シーちゃんと

時々はシーちゃんとこっそり泣こう

いかないかな

お彼岸

 

彼岸

輪廻を超えた涅槃の境地

 

 

日が変わる真夜中

眠れないまま

お念仏

そこに

 

ネズミ

 

床下だ…シーちゃん

パパ

ママ

おじいちゃん…おじちゃん

 

おっかない

馬鹿だ

なんにもかなわないのに

 

南無阿弥陀

 

南無阿弥陀

 

かなわないことばかり

 

かなえられるお念仏を

つなげていただくきり

それでも

食べられて

いっぱい食べられて…食べたくて…

 

生きて

 

生きて

ある

いま

 

親不孝

どこまでも

ごめんなさい…

ネズミおっかなくて

意味ない夜通しのお念仏

 

生きてあるを

ありがとうと

お念仏した

 

ネズミの

上?

ネズミにもお念仏…?

いつからのネズミなんだ…いまさらなのに

 

わたしもネズミ同様に

ここにいてならないものなんだった

ごめんなさい…

 

ありがとう

 

 

南無阿弥陀

 

南無阿弥陀

 

お彼岸のお供えの小豆を仕込んで

いつもの熱節約煮豆だけど

手伝ってくれてるんだねえ…きっと

 

お仏壇のまえ座る

お念仏つなぐ

 

 

もしも

お坊様だったならば

粗末な意味ない短歌

それ

ゆるされないんだなあ…って

歌論

おもっていた

 

和歌さえ

縁となり

歌にも信心

つなぐものとなって

 

きよくつよく

歌わなくてはならないのだ

 

ごめんなさい…

 

お釈迦さま

お祖師さまがた

おもって

お念仏するばかり

 

息…すうっと吸う

 

お線香

きよらか

うれしいね…って

パパママお浄土のひとに言っていた

 

かなえられないこと

それだけで

もうすでに

傷むこころだから…

 

親の

おねえちゃんの

恩にも

報いることさえ

もう

かなえられないいまなのだから…

 

 

生きてあるを

お念仏につなげていた夜

 

いま

つなげて…

 

ただ

ただ

有り難い

いまだよ

 

こころに

伝えていた

 

南無阿弥陀

 

 

ありがとう

 

ありがとう

 

ありがとう…

 

 

 

いがないがな…

 

こちらの言葉だ

 

とんでもないことでございます…と

過分な御礼に

おそれいるようにして返す言葉

 

いがないがな…

 

そう言っては

お互い

お辞儀していた

よきひとらを

おもっていた

 

彼岸

そちらは…

おもっては

 

胸つまった

 

 

安楽の修行の

よろこびのままにも

ずいぶんと励んでいることだろう

 

でも

ここにもいてください

 

こころに

いてください

 

 

祈らせてください

 

 

 

戦争が終わりますように

 

世界が平和になりますように

 

 

 

 父母の恩いかないかなの彼岸なり

 南無阿弥陀

 南無阿弥陀

 

 ぶものおんいかないかなのひがんなり

 なむあみだぶつ

 なむあみだぶつ

 

 

 

いかないかな

いにしえの言葉だ

 

能さながらの言葉

もう

だれもつかっていないだろうねえ…パパ

 

パパは

わたしにも言った

もちろん

ふざけてたんだけど

 

いがないがな!

おまいさんのおかげですじゃ

 

そんなおどけたこと言っても

かならず

ねぎらってくれるパパだった

 

ママは

とにかく

お腹空いてないか…?

寒くないか…って

 

さいわいに

幸福にあったお家

 

お片付けもかなえられないわたしになって

ごめんなさい

 

うごけなくて

それでも

小豆をお供えさせていただいたのも

パパママの

おねえちゃんのおかげです…

 

ありがとう…

 

南無阿弥陀

 

 

世阿弥

そういえば…

 

流刑されたんだ

 

佐渡へ…

 

 

どこも

どこにも

里を迷うこと無く…

ひとも犬も猫も襲うこと無く…

 

無事

祈る

 

 

なにか山でもなにかはあって

お腹いっぱい食べられて

越冬が

冬眠ができるくらいには食べられて…

 

地球温暖化

急激

ひと生きる道

わたし生きてきた道だ

 

ごめんなさい

 

おっかない自然にしてしまった

 

にんげん

おしまいまで

にんげん…

取るに足らないことも

自分のひとつ

つなげている

 

 

争い

戦争

止むように

祈る

 

争わないで…

 

戦わないで…

 

言えない

よわいわたしだ

 

ごめんなさい…

 

 

自分にきり

こらえよ

こらえよ

って

数え切れない

こらえよを言うんだけれど

 

かなわずいっぱい食べてる

そして

刹那

邪の

安心もどきにも

いま

つなげられてるんだ

 

いのち

つなげられているんだ

 

こらえよ…

自分にきりで

それもかなえられないわたし

 

ごめんなさい…

 

 

これから

この冬

また

厳しい寒さの冬の予報

 

いま

ただ

いま

きり無い自分で…ごめんなさい

 

 

 

無智の悪の

迷いの闇

どんなに

彷徨っていても

 

なんにもかなわない自分にも

 

いま

という

彼岸

あるんだ

 

 

おねえちゃんに

 

パパママに

 

ご先祖さまに

 

 

お浄土の友に

 

 

祈るひとに

 

ごめんなさい

ありがとう

こころに

 

お念仏に

つなぐ

お彼岸

 

南無阿弥陀

 

南無阿弥陀

 

 

おだやかな夜になって

しずかに終わってくれて

 

かならず無事に

夜こえられて

 

 

こえて

かならず無事に

明日をあたえられるように

 

祈らせてください

 

 

かならず

 

かならず

無事にいてください

 

 

 

ありがとう

 

 

 

また

明日

 

 

 

おやすみなさい