水に
地に
空に
まぎれてしまってる
有機フッ素化合物
四倍速となっている
金属アレルギーが爆発
そののち発覚する病と
あいまみえて
体調不良に
みまわれて
こんなにも
よわかったのか…って
おもい知らされたのを
機に
怪しきは
すべてを
手放そう
と
そうして
ようやく
なんとか生きてこられた
ストーブ
いったい
何台?
捨てた?
って
昨日焚いたのは
そうだった…これは
いちばん臭気がして
すぐに具合わるくなって
残りのストーブを次々と空にして
それも倒れかけながらも空にして…
もう
だめだあ…
になって…
姉上さまへ
こころに
おねえちゃん…ごめんなさい…って
ママのお世話に買ってもらってた
デロンギのオイルヒーターにして
それも
ただひとり
あたためるのに
ちくちくと
こころが
痛む
というのか
ひきしぼられる
そんなおもいしてきて…
広告の裏のメモに
一時間ごと
正の字で
こまこま
メモして
ごめんなさい…
ありがとう…
生きてるよお
でも
生きてて
ごめんなさいって
なってしまうんだ…
ごめんなさい…
って
そんなんでも
お祈りしていて
ごめんなさい
と
お仏壇のまえ
すわるならば
お線香
しか
焚けず
お経
おとなえできなくとも
今日を
いまを
ありがとう
と
ただ
ありがとう
と
なって
そんな
空っぽしなくちゃ
なストーブの残りの
おしまいの一台だったんだなあ…
焚いてしまえるように…
ひとの
便利快適のため
それから
もっとも
むごたらしい
欲望のため
常軌逸した
その爆発に
ひとの
うまれた
この自然
地球
宇宙
ひと
生きるかぎり
壊されてゆくのになあ…
この
無能無為の
ひとりぽっち
生きるだけにも
こんなにも負担
迷惑かけなくては
生きてゆかれぬ
悪
よわさ
ひとは
甘えと
切り捨てては
役に立たない奴は死ねばよい
と
言っていたり…
ほんとう
いたたまれないけれども…
生きていること
ゆるしてください
と
お祈りして
生きてきた
生きてる…
ありがとう
死ぬまで
ずうっと
役の
ある
徳の
ある
ひと
とは?
あるのかなあ…
ある
と
信ずる
としたならば
ひと
すべて
こころ
あって
まことの
こころ
そなえられて
ひと
と
そのこと…
この
よわく
こころ
貧しい
自分さえ
ひと
と…
さんげして
おしまいへと
ゆこう
ありがとう
と
ごめんなさい
と
いま
ある
ありがたさ
さいわい
そのこと
だけ
手放さないように…
昨夜から
夜も
それから
いちにち
息苦しくて
どきどきして
起きられなかったけれど
頭痛
きえてくれた…
吐き気も…
ありがとう…
ごめんなさい…
温風ヒーターからも
有機フッ素化合物は
放出されてるだろうなあ
ずうっと
まえから
都会の
大学病院の片隅で
ひっそりと
自分の役と
研究を果たしている医師たち
この
いま
すでに
予測していたなあ
手に余る?
おっかない?
なにかおこっても
不思議ないかも?な
アレルギー患者に
ぽつりぽつりと
独り言のように
伝えてくれたのだ…
たくさん
たくさん
便利快適
手放そう
と
なれたなあ
ありがとう…
たとえ
南無阿弥陀佛
その
六文字
さえも
知らず
たどりつけぬひと
あるいは…
あの
ご近所さんの
女性のように
くるしくて
どうにもならぬとき
死のうとなった
そのとき…
南無妙法蓮華経
そればかり
浮かんだ
といっては
その
おとなえに
爆発や
怒りや…
絶望や
希望も
すべて
こめて
封じ込めて
かろうじて
生きてきてくれたひと
つよくも
なくとも
そのようにして
おのれの
うちに
封じ込めてしまおう
と
つとめてきただろうひと
どうしてなのか…
ママ
そしてわたしに
その
封じ込めたはずの
おもい
憤りを
何度も
くりかえし
爆発させていたなあ…
南無妙法蓮華経
いまや
おとなえできなくなっていたとしても
ひと
すべて
救うと
こころ
おこしてくださったのも
ひと
と
ありがとう
と
すわっていた
食べて
生きているだけで
獣のようにして
生きても
お水
お茶
お花
おそなえするを
かなえてもらった
火で
あたたかいお茶
おそなえするを
かなえてもらった…
ありがとう
ストーブ
温度表示
0
零
までしか
表示できないみたいなんだけど
数度
あれば
湯たんぽで
あたたまれている仏間
もっと
もっと
寒い寒い台所で
おばあちゃん
ママ
いっしょに
まいにち
まいにち
つくってくれてた
お料理
おもう
いちばん好き
一等
は
お仏壇に
おそなえする
精進料理だったなあ
もう
あたたかいご飯も
おそなえしてなくて…
ごめんなさい…
ありがとう
えらばれしもの
だけ
の
祈り
道
で
ないこと
ひっそりと
しずかに
つなげられてゆく
道
縁
あること
祈ります
戦争が終わりますように
世界が平和になりますように
ただ
いちにち
いちにち
無事に
こえて
かならず
かならず
無事にいてください
倒れていませんように…
ありがとう
また
明日
おやすみなさい