがとうと

起きられた

 

 

真夜中は

毎夜

毎夜

くるしい

 

かなしい…

 

 

読めたらなあ

 

せめて

 

音楽

聴くことできたら…

とか

 

 

報いと

生きる

生きねばならない

 

それは

 

わたしという悪

にかぎったこと

ではないけれど…

 

ひとり

 

われひとり悪

 

 

ひと

いま

とは

 

れんめんと

絶え間なきもので

 

そうだとしても

 

やはり

 

やはり

 

われひとり悪

 

そうして

祈る

 

 

 

 

お経

今夜が

さいごの

 

おしまいの

 

そう

おもって

ゆっくり

おとなえした

 

ありがとう

 

いちにち

あたえていただいた

 

ありがとう…

 

ごめんなさい…

 

無為

無用

さんげします…

 

ごめんなさい…

 

しずかに

お祈りした

 

 

なにをしても

かなしくて

 

ものの

ものたちの

捨ててしまったものたちの

もう

ただ

必死になって

捨ててきたものたちの

 

残像?

 

そこにも

 

ここにも

まだ

あるように

みえてくるような

はらはら

どきどき

 

かなしいきもちしては

 

なにを

どうしたら?

 

正解?

って?

泣けてしまったり…

 

 

正しくなかった判断ならば

さんげして

 

その報い

うける

 

そうしか

それしか

ないなあ…

 

 

劣化していたよ

虫も発生してしまったよ…

って

 

かなしくて

声あげて

泣きたいような

こころに

 

よわってる自分に

 

何度も

言い聞かせていた

 

きっと

こわれてる

 

こわれてゆく

 

ひとり

 

僧でもなく

天台の

籠山行でもない

 

こわれてゆくのだとしても

それは

わたしの

わたしだけの

道だなあ…

 

 

ないがしろに

むなしくしてしまった

 

讃え

尊ぶべき僧

なにがあろうと

 

たとえ

不信

しか

なくとも

 

それも

そのまま

ただ

うけて

 

讃え尊ぶべきであった

お寺の

和尚さま親子

 

それから

 

あの

さいわい

とは

言い難い場に

居合わせてしまった

あわれな

祈りのひとら

 

みな

 

ぜんぶ

すべて

 

幸福に

祈っていた

 

讃える

 

尊ぶ

 

 

報い

うけること

ひとの道

ほとけの道であるゆえ

 

そのようにして

あたえられて

あること

 

すでに

道元さまに

おしえてもらっていたはず

 

また

くるしみに

 

かなしみに

 

 

もとめた

 

ふたたび

もとめて

もとめた

みおしえに

 

修証義に

 

また

何度も

何度も

おしえてもらっているんだなあ

 

おろか

にも

あたえられて

ある

 

しあわせ…

 

 

ありがとう

お祈りした

 

 

捨ててしまえばよいものを

捨てられないままで

ずうっと取り置いて

 

手にとり

ながめて

ただ

ながめていたのだけれど…

 

 

体調が

寒さのためか

風邪の引きはじめみたいに

ふらふらして

どうしようもなくて

 

とにかく

眠たくて

しようもなくなって…

 

とうとう

その

取り置いていたもの

 

一所懸命

ちくちく

いつもの

手縫いで

 

傷み

除いて

 

よいところ

つなげて

ちくちく…

 

 

手の仕事とは

その途中は

霧のなか

みたいだなあ…

ましてや

 

どうしたら?という

迷いとする

手仕事は

果てしない

 

救い

無い

報われぬ

ひたすら

むなしいこと

にも

おもわれてくるのだから…

 

どうしたら?

 

やがて

どうなるの…

となって

 

やはり捨てよう

かなしい末路に

なってしまった

山のような

ものたち…

 

供養しよう

となって

ありがとう

ごめんなさい

 

供養するつもりになって

 

一所懸命

ちくちく

お針をした

 

ありがとう…

 

 

ただ

平和

祈っていた

 

 

いつか

なにかで

みた

千人針や

 

こちらの

ぼど

という

 

刺し子された裂

それら

つかい込まれて

古びてしまえば

 

重ねて重ねて

 

繋いで

繋いで

さらに

 

ちくちく

ちくちく

縫い込まれて

 

さらに

つかって

 

溶けるぼど

つかわれて

 

おしまいは

 

お産のとき

敷いて…

という

 

 

おんなのひとたちの

手仕事

 

お針に

 

おばあちゃんや

ママの

手仕事に

 

こめられて

絶えることなく

 

祈られていた

 

祈られてきた

祈り

 

消えず

 

いま

ここに

 

つながってくれてる

 

そう

おもってた…

 

 

 

平和

かなえられるように

 

しずかに

 

しずかに

祈って

 

ゆこう

 

 

報い

 

ありがたく

うけて

 

さんげして

 

さんげして

ゆこう…

 

 

ごめんなさい…

 

 

こわれてゆくならば

こわれたようにして

 

かなしくとも

 

さみしさと

かなしみと

 

おしまい

まで

ひとり

ゆこう…

 

 

 

いちにち

いちにち

こえて

 

こえて

 

無事に…

 

幸福に

 

 

かならず

 

かならず

無事にいてください

 

 

ありがとう

 

 

また

明日

 

 

おやすみなさい