手
おじいちゃんの手だよ…パパ
パパが
男の手だな!って
がはは!
と
笑ってくれた手だ
瘢痕組織かあ…シーちゃん…って
真冬の霜焼けの傷たち
見てた
アレルギーの肌
しわくちゃの肌
いともたやすく
コラーゲンが壊れてしまう自分の肌
南無阿弥陀佛
またナメクジお家のなかに…
感染しないように…
おっかないのは
ぜんぶぜんぶだ
よわいのに
こらえてくれてる肌と体
なににでも曝していて
ごめんよ…って言う
顔面の自爆瘢痕組織にも
見えないヒビの入った骨にも
それから…それから…
南無阿弥陀佛
南無阿弥陀佛
向かえないまま
育ててる病の塊
ぼろぼろのままの
壊れてゆくよわい歯にも
いのちにも…
南無阿弥陀佛
ごめんなさいと
お念仏
つなぐ
南無阿弥陀佛
神仏
祈るのも
申し訳無い自分
食べてならない自分かとおもわれて
飢えぬほどになのだと言い聞かせて
申し訳無さにあっても
過ぎて食べている自分
ガザや
戦争を
追って…
痛みが
ひとり
ただひとり
積み上げられてゆくこころ
南無阿弥陀佛
正念
願う…
それでよいのか…
これでよいのか…
問われているのだろう
自分に問うけれども…
うごけなくて…
ごめんなさい
生きていたいひとびとおもう
生きていたかっただろう…
生きたい…
生きていたい
あたえられたいのち
いのちの
分の限りに
生きていたいよ…パパママ…
若くして召された友らにも
ごめんなさいつなぐ
いま
このいま
そうして
ここまで
無念にも奪われたいのちに
おじいちゃん
子を…パパを
置いて
召されたおばあちゃん…
こらえて
こらえて
このお家を
わたしたちを
いちばんは
パパを
ずっと
守ってくれたママ…
みんな
みんなに
ひとりひとりに
ただ
ごめんなさいしていた
おねえちゃんに
ごめんなさいしていた…
ごめんなさい…
ありがとう
ありがとう…
南無阿弥陀佛
脱水症になりかかっていた
って
涼しくなって
わかったんだけど
過ぎて食べたもの
に
救われていた
ともわかった
犬猫獣と
おんなじ検査?の仕方していたんだけど
それ
有益
とも
ラジオ番組の
お医者さんに教えてもらえたのだった
犬猫獣ならば
念の為に手袋して
背中の皮を引っ張り上げてみて
その戻り具合をみて脱水の程度を推測する
ヒトわたし…
自分で自分の手の甲でみてた…
しわくちゃのごばごばの手の皮だからなあパパ
って
戻りわるくても
そのせいって…
南無阿弥陀佛
南無阿弥陀佛
今朝
ずっと
しばらく戻ってくれない皮が
すう…っと
戻ってくれた…
南無阿弥陀佛
なんにもかなえられなくなった…
どこにもゆけなくなったけれど
ただ
食べて
すでに
あたりまえなご飯じゃないご飯
あたりまえじゃない甘いものを
ただ食べて
壊れてゆく自分が
壊れてる冷蔵庫と
ただ獣のように食べて生きてて
無事…たとえ病と
育ててる塊といて
神仏にも背くように生きていて
それでも
いま
無事
と
ありがとうと
すわっていた
南無阿弥陀佛
食べられるもの
なにひとつ捨てていないよ
なにもかも自分で手をかけられたよ
ありがとうだよ…ママ
ありがとうだよ…パパ
ありがとう
おねえちゃん…
南無阿弥陀佛
古着物が捨てられなくて…
もうお片付けかなえられなくなってて
供養のお焚き上げが必要という古着物
捨ててきてしまったお洋服たちが
おもわれて
くるしい…
何百何千もの
ものたちを捨ててしまって…
ごめんなさいと
ただくるしい
かなえられなくなったこと
ばかりになって
引いて
戻る波みたいに
ただ
くるしい
南無阿弥陀佛
南無阿弥陀佛
生きて
あるいま
それきり
いま
有り難い…
ありがとう
ごめんなさい…
平和
祈るばかりの
無力
わたしの祈り
ごめんなさい
祈らせてください…
祈らせてください…
戦争が終わりますように
世界が平和になりますように
平和
無事
祈らせてください…
雨も風も
しずかに…
倒れないように
倒れていないように
祈らせてください…
夜
しずかに
かならず無事にこえられて
明日
かならず
かならず無事に
いちにちあたえていだだけるように
祈っています…
祈らせてください
かならず
かならず
無事にいてください
ありがとう
また
明日
おやすみなさい