シーちゃんと

時々はシーちゃんとこっそり泣こう

不二

極寒豪雪の真冬に

聴こえわるくした

 

風邪は絶対ひくな

まえから

耳鼻科のお医者さん

言っていたなあ…

 

発熱もないまま

聴力が低下する…

風邪

絶対ひくな

絶対無理だ

 

耳鳴りもあって

たよりなくて

こころぼそい

これらも

 

こわい

になってるんだなあ

シーちゃん

って

声にして

真夜中の

ひとりごと…

 

ママも

聴こえわるかった

 

どんなに不自由で

たよりなくて

こころぼそかったろうなあ

って

ありがとう

起きた

 

フジコ・ヘミング

難聴のピアニスト

くるしかったろうなあ…

どんなに努力したんだろう

って

 

わが身にふりかかって

ようやく

わかる

おろか

 

ごめんなさい…

 

 

絶対他力のわたし

ごめんなさい…

 

おねえちゃん

ごめんなさい

神仏

お祈りした

 

ふらふらと

ぐらぐらと…

ひとつでも

ようやく

冬の防寒着を洗った

 

もしも

このまま

こわいまんまで

ひきこもりのまま

 

へと

向かえなかったなら…

ひとつを一所懸命していても

そのおもい

わいてくる

恐怖

くる

 

ながれてゆくを

ただ待っていた

いま

ひとつ…って

 

どんなになっていようとも

けっして…

 

そう

自分に

言っていたら

いっそうこわくて

 

いま

生きている

生きている

いまだ

ありがとうだよ

言っていた

 

ふと

 

どちらかが一方的にわるい

ということはない

っていう

いつかの

おねえちゃんの言葉

うかんでた

 

病にも

いえることだ…

 

 

よい

わるい

つながっている

 

変わる

ゆらぐ

 

うつろい

ながれてゆく

 

見せつけられている

いま

なのに

また

うごけないようになってしまう

 

なんでも

なんでも

あるもの

なんでも

食べよう

 

生きているんだから…って

生きるは

食べるに

つなげられているんだ…って

 

食べて

 

 

病も

すべて

 

ここまでの

すべてが

つなげられてのことだなあ

おもっていた

 

 

防寒着のどれもこれも

ポリエステル

プラスチック

ごめんなさい

洗い終え

 

へたりこんだ…

 

 

好きや

嫌いも

変わるなあ

 

女性らしい

とおもわれるもの

もとより

好まなかったんだけど

ますます

好まない

 

というより

 

こわい?

 

なんとも

たとえようないような…

 

ユニセックス

男でも女でもないような

そういうものたちが安心

ようやっと

わかっても

 

いざ捨てようとなると…

捨てられないのは

なんだろう…

 

どうしよう…

 

 

ふらふらして

息切れと立ちくらみきた

 

また

すわった

 

お祈りした

 

 

戦争が終わりますように

 

世界が平和になりますように

 

 

 

お念仏と

ずうっと

いられるのは

それが

たとえ

こわさのせいでも

 

いっしょ

パパママと

いっしょと

そうおもわれる

 

そうして

すっかり

いっしょになって

 

わたしになってくれる

って…

 

ありがとう…

 

 

自分

自分で

励ましたりも

むつかしくなった

 

ひきこもり

という

そんなくくり

のようなもの

になってても…

 

生きてこられた

 

おねえちゃんのおかげ

 

ありがとう

 

なのに…

 

ごめんなさい

 

お仏壇のまえ

つたえていた

 

 

お片付け

はじめは

途方もないほど大量のもの

あったのに

 

どうして

いつも

希望と

いられたんだろう…

 

 

おねえちゃんがいてくれたから…

 

弟や…

 

かなしみ

きた

でも

 

やっぱり

こつこつ

ひとつ

つなげるしか

 

どうにもしようのない

無力の

わたしなんだ…

 

すべては

つなげられているんだ…

 

そうして

 

境界

分断

ない

 

溶けこんで

 

こんぐらかってしまったとしても

 

ひと

 

ひと

なんだから…

 

そうおもっていたら

 

不二

 

弘法大師

空海さま

おもってた

 

不二

 

 

どんなに

こわくても

 

おろかでも

 

いま

ある

 

ありがとう…

 

 

 かきこもり

 世のなかを聞く風を聞く

 只弥陀の聲

 南無阿弥陀

 

 

くるしい…

 

やっぱり

かなしいんだけど

いま

こういうわたしなんだ…

 

おろか

 

ごめんなさい…

 

ただ

ただ

ありがとう

なるのに

 

ごめんなさい…

 

ありがとう

 

 

 

無事に

しずかに

いちにち終わってくれていること

 

祈ります

 

 

かならず

かならず

無事

こえてゆけるように

 

 

かならず

 

かならず

無事にいてください

 

 

ありがとう

 

 

また

明日

 

 

おやすみなさい