ラジオ
お国のラジオ番組
きけない今日
外国語講座も…
ニュース
ずっと
いたましい
おそろしい
おっかないニュースばっかり
それら
こらえてでも
きくべきかなあ…
あたりまえのにんげんのように
って
たとえ
くりかえしでも
何度もきいてたんだけど
よわさは
こらえておれなくなったみたい
壊れてゆくのに
その途中なのに
身動きとれなくなってるのに
なんにもまともに考えられないのに
自分から
壊してゆくの?
ってなった
ぐわん…と
胸がなったときには
消すことに…
けど…
逃げられないひとたちいる
アナウンサー
真夜中ニュース読むアナウンサーのひと
こらえているなあ…と
しんどいしんどいとなってるのが
ひたひたとつたわってくるのに…
こらえて
平静にいようとしている
そういうひと
ひとり
いる…
なんと言えばよいか…そのひとは
とてもなめらかに自然に読み上げ
内容にそって強調されるべき単語
すべて的確
かといって
強調し過ぎてもいない
よくわかって読んでいるんだなあ
と
安心してきいていたひとだ…
だから
いっそう
つらいんだな…って…
胸
ずきん
となる
真夜中はたぶん
ひとも少なくて
おっかないニュース
もっと
おっかないだろう…って
ラジオ百年の番組
昔の番組をたどっている
戦争も…
こないだ
おちいさいかたたち?
そんな表現もあった
いまなら
おともだち
と呼んでいる
子供の意の呼びかけの言葉だ…
大島渚さんの書いた絵本の朗読もきいた
正義の味方のやさしくてつよい少年
学級内でただひとり
父親を戦争で亡くしてしまってから
しばらくは
よわいものいじめするようになったという
それでも
同級生らは
つらいのだな
と
こらえたという
体格よく日に焼けた先生も戦地で亡くなって
そのあとの先生は
まるで女のひとのような
色の白い細い先生で
やさしくて
みんな大好きになって
みんな
またなかよしになって
宿直の夜には全員あつまって
先生の用意してくれるお菓子と
先生の朗読やお話をきくことが
たのしみになって…
やがて
そのやさしい先生も戦地へゆくことに
その
お祝いに
先生のお母さんが
筍ご飯を食べ切れないほど炊いてくれたという
みんな黙って
一所懸命お代わりして
一所懸命その筍ご飯を食べて
もう食べられないというほど食べて…
とうとう食べられなくなって
それでも
ずっと無言のまま
ずっとずっと
食べつづけてたのは
学級でさいしょにひとり
父を亡くしたその男の子で
よく食べられるなあ…と
みんながその子を見たら
しずかに泣いていたって
黙って
泣きながら食べていた
って
それで
みんな
はじめて
その子の
こころの
つらさをわかったきもがちした…と
それから
この女のひとのような先生までもが
戦争にゆかなくちゃならないのなら
日本は戦争にまけるのだなあ…と
みんな
わかった
って…
戦争
終わらない…
戦争って
なんだろう
争う
って…
戦争の番組
つらくても
きく…
知らないことばかり
皇国少年だったというひとの
戦争体験のお話や…
その皇国少年の
決意は
友も
みなともに
自決…?
あつまって
腹を…!と
呼びかけたのだという
…そんなことより腹が減った…
そう
すぐに
答えた同級生らの言葉に
やめた
と…
こわがってばかり
よわさ
わたしのよわさ
よわい
わたし
恥じる
ごめんなさい…
捨てなくては
に
のみこまれてしまったなあ
のみこまれてゆくなあ
このお家
きれいに
きよらかにすること
だけが
なにか
だれか
の
おねえちゃんの…
って…?
もう
それもよくわからなくなった…
苦手の
アレルゲンを発生するもの
もう体力も気力もなくなり
非力になってしまったけど
そのうち
動かせもしなくなるなあ…と
手をかけてみた
喉
すぐ
アレルギーきた…
顔もひりひり痛い
よわいなあ
シーちゃん
かなしいねえ…って
でも
生きているんだ…って
病
ここから
どうなろうとも
どのようなこと起きようと
こうなったのは
すべてわたしの
生きる
だ
無力無能のわたし
生きてこられたのは
生きておれるのは
パパ
ママ
ご先祖さま
おねえちゃんの
おかげ
ありがとう
こころに
つなげていた
こんなにもよわいわたし
よわってゆくわたしに
ある
いま
いま
ある
一所懸命生きて
一所懸命
生きてこられた道
その
おしまいへの
道なんだから…
業であり
果報と
おもう
いま
ある
ただ
さいわいと
ありがとう
やっぱり
ごめんなさい…
こらえるひとで
おれるように
戦争が終わりますように
世界が平和になりますように
こらえるは
あの世この世をこえるとふ
闇に聞く言
南無阿弥陀佛
よわさ
こわさ
たった
たったひとつ
でも
こらえて
こらえて
こえてゆけるように…
無事に
しずかに
夜
こえられますように
かならず
こえられますように…
明日
かならず
あたえていただくこと
かなえられますように
お祈りしています
かならず
かならず
無事にいてください
ありがとう
また
明日
おやすみなさい