シーちゃんと

時々はシーちゃんとこっそり泣こう

つぐなう

だれもが天使じゃない

うまれながらの母性は無い

 

真夜中のラジオが言ってた

 

 

つぐなうことも

かなわなかったなあ

ママ

ごめんなさい

 

 

つぐなうならば

 

せめて

死のお片付け

おもってみても

 

ただ眠たくて

 

ただ寒くて

 

せめて

なんて

 

すでに

邪悪

って

 

 

ママ

もうすぐ桜が咲くんだよ

シーちゃんに

言ってた

 

 

おねえちゃんに

つぐなうには…

 

 

なにひとつ

かんがえられない脳ミソ

ぼんやりして

 

ただ

もやかかってる

 

 

ママの

言葉は…

 

認知機能が衰えて

くるしみにあって

つなげられた言葉

やがて

消えて

 

そののち

すっかりと

言葉が消えてしまうまで

ママが言ってくれた言葉たち

 

こころに

いてくれてる

 

母性と

ただひたすらの愛の

語る言葉

おもわれてくる

 

かみしめている…

 

 

ママ

パパのこと

子煩悩とは言わずに

こども孝行と言ってたよねえ

パパ

って

野球中継きいてて

こころにおもってた

 

 

パパと

最後にみたテレビ番組は

 

野球中継

 

ルールきいたり

一所懸命みた

 

みてるあいだ

ずっと

パパとわたしと

アイコンタクトした

 

ちびのときから

ずっと

そうだ…

 

パパ

猫たちにも

 

甥っ子クンにも

 

どっかの赤ちゃんや

ちびっこたちにも

 

そのへん散歩する

わんこにも

 

わたしにも…

 

野良猫においでするみたいな

 

チュッってするような唇して

笑って目が無くなって

その細めた目を

しばしばする

あごしゃくり

何度も

 

しばしばする…

 

 

もう

つぐなえないなあ

 

ごめんなさいしか

ない

 

 

ごめんなさい

 

 

いま

なんにも

みれない

 

ミャンマー

ラジオにきく

 

祈る

 

こちらも

地震ちかづいている…?

 

 

ただ

つめたい雨が降ってる

 

ただ

あわせる

 

 

戦争が終わりますように

 

世界が平和になりますように

 

 

 

 やぶれたる十指

 まよわず天を突け

 下根おりませ

 南無阿弥陀

 

 

つぐなう

どころか…

 

なにひとつも

すすめなくて

 

どこにもゆけなくて

 

なんにも

できなくて

 

ごめんなさい…

 

 

生きてあるいま

ありがたい

いま

 

ただ

ありがとうと

 

手あわせているばかり

 

ありがとう

 

 

ごめんなさい

 

 

 

無事に

 

しずかに

終わってくれて

 

こえてゆけるように

 

明日

かならず

あたえられ

 

つなげられてゆくように…

 

かならず無事に

つながってくれるように

 

祈ります

 

 

かならず

 

かならず

無事にいてください

 

 

ありがとう

 

 

また

明日

 

 

おやすみなさい