シーちゃんと

時々はシーちゃんとこっそり泣こう

ただ無事を

家中

どこも

冷えきって

 

今年は気配

あの

かさかさ…っていう

 

おそらく

床下から侵入したネズミが

お仏壇の横面の壁の内側を

這い伝っているだろう音

一度も

 

まったく

きこえていない…

 

 

断つ

というきもち

まったくないのだけれど

お肉お魚など食べなくなって

 

からだのために

というきもちも

なくなってしまった

 

食べること

ありがとう

だけ

 

食べられた

という

そのことの

 

ありがとう

だけに

なった

 

 

偏りや冷え

もうなんにも

あたりまえとは言いがたい

 

けれども

それがわたしのあたりまえ

となった生活によって

生きていて

 

すべて

つなげられた

すべては

 

ただ

ありがとう

なってゆく

そうして…

 

やっぱり

 

ごめんなさいなんだなあ…

シーちゃん

って

 

寒気に

アレルギーに

お布団を出られなかった…

 

また

自然と

お経をおとなえしていた

 

 

くるしくて

おとなえしてならない

おもわれることもあれば

 

くるしくて

 

くるしくて

ただ

くるしくて

 

ただ

お経を

おとなえして

 

手をあわせていることも

あって

 

どちらも

祈りと

あって

 

どうであろうと

 

ただ

無事

祈る

 

 

平和な世界を

祈っているなあ

 

 

天国の

お浄土の

ひとたちの

無事も

祈っているなあ…

 

 

わたしの

ちっぽけな

かなしみを

 

ごめんなさい…

ごめんなさい…

ただ

祈っているんだなあ…

 

 

天国にも

お浄土にも

無事

祈るなんて

 

ほんとう

ばかなんだろうけれど

 

やっぱり

生きているひとたちと

おんなじように

 

おもっている

 

おんなじように

ただ

無事

祈る

 

 

ごめんなさい

 

ありがとう

 

 

平和

祈っている…

 

 

戦争が終わりますように

 

世界が平和になりますように

 

 

 

拭き掃除をしていたら

しもやけの指が

みんな破れた…

 

耳のしもやけ

とっくに破れてたから

気にかけずに

一所懸命

拭いて

 

終わって

 

ママ

ありがとう

って

 

おばあちゃんたち

ありがとう

って

 

いつもの

ご挨拶した

 

 

死のお片付けは…

 

ばっさり

捨ててしまえばよいのに

なものたちが

 

積みあがって

 

おもたい

 

吟味してゆくこと

おもうだけで

かなしくて

 

おかしくなってるなあ

 

ほんとう

こわれて

 

どこへと

ゆきつくかなあ

って

 

お祈りして

 

すわっていた

 

 

やっぱり

生きているひとたち

お浄土のひとたち

無事にいてくれるように

 

生きてた

今日を

 

祈っている

いま

 

ただ

ありがとう

なってゆく

 

 

ありがとう

 

 

かなしくて

かなしくなってゆくのは

 

死を

かたときも

おもわずに

おれないから

 

 

死のお片付けなんだなあ

 

死のお片付けなんだよ…

 

また

自分に言い聞かせた

 

 

なにもかも

ほんとう

体力と

気力に

まかせ

 

そうして

つなげられたことだ

 

姉上さまの

慈悲にまもられて

つなげられたことだ…

 

 

なにもかも

おとろえて

 

ひたすら

一所懸命に

 

たった

ひとつ

となってゆく…

 

なにひとつも

ありがとう

なったなあ

 

 

ありがとう

 

つたえる

 

 

ありがとう

 

祈る

 

 

 

ただ

無事を

祈ります

 

 

 

おだやかな

平和な夜となって

 

無事に

終わってくれること

 

かならず

無事にいてくれること

 

祈っています

 

 

かならず

 

かならず

無事にいてください

 

 

ありがとう

 

 

また

明日

 

 

おやすみなさい