婿さまだどごで
堪忍さねばまいねんだぞ…
パパが使い込んだもの
昨日きれいにして
落ちた…
やっぱりきた…
南無阿弥陀佛
南無阿弥陀佛
ぜんぶ捨てたらよいのは
わかってるんだよ
ごめんなさい…
突然涼しくなった昨日
寒気がきた朝
南無阿弥陀佛
むごさまだどごで
かにさねばまいねんだぞ…
パパのあの言葉
いつ聞いた…?
朝
痛い背中のばしながら
かなしくなりながら
ぼんやりおもってた
ママが興奮してお寺さんのこと
大般若会のこと…おしえてくれたとき
いやもっと度々聞いていたかも…
パパは
和尚さまの法話?暗い世間話のような…
ぜんぶひっくるめ
和尚さまのこと
お婿さんだから堪忍しなくてはならないんだぞ…と
それとはなくおしえてくれてたんだなあ…
この
いま
ごちゃごちゃの混乱したありさま
そのまま
わたしのこころだ…パパママ
ごめんなさい
南無阿弥陀佛
朝
起きて神仏のお仕度
はらはらかなしい
お祈りしても
かなしい
寒い
痛い
起きてられなくて
横になっても
南無阿弥陀佛
南無阿弥陀佛
お念仏
つなぐ
パパ
田舎のおじいちゃんおばあちゃんには
婿だ…それも
おじいちゃんおばあちゃんがパパを
堪忍しなくてはならないわがままな婿
あの言葉きっとパパが言われてたのか…
自分でそうおもいいたしたか…
申し訳なさに
改心しておもったか…
南無阿弥陀佛
もう
捨てねばならないときなのに…それしか
お片付けをわたしなりの一所懸命の
精一杯のお片付けを
終えられたよ…!
という
それしか
よいたより
無いのに
よき言葉としてつたえられること
なんにも
ひとつも
無いんだ…
南無阿弥陀佛
南無阿弥陀佛
阿弥陀さまのこと
あるいは
道元さまの
おにいさまのこと
お寺さんの和尚さまには
聞いていたりしてなくて
さいわいだったのだろうなあ
大般若会
ものすごい勇気ふりしぼって
自分はげまして…
がんばれ…がんばれ…って行ったなあ
ゆきかえりに
般若心経ちいさくおとなえして
そうしてやっとのことゆけたんだ…
ゆけたこと
有り難い
もうお寺お墓ゆけなくなってしまった
なにひとつも
ほとけさまに
つなげられての
大事なことなんだ
わたしの悪業の因縁
よきこと為そうとした
報い
ごめんなさい…
無有恐怖
安心
あんじん
幸福
田舎のおじいちゃんおばあちゃんの
情に
その情あるひとに育てられたママに
ずっと
救われていたパパ
ごめんなさい…
ありがとう
おねえちゃん
ごめんなさい
なんにもできない
どこにもゆけない
つたえられないわたしになったよ…
でも
生きて
お浄土のひとたちに
起こしてもらえたよ…
生きてるよ…
こころに
祈りと
お仏壇のまえ
つたえてるよ…
ありがとう
ごめんなさい…
おねえちゃんは
姉だからと
我慢してくれたこと
ばっかりだったろう
いまだに
こんなにも迷惑かけて
ようやく
生きていられてるわたし
ここに
いさせてもらって
お片付けもままならなくなった
身動きとれないわたしになった
ごめんなさい…
南無阿弥陀佛
南無阿弥陀佛
お経
おとなえした
何宗のお経であれ
お釈迦さまのみおしえ
有り難いお経
和尚さま
お坊様になってくれた
有り難いひとなのに
お釈迦さまの
お弟子さまなのに…
ごめんなさい…
背中のばして
お経おとなえした
おとなえさせてください…と
祈らせてください…と
おとなえした
真冬からの恐怖
こわいおもいさせるにんげん
安心と
幸福とあってください
平和とあってください
祈っている
すべてひと
安心と
幸福に
すべて救うという
すべてひと
救われて
幸福に
と
祈る
南無阿弥陀佛
祈らせてください
戦争が終わりますように
世界が平和になりますように
洩れず降り吾も慰す弥陀の情の月
南無阿弥陀佛
南無阿弥陀佛
もれずふりあもいすみだのじょうのつき
なむあみだぶつ
なむあみだぶつ
東田直樹さんが言ってた
特別な場所が欲しいのではなく
どこにいてよいのか教えて欲しいのです
居たたまれないおもい…
わたし
いてならないところに
いさせてもらってるんだ…
ありがとう
ごめんなさい…
南無阿弥陀佛
ありがとう
ありがとう…
なんにも考えられない頭で
ふらふらくらくら
お釈迦さまの本
仏教宗教の本
だけ
集めてみた
なにもかも
遠い
生きてる…
いま
ありがとう
こころに
つたえる
夜
南無阿弥陀佛
倒れないように
なんでも食べて
いっぱい水分とって
無事にいてください
やすめていますように
眠れていますように
夜
こえてゆけること
かならずこえられて
明日
無事
めざめ
いちにち
あたえていただけるように
祈っています
かならず
かならず
無事にいてください
ありがとう
また
明日
おやすみなさい