ママが高熱だした
って
おねえちゃんから
行ってあげてちょうだい…!
メールきたのはまだ夢にも見る
あの不安おもうと
あれからのいま
おもうと
未だに
泣けてくるんだ…
馬鹿だねえわたし…シーちゃん
パパママ
ごめんなさい
おねえちゃん
ごめんなさい
南無阿弥陀佛
朝まで一睡もかなわず
風邪になったんだなあとどきどき
にゃんこみたいにとにかく眠るといいんだよ…
おねえちゃんの
言葉
おもうと
泣けてしまう
昨夜
真夜中
熱っぽさに
息がくるしくなったり
めまいだかなんだかわからない
かつてないおっかない体調きた
ふらふら
の何十倍?
寒くて掛け物足りない
取りにゆくとくらくら…
なんか…階段転げる予感
しかしなくて…
南無阿弥陀佛
南無阿弥陀佛
一歩一歩…気をつけて…って降りながら
南無阿弥陀佛
お尻ついて一段一段にする?パパ…たすけて…
巨大ブラウン管テレビをひとり下ろしたのは
このわたしなのかなあ…?
無事だったのに
おもうたび
どきどき…
ありがとう
ありがとう
南無阿弥陀佛
脚の力が抜けて万が一落ちるより…と
一歩一歩そのままで…と
気をつけても言えず
ただ
南無阿弥陀佛と
お念仏と
降りた
ありがとう…
血管パパもママも脆弱に老化してた
パパは石灰化で閉塞し
ママは脳出血起こした
わたしも…こんな
ずうっとこわくて
びくびくしていて
たのしい?は
なんだ…って
音楽も
本も
仏教のテレビ番組も
録画もかなえられなくなった
おねえちゃんの慈悲
その負担ただ申し訳ない
生きていてごめんなさいとなる
体調が崩れても
病
ある…と
明らかに触れて
自分でわかっても
うごけなくなった自分も
お片付けもの捨てかなえられなくなった自分も
ただ
申し訳ない
反面
ただ
有り難い
ほんとう有り難い
生きてあるいまだ
南無阿弥陀佛
お茶
また
ふらふらお粉にすった
ありがとうときれいにすった
パパママご先祖さま
お釈迦さま
阿弥陀さま
お祖師さまがた
みんなみんないっしょに飲んでくれる
ずうっとお粉にしてはまったく捨てず
ぜんぶ飲むというのは
きっと
実験?自分つかっての
人体実験だねえ…
過剰摂取となれば心臓が…
鉄分吸収の妨げにも?
馬鹿だなあ…
たとえ
にんげんごみ箱でも
かなえられるひとつ
すべて食べきれるが
きっと
たったひとつ
ひとりぽっちの無能にも
かなえられたならば
そんなへんてこりんのひとりが
もしかすると
どこかには
きっといて
つなげられたならば…
南無阿弥陀佛
もう
ぜんぶ
祈りだ
パパママ
ありがとう
ごめんなさい
おねえちゃん
ありがとう…ありがとう…
あれから
あれから
ずうっと…ママ
眠りも食べるも
でたらめと言いたいくらいでも
もっともっと壊れてくとしても
いま
ある
これ
無事
いまきりの
無事
ありがとう
祈らせてください
戦争が終わりますように
世界が平和になりますように
闇の夜に日に月とある心なれ
南無阿弥陀佛
南無阿弥陀佛
やみのよにけにつきとあるこころなれ
なむあみだぶつ
なむあみだぶつ
禅僧
聖道門のお坊様の
ゆるしてください…ってなる言葉みたい
激しい言葉をたくさんたくさん聞いたなあ
死ねばいいんだ…
それから…とにかく
たくさんの言葉たち
そのうち
そっから
つながってくばかりの恐怖
ふくらんで
くるしくて
息も
くるしくなって
言われてる?聞こえてくる?
ってなって
もしもひとりぽっちで
聞こえるはずない声が
聞こえてしまったとしても
悪わたしは聞こうとなって
その声を聞きながら
生きよう…ってなって
幻聴
ある聞こえる…って
告白してくれた友みたいに
ひとり
逝ってしまった友みたいに…
きっときっと
ずうっといっしょとおもえる
わたしの
このこころに住む…と
そうして
わたしと
いま
あるわたしとなったと
月
見えない満月
今夜も
いっしょ
きっと
昨日も…
法然さまの御歌の
月は
こんなわたしにも
輝く
だれひとりも
欠け無く
輝く
みんな
見てる
ごめんなさいと
ありがとうと
ただ
祈る
生きて
生きてるきり
ごめんなさい
無事に
いちにちが
無事に終わりますように
倒れないように
転ばないように
無事に
幸福に
祈らせてください
風
雨
台風
どこも
だれも
かならず無事に
夜こえられて
かならずかならず無事にこえられて
明日
かならず無事に
いちにちあたえていただくこと
夜
無事にこえてゆくこと
祈らせてください
かならず
かならず
無事にいてください
ありがとう
また
明日
おやすみなさい