讃美歌
うたう
お布団のなか
まだまっくら
真夜中
パパ
歌詞まちがってない?
声がでない…シーちゃん
って
涙
耳に
ながれてった
日付かわった
真夜中のラジオ
彼の歌唱はじめて聴く曲
教会にまにあうように…
マイフェアレディーの…
雪
今日も
こわい…
こわい…
わけは
屋根の雪下ろし
していないから
できないから…?
お家が古いから…?
ううん
なんにも
わるくない
だれも
だれも
わるくない
なんにもできないんだよ
よいわるい
なにかを
言うな…
自分に言うな…
どうしようもない
しようのない自分
自分で
裁くな…
自分に
言ってた
讃美歌
おねえちゃんも
いっしょに
パパにうたってくれたなあ…
雪の空
不気味な空
古くなったお家
あの夜
パパが笑顔になってくれた夜
あの日も
あの日も
と
おもいかえして
おねえちゃんの
笑顔
おもいかえして
わたしも
涙ぐみながら
空に
雪に
笑った…
キリスト
イエス
ひとり神
深く善く学んでもいない
キリスト教徒ともなれなかった
もちろん仏教徒にも…
それじゃお祈りになってしまいます
お医者さまの言葉だ
だいすきな女性の医師
ママがお腹こわさないようにと
なんの知識もないわたしが
なんの根拠もない
実験的投薬の順番のうちの
たまたまママの体調によって
良い結果となったらしい順番
これは?と
たずねたときの答えだ
お医者さまも
祈ってくれているのか…
って
わすれられないけれど
為すべきことのあるひと
祈るばかり
となったなら
つらいだろう
くるしいなあ
と
いつも
おもう
わたしの
為すべきは…
また
ただ
ごめんなさいになってた
祈るしかない
そのとき
その
おもい
ひと
だれも
こころ
ひとつ
お仏壇のまえ
おもっていた
祈るでもなく
すわった
ひとり神イエス
こころから祈るならば
おろかなわたしの祈りにも
こたえてくれる
という…
ああ…
不機嫌は
ひとあやめる
に同等とも…
ほとけさま
は
問うているなあ
と
おもっていた
問う
問うて
問うているんだなあ
問われているんだ
わたし
こたえることも
できなくなってた
もしかしたら
一度も
こたえられていないのか…
体調が
すぐれなくても
罪
悪
と
むくいと
おもわれる
おろか
悪
ごめんなさい
かなしみ
くるしみ
こわくてならない
よわさ
ごめんなさい
祈るしかなくて
ごめんなさい…
仏祖
法門
ひらき
仏道つなげてくれた
その
はじめ
おなじく
苦
ひたすら
うけて
こらえ
こえて…
その
道
いまだ消えず
のこされている
ありがとう
こわさ
寒さに
気がとおくなってゆきそうでも
ありがとうと
パパと
すわった
かすかにも
ここにも
つなげられて
あった…
ありがとう
さいわい…
さいわい
ありがとう
祈る
祈るばかり…
雪
風
寒波
しずかに
戦争が終わりますように
世界が平和になりますように
どこかに
いるべきところ
あるのでないなあ
いま
ここに
いま
あること
この
いま
かなえていただいたんだ
おねえちゃん
パパママ
ご先祖さま
ここに
わたしにつながる
すべてのひとの
慈悲によって
他力によって
生きてこられた…
ありがとう
どうすれば
まことのこころ
だけとなって
きよらかな自分だけ
と
なって
つたえられるんだろう…
文字に
言葉に
あらわせなくなってしまった
と
知らされる
つたえたくてつたえたくて
つたえられそうになくて
どきどき
ばくばく
倒れそうになって…
ぜんぶ
こわくて…
申し訳ない
文字
言葉
おのれの悪
うつしてしまうのか
つなげるだけなのか
ただ
ここに
こころに
こころにだけ
ありがとう
だけ
いっぱいにしていた
いま
ある
その
いま
いまきりの
いま
ありがとう
まことのこころ
うつしていただけるように…
こたえて
こえてゆけるように
生きてゆけるように…
身動きとれない
よわっている
おびえている
わびている
ごめんなさい…
ありがとう
つたえたくて…
ごめんなさいに
なってた
夜
どうか
無事に
こえられて
どうか
しずかに…
どうか
どうか…
倒れていないこと
祈っています
祈る
祈る
夜です
かならず
かならず
無事にいてください
ありがとう
また
明日
おやすみなさい