ひきこもりラジオ
それぞれの苦
困難
一年お風呂に入れていない
そう打ち明けてくれたひと
聞いてた夜
そのひとのいまの救いは
お茶を淹れて羊羮を味わい
ゆっくり食べること…って…
追われてるみたいに食べてる…
いつからか
ごめんなさいとなっていた
ごめんなさいと
また
ただ
お仏壇のまえ
すわってた夜
南無阿弥陀佛
南無阿弥陀佛
お浄土は
ある
そうおもわれる
そう信ずるわたしに
たどりつけた
信ずること
かなえていただけるほどには
愚か悪わたしの
ひとりぽっちの学びとも言えぬもの
すこしも
あったことに
そのめぐりあわせ
ただ有り難いことと
祈る…
刹那たとえ一瞬でも
こころに灯りがあたえられる
晴れる
ありがとう…
ありがとう
ごめんなさい
昨日ずっと立ち通しに立っていた
うごけていないから歩けてないから
ただ立っていても…
と
居てもられぬおもいに立ちつくす
それも
かなわないことも…
お仏壇のまえすわる
生きてある限りゆらぐこころ
愚か悪わたし…
たとえ
一瞬でも
灯りがある
きてくれる
それ他力だなあ
まったく無力の自分を
おしえていただく他力
他力に
生きて
いま
ただ
有り難いわたしになる
眠れない夜
ほんとう
くるしい
くりかえしの寝覚めに
自分が
傷つけられてゆく
わいてくる
おっかないおもいに
つぶされそうになる
けど
そんなおもいもわたし
ただ無力に
ただ生きていても
いちにちいちにち
それでも生きようとしてる自分の
声でもあるんだろうとお念仏申す…
南無阿弥陀佛
南無阿弥陀佛
お念仏と
こらえるんだ…
生きてるよ
起こしてもらえたよ…シーちゃん
生きている
生きているだけ…
生きているだけ
などとは
ごめんなさいなんだ…
お祈りしよう…と
神仏のお仕度した
たくさん食べたってよいよ…
小豆は
みんなだいすきな小豆だよ…
と
冷蔵庫壊れてるのに
小豆を仕込んだのを
神仏におそなえした
ほんのちょっぴりの米麹で発酵させると
ただの小豆と米麹が
まるで高級和菓子のような
深い味わいを醸し出すのだ
もう先代さんが亡くなって
二度と食べられない上生の
具象的でない絵画みたいな
ちっちゃくても
宇宙のような…
あの
厳かで
うつくしい
ひとつの世界
おもう…
おじいちゃん
パパ
おもう
ありがとう
と
いっしょに食べよう!と
お下がり
いただいた
泣きたくなるのには
まったく
かわりない
なんにもならない身動きとれない
ひとつの功も無い日も
南無阿弥陀佛
ただお念仏に
つなげられて
ただ
ありがとうとなるなあ…
生きているよ…
生きています
と
手をあわせた
おねえちゃんに
ありがとう
ただ
こころに
つたえてた
小豆にも
ありがとうした
おもえば
お念仏
阿弥陀佛
信ずるわたしへ
たどりつけたのは
道元さまのおにいさまのおかげ
南無阿弥陀佛
阿弥陀佛
お浄土
信ずる
すべて
ひとすべて救う
そのすべて学べてなくても
道元さまのおにいさまの
ほんの短い文
ただ
やさしさに
みちていた
わたしも
信ずることを
ゆるされたのかなあ…って
有り難く
こころに
しみた
生きていてごめんなさいとなっていた
ごめんなさいとなる
ゆるしてくださいと
祈る
急ぐべし
励むべし
生死は
ひとひとりとして
わからないものなのだから…
法然さまも
道元さまも
おなじく諭されている
お釈迦様の
みおしえ
その法
その道
ひきこもり
という言葉の同義の言葉は
いにしえよりあって
道元さまだって
船にこもるほど
道をもとめるのには
それほど
力がいる…
いよいよ
くるしくなって
いよいよ無力な
無意味な自分
知らされて
文が
こころにきた…
すでに持っていた本から
きた
古い本のなかに眠っていた文
きてくれた
道元さまのおにいさまの言葉
血のつながらない弟をも
案じて
祈って
お念仏と
命の限り
祈ってくれたろうなあ…と
しみじみおもわれるやさしさ
以前にも染み入ってはいたけれど
まっさらな
いま
灯す
灯りの文
きてくれた…
くりかえし
きてくれる
ありがとう
ごめんなさい…
お寺
お墓
ゆけなくなった
それらに
身動きとれないいまが
つなげられてしまったのでは
無いなあ…
無力なわたし
役をあたえられて
ここまでもただ
うごかしてもらえてた
それだけだったんだ…
ぜんぶ
パパ
ママ
ご先祖さま
おねえちゃんの
慈悲の
そのおかげ
わたしは
きちんとゆくべきであったのに…
これからでも
泣きながらでも
お寺お墓に
ゆくべき
なのに…
身動きとれないわたしになって
ひきこもりになって
いのち
ほんとう無駄にしていて
ごめんなさい…
ごめんなさい…
南無阿弥陀佛
南無阿弥陀佛
なにもかもへんてこりん…
なにひとつも出来合いは無くて
なにひとつも
つくってきて
明日にも
かなわないことばかりだ
と
小豆
おそなえした
平和な世界
かなえられる
ひと
すべてのひと
平和に
幸福に
そこへ
ゆきつける
ひとと
信ずる
祈らせてください…
戦争が終わりますように
世界が平和になりますように
念念の寝覚め晴るける浄土かな
南無阿弥陀佛
南無阿弥陀佛
ねんねんのねざめはるけるじょうどかな
なむあみだぶつ
なむあみだぶつ
なんにも考えられない
ぼんやりした脳みそ…
かなしくて
しようない
生きてるよ…わたし
と
パパ
ママ
お浄土のひとたち
おねえちゃんに
こころに
つたえる
友の
あの子の
だいすきなもの
求肥もすあまも
ういろうも
もう
つくらなくなってしまったけれども…
あの子の
うまれたところ
もう猛暑の日々だなあと祈ってた
お浄土に
ここに
祈っている
祈って
みていてくれる
修行しててくれる
と
すわる
夜
お水も飲んで
なんでも食べられるもの
一所懸命食べて
倒れないでください
倒れていませんように…
夜
しずかに
こえてゆけるように
明日
かならず
めざめられて
かならず無事に
つなげていただけるように
無事に
無事にいてください
かならず
かならず
無事にいてください
ありがとう
また
明日
おやすみなさい