シーちゃんと

時々はシーちゃんとこっそり泣こう

かわいそうなのは

かわいそうなのは…ほんとうに

かわいそうなのは

 

パパママ

お家のほとけさま…それからご先祖さま

それから…

 

おねえちゃん…って

 

真夜中

わびた

こころにきり

 

もう伝えるのも

いけないんだと

こわくなる馬鹿なわたしになったよ…

 

わびて

泣いた

まったく

馬鹿だ

 

ニュース聞いたら熊のニュース

ライフル銃を警察官が使用できるんだってパパ

街中でも…

事故無くと祈った

 

熊は?冬眠できるのかなあ

寒い…寒い…寒い…わたしも寒いよって

どっかに潜んでるだろう熊に言ってた

真夜中二時

 

朝晩はほんとう冷えてきたよパパ

もうすぐ零下になるねえ

お昼間は10℃こえてて

まだあったかい…ありがとうパパ

 

ありがとうパパ

 

ごめん…って

 

かなしいきもちって

 

寒いんだパパ

ずうっと寒い

 

がたがた震えきそうになったら

うろうろ熊みたいに動くんだ熊みたいに

もう

かわいそうっておもってはいけないの…?

 

おっかない熊にしたにんげんのひとり

わたし

わたしもまだにんげんならば…

だけれども

 

真夜中

お念仏つなげて

神仏のお仕度

 

おもいって

そうおもうしか無くなったときには

ただそうおもうしか

とことんおもってやるしか

そのおもいから

離れられない

少なくとも

馬鹿なわたしはそうで…

 

わたしがいなかったらなあ…

ごめんなさい

わたしのせいでみんな不幸になったなあ

ごめんなさい

ごめんなさい

かなしいおもいわいてごめんなさいって

ずうっとおもう

 

十代のわたしならば

どうやって死ぬか?方法を

眠らずおもってたりした

 

いまは

因縁や業や

どうにもしようないわたしの

悪わたしの

無力おもう

 

死ぬしか無いいのちだ

いのちとは

そういうものとなるまでおもう

 

そんなことおもっても

わたしまだ生きていて

 

生まれてこられて

 

生きてこられて

 

いま

 

なんて馬鹿なわたしだろう…

ってなるんだ

 

ごめんなさいってなっているわたしとは

いまあるとは

ありがとうしか無いじゃないか

 

生きているいまだもの…って…

 

 

たとえばあの

もう会うことないだろうひとの

死ねばいいんだ!という

あの言葉は

頭にこびりついて

消えないから

 

自分に言ってみる

ずっと言ってる

 

自分に

死ねばいいんだ

言ってみたなら

あの時のあのひとのことが

少しでもわかるかなあ?と言ってみる

 

死ねばいいんだと言えばいい!

と言ったあの老人は

自分に言っていたかも…

っておもえてくる

 

そっか…

 

死ねばいいは

ひとりで自分に言えばいい

 

そうして

生きて

死なないで

 

生きてゆけたらいい

祈る

 

ひとり

しずかに言えばいいんだ自分にきり

ひとに

言えって

言わずに

生きてゆけるように…

 

いまならばもうあの老人は

わかっただろう

賢いひとだもの

 

どっかの

だれかが

だれかを

虫や獣にたとえて

やっつけてたら

自分も

その虫や獣だ…ってなるわたし

 

わたしがわるいんだ…

わたしがつなぐ業なんだ

って

ごめんなさいとなる

 

わたしが悪人だって

おもうんだよパパ

 

ごめんなさいって死にそうになるんだ

でも

 

かわいそうなのはわたしじゃないなあ

 

虫や獣も

 

言うも言われるも

どちらも

 

だれも

言わずにおれないだれも

みんな

かわいそう

 

かなしくて

このまま消えてしまうみたいに

かなしくて

 

かなしみ

消えない冬

また冬だ

 

おっかない冬だって

 

かわいそうなんだ…

 

 

海水温の急激な上昇で

雨も風も激しくなって

突風竜巻線状降水帯は

いつどこで起きてもおかしくないいま

不安定以上の異常気象ばかりだから

日常と言ってみたって

慣れるはまったく無理

危険が日常ってほんとう異常だもの

雷に電気消して風のおっかない音に

どうしたら…って

ただ怯えていた

 

異常は

わたしもだ…ってなってた

 

