もの
まだまだいっぱい
いっぱいなのに
頭が…
頭おかしいまんま…このまんまって
そうおもったほうが
むしろ平和だろうねえ?シーちゃん
病に
向かえない心身になったけど
わたしとは
そういうものだったんだ
とおもっている
そうおもうしか生きてゆけない…
だから
たとえ
どんな
おしまいであれ
有り難い有り難いいのちのおしまいなんだ…って
ずっと
自分に言う
ありがとう生きてくれてるねえ…わたしのなかに
そうお浄土のひとに言う
とはいえ…ものだ
ものもだし冬仕度もだ
どうしよう
どうしたら
しか
おもい浮かばない
パパママ
でもお片付けもうやだよお…とも
おもえない…おもったこともない
まったくなんにもかなえられないいまも
おもっていない
ここで生きてこられた…生きている…って
有り難いんだ
どんなにぼろぼろの古家でも
お片付けの
はじめから
ものものもの…の世界だったお家だけど
パパママの生きてくれたお家
おねえちゃんの生きてくれたお家
わたしもここで笑ってたお家
いっしょに生きていたお家
ありがとう…お家にも毎日言う
ありがとう…ありがとう…って
お片付けもの捨てしてこられたんだ
あぶないっ!って
ひゃっ…って何回も何回も何回も…ドジ
こちらでは
ちゃかしっこって言うんだけど
気づいたら
祈ってお片付けしていた
ありがとうは
祈りだった
そうして
お念仏といた
お片付けのおかげで発掘?した本たち
もうとっくに手放してしまったって
あきらめて忘れかけてた本たち
また
ゆっくり読むことがかなえられるわたしには
もう二度ともどれたりしないだろうけれども…
かろうじて
なんのお救いか
お念仏へとたどりつくほどの
知識とも智慧とも言われぬ文
ぱっと
そこだけに
真っ先に目がゆき
いま
生きてこられた…パパママ
おねえちゃん
ありがとう
ごめんなさい
ごめんなさいしか
無くなったんだけど
ずうっと
ずうっと…
おもって
おもって
生きてこられた
ありがとうって起きられた今日だよ…
死んでくような夜には
南無阿弥陀佛と
お念仏にも
ただ申し訳無い夜になって…昨日はずっと
死ねばいい
が響いて止まらなかった
ごめんなさい
このいまは
わたしの徳の無さだけでないんだ
悪わたし
わたしひとり悪
わたしの犯した悪
それらと
迷いの邪心がきりなくつなげてゆく妄想
恐怖に恐怖をつなげてしまう悪のこころ
それがわたしであるからには
いまは
生きてあるきりも
この上無いさいわい
おねえちゃんのおかげ…ごめん…ごめんなさい
わたしとは
どんなにか
どんなにかこころ砕いて生きていなければ
いや
わたしという悪とは
悪わたしの業とは
そのくらいのことではすまないんだ
わからせていただいたことは
最上の有り難いことであると
懺悔して
戒めつづけて
生きて
祈りつなげて
どんなおしまいでも
祈りと生きてゆくことしか無いんだ…
ごめんなさい
ごめんなさい
ほんとうひとつも
どこにも平和をつなぐこと
かなわないわたしを生きてきてしまった
ごめんなさい…
こんなわたしが生きていて
どうして友らは…って
生きてるのがわたしでごめん…って
そうしかおもえなくなったのに
くるしさのあまりか
くるしくて独り言も封印したり…
お経もおとなえしてならぬとおもわれて
くるしい
独り言いつも
お浄土のみんなと
ひとりひとりとお話する
それも
祈りだったってこと
この最悪の
底の底の底の闇いま
知らされた
生きていたら
わたしが生きていたら
お浄土のひと
わたしになって生きてくれる
わたしといる…わたしのなかに
生きてくれているって
今日は
ありがとうって泣いた
ほんとう
馬鹿だから
よれよれのぼろぼろになったいま
そのこころにたどりつけたんだ…まだ
行ったり来たりしてしまう馬鹿だけど
ありがとうって
またお茶を何度もかえてた
お供えは小豆も大豆もご飯も…
ごめんなさいってお祈りしていた
おねえちゃんに迷惑かけるばかり…
申し訳無いこころを
なんとか気力にしてくださいと祈った
なんとかお片付けもの捨てもの始末きりも…と
ただ神仏祈り
ただ食べて
ただ生きて
そのぎりぎりさえ
へとへとになってしまういまなんだ…ごめんなさい
もしも
いま
を
ここまではこられた
と
そうおもえるのならば
きっと
天にも昇るほどに幸福なんだな…
おしまいへゆかねば…
わたしのおしまいへと
なんとかしておしまいにゆくには
お片付け終えてしまわなければ
と
そればかりおもうんだパパママ
なんにもかなえられなくなったのにな…
平和
死者と生きる平和
死者と生きるという安心に
生きてこられた
おじいちゃんの死から
ずっとそうして生きて
ずっと
お仏壇にお話してたのにな…
おしまい
ママのおしまいが…
わたし
ママのおしまいには
おねえちゃん
弟
いてほしかったんだなあ…
ママに
かわいそうなことしてしまったって
おしまいに
わたししかいなくて
ごめんなさいって
そんなきもちを
封印するしか無くて
素直に
こらえずに
泣いてしまって
ごめんなさいって
謝ったらよかった…
おねえちゃんに弟に
平気なふりなんてしてしまって
それはやっぱり馬鹿なわたしには無茶だった
途中でかなしみ爆発したりして…迷惑かけて
お弔いもしっかりしてやれなかった
お寺お墓も
恐怖でゆけなくしてしまった
祈らせてください
戦争が終わりますように
世界が平和になりますように
昨日の宮澤賢治のお話
お仏壇のまえ
ゆっくりゆっくり朗読した
いっぱい
いっぱい
泣いて
ごめんなさいって泣いた
おんぶしたなあ…わたし…って
おもい出してた
怪力のときのわたしだ
パパは野球の捕手してた筋肉質のスポーツマン
わたしパパをおんぶできるくらい怪力だったな
おんぶ…
ママはぽっちゃりさんだったんだけど
やっぱりおんぶできて
大笑いした
毎夜毎夜わたしをおんぶして真夜中散歩したママ
記憶してるわけないのに…
おんぶされてるきもちする
頭おかしくなったおかげかなママ…
迷惑かけて生きてきた
いまだに
ただおねえちゃんに迷惑かけて生きている
ごめんなさい
ありがとう
お経のかわりに
昨日の猫のお話
朗読して
耳が聞こえないって
かなしくなったけど
みんなと生きてるって
まだ
生きてるって
いっぱい泣いた
ありがとう
ごめんなさい
無事に
幸福に
気をつけて
転ばないように
なんでも食べてお水もいっぱい飲んで
倒れないように
倒れていないように
祈ります
祈らせてください
かならず
かならず
無事にいてください
ごめんなさい
ありがとう
おやすみなさい