手
手のひら
掌
手な心
たなごころ
たなごころ
ひろげて
伏して
合わせる
南無阿弥陀佛
手
つかえるしあわせ
ありがとうと手の仕事する
ママありがとうって
ママどんなにか
不自由だったろう…片手つかえなくなって
自分で歩きたかったろう
手を合わせて
お祈りしたかったねえ…ママって
南無阿弥陀佛
真夜中の頭痛きて
きましたか…
いま
そのとき？シーちゃん？
って
もしも
そのとき
ならば
間に合わないんだろうなあ…って…
手
合わせた
お念仏していた
南無阿弥陀佛
やっと
うとうと
やっとやっと
起きあがれた
絶望？
わからない…ただこわい
恐怖つなげたくないのに…
恐怖があってもいいじゃないですか
そう言っていたお坊様
浄土門のお坊様
医師で
お坊様で
どっちも
どっちにも人生捧げて
若くして
旅立ってしまった後輩
分身ともいえるひとを
亡くしていた
自問自答
苦悩と葛藤し
そのひとを
おもうあまり
お墓参りにもゆけなくなって…
研究に
仕事に
没頭して
脳梗塞きて
復活して
また
人生
捧げ尽くす道
つなげてくれていた
録画かなえられて
見ることかなえられて
いっぱい
いっぱい
泣いて
見てた
ごめんなさい…って
ありがとう…って
ひとつ
ひとつと
いつものお供えの小豆を仕込んで
へんてこりんご飯を仕度して
お祈りした
お下がりいただいた
南無阿弥陀佛
お肉お魚
ちょっぴりで
ご飯をいっぱい食べていたママ
わたしはママに似てるんだけど…
とうとう
お肉お魚も煮干しも卵も食べなくなったよママ
ひとりが食べるお米
たかが知れてるけれど…
白米でも玄米麦ご飯でも
ご飯
だけでも
おいしく食べられるわたし
いつか
学校給食の食べ方が話題になってた
白ご飯ばっかり食べると
理由は？
味がないから…？とか
そうなのかな…
小学生は言葉の数が足らないからなあ…
それだけ食べられる
って
お米がおいしいわたしと
いっしょの食べ方だなあ…ママ
ママはしょっぱいものと食べてたけど…
なんにもなくご飯だけ食べられるのは
おいしいんじゃないかな？
っておもってた
東田直樹さんも
そういう仲間だった
ありがとう
お米の消費
一粒でも多く？って
甘味お菓子のようにも
お米と麦つかっている
小豆にもお米麦を混ぜて
いつものくるくる保温節約煮豆にして
沖縄黒糖か北海道の砂糖大根の砂糖で
みんなスーパーで買えるものだから…
みんな
消えないで
ずっとずっと消えないで
残っていってほしいものだから
ママもわたしもだいすきな
この国のお米
消えてくところなんだよ…パパママ
お米も
自然も
祈る
手
合わせていた
なんにもかなえられなくなって
ずうっと経って
しだいに
かなうは
ただ食べる
ただ生きる
ただ
祈る
有り難い今日
有り難いのに
しょんぼりが
どんどん大きく…
こわくて…もう
なにがこわいのかさえ
わからないくらいこわくて
逃げてるんだ
わかるけど
こわくて
なのに
太って
太るほど食べてるのも
逃げ？
ぐるぐる…
恐怖
煩悩
煩悩
盲目
見えないこと
恐怖があってもいいじゃないですか…
ありがとうの言葉
また
きた
ありがとう…
食べられること
ありがとうしよう
おねえちゃん
ありがとう
パパママ
ご先祖さま
ありがとう
神仏に
祈ろう
ありがとうしよう…って
ごめんなさいとなったありがとうで
ごめんなさいは
ありがとうなんだパパママ
もう
へんてこりん通り越して
なにがなんだかわからない
盲目の闇の煩悩にまみれて
見えないまんま
そうして
過ぎて食べてるのだとしも…食べられて
なんでもつくってくれたママのおかげ
おねえちゃんの
慈悲のおかげ
太ったおかげで
まだ耳なんとか聞こえてるのかも…ママ
風邪気味？のまんま踏ん張って
いっぱい食べられて
でも
太るも悪とおもわれて…
ごめんなさいなんだけど
南無阿弥陀佛
手
パパそっくりの
すっかり男の？手
開いて
伏して
合わせた
お祈りした
祈らせてください
戦争が終わりますように
世界が平和になりますように
手な心ひらき合はすは一つ天
南無阿弥陀佛
南無阿弥陀佛
たなごころひらきあはすはひとつてん
なむあみだぶつ
なむあみだぶつ
平和
かなえられますように…
いっぱい食べられて
まだお水もいっぱい飲んで
倒れていませんように
転ばないように…かならず無事に
夜
かならず
無事にこえられて
明日
かならず
無事にめざめ
いちにち
かならず無事に
つなげられますように…
かならず
かならず
無事にいてください
祈らせてください
ありがとう
また
明日
おやすみなさい