ひとのようで無くなって…恥ずかしい…でも

地球温暖化には?もしかして少しは

役に立ってるかなあ…?シーちゃん

パパママ…

 

おもいっきり馬鹿

 

また

ぽたぽた涙が出てきた…ほんとう馬鹿

 

ぶっ壊れてく

壊れてくけど

 

まだ

途中

 

生きているいま

 

冬は

いよいよ

ごめんなさいしか無くなる

このままならば今年も豪雪とおもわれる

 

うろうろ

たとえば

ずうっと

何時間でも何時間も

ただ立って歩いてうろうろして

なんにもならないことしつづけたり…

異常だ

体力があれば…だけれども

 

ストーブは灯油で化石燃料だからとか

でも

もう古灯油になってしまったんだとか

どうしたら…どうしようって

ぜんぶぜんぶ

行き詰まってても

 

生きているんだパパ…

ありがとうだよ…

ありがとうはもうただ

ごめんなさいなんだよ…ごめんなさい

 

おねえちゃん

ごめんなさい

 

 

無駄にしないで食べ切るよう

なんだかもう必死になって

赤蕪の酢漬けを仕込んだ

 

細かく薄い花びらみたいに削いだのと

も少し厚く二等辺三角形に切ったのと

分けて

米麹とリンゴ酢で漬けた

 

ママの赤蕪漬けには昆布が入るんだけど

ヨード禁のわたし

羊羹も一生食べないんだよパパ

パパの

おじいちゃんの羊羹が食べたいよ

 

寒くなって

ぶっ壊れた冷蔵庫が冷えてくれてるよ…ママ

ママの冷蔵庫だねえ

整理しようとしたらパパかんかんに怒って…

 

立ち尽くしてる…わたし

 

ずうっと

凍ってる

 

また知らされる冬

 

そういえば…

いつかローマ法王

いまは第三次世界大戦のさなかです…と

かなしんでくださった

あれは?

イランイラク戦争のときか…

 

バッジ

自衛隊のバッジのことおもってたり…

軍隊じゃないからバッジで

位の名前が変えられたら?

勲章に?

 

かわいそうなのは…

戦場にゆかされる隊員たち

 

かわいそうなのは

熊も

熊に殺されたひとも…

 

熊を殺すひとも

 

かわいそうなのは…

 

かわいそうなのは…

 

わたしじゃないなあ

 

 

宮澤賢治

猫のお話だったかなあ…?ママ

あのほんとうの

おしまいは

 

みんな

みんな

かわいそうです…で

終わってたんだって

 

あとから

賢治本人が

直したらしい

 

 

見下したり

見下されたり

わかりやすい声かなしい

今日も聞いてたラジオ

 

冷静じゃないよ…その声

それは

冷酷って

おもって聞いてると

一転

突然の

親しみ?違うな…

 

馴れ馴れしい語り口なんて

まったく

親しみじゃないなあ…

 

かわいそう

みんな

 

かわいそう

 

一刻の猶予も無いことばかり山積みの

この国も

 

世界も

 

地球も

 

 

泣いて

 

ただ

うろうろ生きていて

 

ごめんなさい

 

ごめんなさい

 

生きていてごめんなさいってなって

ごめんなさい

 

伝えたらいけない…なんにもひとつも

 

生きていてもいけないって

おもうような馬鹿なわたし

 

祈る資格無いわたしにも

 

祈らせてください

 

祈らせてください

 

 

戦争が終わりますように

 

世界が平和になりますように

 

 

いのち

みんな

だれも

 

生きてゆける世界に

 

平和

かなえられる世界に

 

ひと

ならば

近づいてゆける

 

信ずる

 

 

お相撲はもう

みれない聞けない

パパごめんなさい

 

 

お釈迦さま

お祖師さまがた

おおきな

おおきな

果てしないおおきな

かなしみ

このいまも

そそいでくれているだろうに…

 

ただ

無力

 

ただ

怯えて

 

ちいさく怯えて

 

かなしんでいて

 

ごめんなさい

 

 

生きて

生きて

 

生きていて

 

 

かならず

無事にいてください

 

倒れないで

転ばないで

 

無事に

 

食べられて

 

眠れているように

 

祈らせてください

 

 

祈らせてください

 

 

ごめんなさい

 

ごめんなさい

 

 

ありがとう

 

 

 

おやすみなさい