シーちゃんと

時々はシーちゃんとこっそり泣こう

手向け

という言葉

 

峠からきてる…

 

 

パパ

ママ

おしまいには

きっと

 

こころに

花手向けて

ひとり祈ってくれてたなあ…って

 

いまも

祈ってくれてる…

ありがとうと

お祈りしていた

 

ごめんなさいと

南無阿弥陀佛と

ただ

功無く

うろうろ

 

なんにも考えられない頭…

なんにもならないこと

ひとつ

 

ひとつ…

 

南無阿弥陀

 

 

真夜中

熱中症?ってどんな…?シーちゃん…って

 

横になってても

ふらふら?

いやちがう…ふわふわ…?

そのうち

ぐわぐわ…っと

 

なんか起きるの?な

おっかないかんじになって…

 

眠れなかろうがどうだろうが水分だ

ココアも水も

たくさん飲んだ

 

昨日の

ひとつでも…

しゃがんで立って

そのくりかえしの作業で

食べてすぐ動いて逆流してて…

喉から胃までの通り道がわかり

不気味に痛んで背中まで痛んだ

 

それでも

終えられて…

 

南無阿弥陀

 

南無阿弥陀

 

ありがとう…

 

ごめんなさい…

 

 

ありがとうと

めざめられた

 

神仏のお仕度してお祈りした

 

ふわふわ…ふらふら…

 

本を始末してあげようと

おもうばかりで

見るのもつらい

 

ごめんなさい

ほんのすこし

横になって

うとうと

 

悪夢

見た…

 

夢にも悪を為すわたしがいた

 

ごめんなさい…

ごめんなさい…

 

南無阿弥陀

 

南無阿弥陀

 

わかり

道を

ひきかえそうとしているんだけど…

 

都会の街中なのに

峠のような坂や見知らぬ地下道や…

いつまで歩いても

向かっている場所

それはなぜだか

お寺さんなのだけれども…

いっこうに

たどりつけない…

 

そのうち

目も見えなくなって

わっ…と

起きた

 

それでも

そうだ…わたしだ

なってた

 

夢にも悪為したのは

だれでもないわたしだ

有り難くおもった

 

夢にも

悪と

わかって

ひきかえそうとしていたのも…

 

まことのこころ

 

他力

 

懺悔も

他力だ…

ありがとう

 

ごめんなさい…

 

南無阿弥陀

 

南無阿弥陀

 

 

お花屋さんまで歩いてゆけたなら…

お仏壇のまえ

ぼんやりと

おもってた

 

青青とした清清しい枝

選べるのになあ…

 

ひきこもり…

 

いのち

ごめんなさい…

 

パパママ

おねえちゃん

ごめんなさい…

 

南無阿弥陀

 

 

やっぱり

もののけにみちていて…

峠が手向けとなるほど

悲に

 

慈悲に

つなげられる

この国の言葉

 

大悲

仰ぐ

 

お仏壇のまえ

 

こころにも…

 

迷いにも…

いつも

 

ずっと…

 

 

南無阿弥陀

 

 

この夏

また危険な夏

 

冷蔵庫が壊れても買えない

訳おもうならば…

ここに

住んで

生きてゆく仕度

してよいのかなあ…も

 

ママ…という

パパ…という

幻の

とらわれも…

 

おねえちゃんごめんなさいも…

 

なにもかも

迷いの渦にのまれてしまえば

 

ひとつ

つらく

むなしくなって…

 

ごめんなさい…

ごめんなさい…

お線香と

お仏壇のまえ

ひとつつなぐ

 

 

ママ

お坊様のようなこと

おしえてくれてたと

おもいかえしていた

 

あの

友の

最初の友の

死に…

 

かならず天国にゆくと

天国で

御弟子さまになると…

 

おしまいに会ったとき

洗礼のこと

その名前のこと聞いたと

ママにつたえていた

 

身勝手

わがままな

かなしみに

たいせつなことまで

 

たいせつなひとまで

 

なにもかにもぜんぶ

忘れてしまおうとしていたんだなあ

 

 

南無阿弥陀

 

南無阿弥陀

 

 

花…

 

こころに

 

見えるきもちした

 

平和

かなえられたら…

 

 

祈ってくれてて

ありがとう…

 

祈らせてください

 

 

戦争が終わりますように

 

世界が平和になりますように

 

 

 手向けらるる花や絶えざる君が道

 南無阿弥陀

 南無阿弥陀

 

 たむけらるるはなやたえざるきみがみち

 なむあみだぶつ

 なむあみだぶつ

 

 

こころに

 

大悲に

つなげられ

 

みまもられて

いま

 

ありがとう

 

 

倒れていないように…

 

かならず

無事にいてください

 

食べられていて

飲めていて

かならず

無事にいてくれますように

 

こころ

おだやかに

やすめますように

 

 

しずかに

 

平和に

無事に

こえられること

 

夜こえて

明日へと

かならず

かならず

無事に

つなげていただけるように

 

祈っています

 

 

かならず

 

かならず

無事にいてください

 

 

ありがとう

 

 

また

明日

 

 

おやすみなさい