切る
って
こわいんだな…わたし
よい言葉
やさしき言葉に
おしえてもらった…
有り難いその言葉
さかえるという意味や
ほめるという意味ある
ありがとう
方言
いにしえの言葉つなぐ
やさしき言葉たち
ありがとう
もっと
もっと
おしえてもらってたら…
南無阿弥陀佛
気をつけて…
気をつけて…ふらふらだよ
と
起きた
南無阿弥陀佛
なにひとつも
もたもたして
時間かかる
かなえられないこと
しかなくなっている
できたできないとは
言わない
もう
かなしくなるばっかりだもの…
もう
ただ
生きるに
一所懸命なんだ…
とにかく
無事にと
気をつけてと
自分に言って
お念仏といる
南無阿弥陀佛
昨夜は真夜中になって
やっと
ただ食べるためのこと
後始末
終えた
眠れない
生きる
うまく
まったく
うまくゆかなくなって
ますます眠れない
病
病…
パパママ
ごめんなさい
ごめんなさい
おねえちゃん
ごめんなさい…と
ただ泣けてしまう
食べて
お腹いっぱいになって
たった一冊の悪しき本
捨ててやろうとなった
あるというだけで
悪だ
と
ひとりお祓い？
一所懸命祈って
お念仏と手を合わせて
始末した
お片付け
もの捨て
捨てるは
かなしく
つらい
みんな
お念仏と手を合わせて
捨ててきた
それでも
さっぱりした
とはならないんだ…
ごめんなさばっかりになるんだ
この本
だれひとりにも無用な悪の本
それでも
さっぱりとはならず…
葬儀も
なにもかも一切すべて
いらないっていう本だ…
南無阿弥陀佛
南無阿弥陀佛
たしかに
わたしみたいなにんげんならば…
わたしみたいにんげんにも
祈りはあって…
こころは
あって…
やっぱりなんにも考えられてない
ただ
かなしみ
ぐるぐるめぐった
病
育てている…病院ゆけず
たったひとつ希望のように
夢にもおもい描いてきたのは…
お片付けだ
さっぱりと
終えられないものか
ただ
そのひとつだったんだ
かなえられない…暑さに負けてしまった
ここは
お家
居場所
生まれたところ
でも
住んでゆけない
住んでいてならないお家
南無阿弥陀佛
うごけなくなったわたしだけど
でも
生きている…！
生きてるってなる
いま生きているって
有り難いわたしになる
お仏壇のまえ
手を合わせた
ありがとうした
お線香たいた
ありがとうして
ごめんなさいして
背中を伸ばしながら
ただ仏間にすわった
暑さって
どっかですこしでも体
冷やされないことには
疲労が
ただ積み上がるんだな…
南無阿弥陀佛
なのに
食べて
ふとれるなんて
恥ずかしいけど
ごめんなさいなんだけど
ものすごいんじゃないか
ありがとうした
たとえ食べるが
恐怖に食べていても
偏りにふとるのでも
ありがとうだなあ…
パパママ
生きて
ありがとう言えたよ
シーちゃん
おねえちゃん…
ありがとう
つたえられなくなって
ごめんなさい…
ありがとう
ありがとう
ありがとう
ありがとうした
お線香つなげた
祈らせてください
祈らせてください…
戦争が終わりますように
世界が平和になりますように
はやされし守るひとの皆申す念
南無阿弥陀佛
南無阿弥陀佛
はやされしもるひとのみなまうすねん
なむあみだぶつ
なむあみだぶつ
ほめてもらって
育ててもらった
パパママおじいちゃんおばあちゃん
家族ばかりじゃない
ご近所さんたちにも…
ご近所さんに
育ててもらった御恩返し
パパママが
つなげてくれていた…
ありがとう
おねえちゃんにも
ほめてもらって
ただ
ほめてくれるだけでなく
指南してもらっていたなあ…
迷子の
迷いの
このまま…
考えられていない頭だよ
ぐちゃぐちゃ脳みそなんだ
ありがとうしよう
ただ
有り難い
いまだよ…
ありがとうと
すわる
夜
倒れないように…
倒れていませんように…
無事
祈ります
かならず
無事に…
ただ
祈ります
祈らせてください…
夜
無事
かならず
こえられて
明日
かならず無事めざめられて
かならずつなげていただくように
祈ります
かならず
かならず
無事にいてください
祈らせてください
ありがとう
また
明日
おやすみなさい
