食べても
住んでいても
眠れなくなっても
疲れても…
ただ
申し訳ない
食べるに
生きるに
値しない自分と…
五観の偈
食べるたび
裁かれている
そう
おもわれつつ
食べすぎていたり
それでも
食べられること
ただ
ただ
ありがたい
日ごと
日ごと
ありがとうと
南無阿弥陀佛と
こころにいっぱいに
いっぱいにして
そうして
生きてる…
ありがとう
いつしか
ありがとうはごめんなさいに
ごめんなさいは
ただ
ありがとうとなっている
ごめんなさい…
ありがとう
無力なわたし
なんにもできないわたし
ママと
いさせてもらえた
ぜんぶ
おねえちゃんのおかげ
どこまで欲ぶかいんだろう…って
ママの死に目に
おねえちゃん弟
あわせてあげられなかったのは
わたしのせいだ…って
ずっと後悔していた
ここにきて
ママのところへ
全力で走っている夢みていたり…
病
逃げようとおもって
逃げていないなあ…
逃げるつもりで
病院ゆけなくなっていないなあ
と
日ごと
わかるんだけど…
ひとつ
ひとつのことが
こわさに
こわい
が
塊になってしまうので
できなくなっていること
できなくなってゆくことも
塊となって
ただ恐怖となって
凍りつくようになってしまうんだ…
ママの
認知機能が衰えてゆく途中に
できなくなったことに
ただ傷ついていたように
たとえ
なにに傷ついたのかさえ
忘れてしまったとしても
ママ
しばらく
ぼんやりして
それから
こころは
すっかり落ちてしまうみたいに…
ママの
つらさ
かなしみ
いま
すこし
わかった
ごめんなさい…
裁かれているのだ
と
おもう
日ごとに
自業自得と
すべて
うけなくては…と
ありがとうと
起きられた朝
神仏祈り
ご飯
いただいた
風…
壊れないで
壊さないで…と
南無阿弥陀佛と
パパ
おじいちゃん…となって
そうやって
ねがっていけないんだった
シーちゃん…って
ごめんなさいって
あんまり背中が痛むので
すこしだけ…と
ごめんなさいと
横になった
前を向いて
困難に立ち向かって
ひたすら進んでゆくひと
あるいは
進もうと
ひたすら努力をするひと
だけが
生きている
と
声をあげてよいひと
と
おもわれて
この生きてる報告も
申し訳ない…
ひきこもりの
いま
ことこまかには
とうてい書けない
しばらく目をつむって
南無阿弥陀佛
南無阿弥陀佛
くりかえしていた
お念仏と
起き上がった…
ひと
あたりまえの
ひとらしく
その
たった
ひとつ
さえ
一所懸命の
大仕事に…
かつての自分
勇敢におもわれる
ちからづよくおもわれる
もうただ不思議…と
おもっていたら
泣けた
まったく
ちからもないのに
ひとり自分のちからで
生きてもいられないのに
争いや
不穏に
だれとも
離れなくてはいけない自分なのだ
と
おもいつめた
おねえちゃんとも…
みずからのようにして
はぐれてしまおう…
と
泣いて
ただ
泣いていた…
そうなっていた自分の
こころ
もう
掘り下げたら
いけないなあ
いま
こころは
ほんとうは
生きたくて
ただ
生きたくて
もがいているんだから…
かんたんに傷ついてしまうわたしになっていた
それだけ
わかる
そうして
ひとを
おねえちゃんを
傷つけたんだ…
ごめんなさい…
かなしみも
すぎたなら
怒りだ…
かなしみという姿をした
わたしの怒りだったんだ
ごめんなさい…
ごめんなさい…
今日も
食べて
生きています
こころに
お仏壇のまえ
懺悔して
つたえていた
どこかに
ゆかなくてならないんだ…
こんなに
ぼろぼろの
手をかけなくては
つかえもしないもの
無用のものたちは
ぜんぶ
捨てて…
病
あろうと
よわろうと
ここには
住んでいてならないんだなあ
なのに…
できないことに
傷めつけられているなんて
うごけなくなってるなんて
一食
食べることできていたこと
ただ
ありがたく
手を
あわせた
南無阿弥陀佛
お念仏
切れ切れに
くるしく
つないでいたら
命懸けのつもりになって…
と
たった
ひとつ
もう自分ではかなわない
と絶望していた
ひとつ
やはり
完全には
ならなかったのだけれども…
手をかけた
パパだねえ…って
おじさんたちと
おじいちゃんと
って…
ありがとうと
祈った
日ごと
平和に
わずかでも
ほんのかすかにでも
近づいてゆけますように
戦争が終わりますように
世界が平和になりますように
風が打つ
食うも能わぬ我が棲む
古家堪えをり
南無阿弥陀佛
男
ならば
よかった…わたし
パパ
って
男の子みたいな格好してたわたしのために
パパが紳士物の上衣やジャンパー
選んで買ってくれてたんだけど…
洋服ユニセックスな
男らしいようなもの
だけ
残せたら…
ねえパパ
って
生きているよ
生きられるだけ
生きてゆくから…と
パパと
祈る
夜
平和に
しずかに
終わってくれて…
かならず無事に
こえられますように
明日
無事に
かならず
あたえられますように
祈ります
かならず
かならず
無事にいてください
ありがとう
また
明日
おやすみなさい