シーちゃんと

時々はシーちゃんとこっそり泣こう

面と向かって

ことこと

なにか煮るのも

怯えてる馬鹿だ

 

初雪には毎年

かならずやって来るねずみなんだ

あのカリカリ…という音

死にたくなるんだ…

 

去年の今頃はわたしまだ

にんげんのようだった?とわかった

ちょっとはまだ

にんげんらしかったんだ

 

もう…?と

おもって

雪だ…もう

もう日が変わる頃

真夜中には風が吹き荒れてもう雪が…

 

今日は大雪

あちこちで警報注意報…零下の朝

まだ真っ暗の朝

死んでいない…生きてる

起きられた

 

ありがとう

ありがとう…

でも…起き上がることできない朝

 

頭痛はいつも無いから

頭痛起きるとイベント?ってびくびく

なんか起きたってひとりは間に合わない

ぼんやり目を瞑ってた

じわじわ涙が…

 

ラジオ

ニュースは

もう手を合わせて聞くしかない

まるで日に日に

火に油…火に油

言葉の恐怖聞く

怒りの連鎖のニュース聞く朝

 

熊の対策はパッケージか…?

日本語なら?

総合的包括的対策施策…?とか?

わからないけど

なんだかやだな…パッケージはやだな

ブナの実

なんと

ひとつも見なかったという衝撃の報告

白神山地のガイドさんの報告聞いた

熊は冬眠できないまま

里もみんな雪だ…パパ

 

ねずみは賢いねえパパ

ねずみはたとえ精進汁だろうと

かならずやって来るんだよ

なんでも齧るねずみ…

恐怖のねずみ

いま

ここまでは無事

パパ…ありがとうと

ふらふらお祈りのお仕度した

鼻水が止まらない

パパに独り言して

お仏壇のまえ

ひとり問答して

また泣けてきた

 

にんげんですか?わたしまだ

お釈迦さま

お祖師さまがたに聞いた

 

お経

おとなえしてならないわたしとおもった

そうおもわれるのも罰当たりだと

ごめんなさい

ごめんなさい

手を合わせて座っていた

鼻水とお線香焚きつづけた

 

落ちたきもちには

いやな言葉くる

お線香にまつわる言葉と

いやな笑顔?にたりとわらう顔

いつまで脳みそにいるかなあ…

喉痛いとわいてくる…

 

地震がつづいてるよパパ…地震来れば

お家ぺしゃんこになるなあ

いまさらだ

いまさらだ

 

ここで死ぬんだ

馬鹿だ

馬鹿だ

 

馬鹿なおもいが

過ぎるの待ってた

 

また生きて目覚めさせていただきました

まだ生きています

ありがとうございます

 

手を合わせた

 

シーちゃん…雪だぞ…もう雪だぞ

しばらくお線香焚いて

やっと雪見るきもちになった

ただ

しんしんと降っていた

 

パパ…雪だよ

外見なくても雪はわかる

音が変わるんだ

まだ耳聞こえてくれてるなあ…なんとか

雪が吸収して外の音が違うのが

今年もわかったよパパ

 

毎年まるで外界が

違う世界になったかなあ…?と

おもうんだけど

いま

雪ただ恐怖になったよパパ

 

ちいさいときは雪

わくわくしてた

ただ胸がときめいた

パパママおじいちゃんおばあちゃん

みんなのおかげだ

 

ねずみ

恐怖からとはいえ…

へんてこりんにもほどある…ご飯

火をかけた飲食物は

大豆と小豆とお米とお茶?なんて…

まともじゃないってわかってるんだ

食べ物だけじゃない…もうまとも無い

生きていることだけで

有り難いいまなんだ

 

泣きたいきもちは…

寒い寒いお台所に立つとかならずだ

 

ママが突然倒れたから

手をかけられないまま

そのままになっていたのだろうお台所

ひとつひとつのママのお道具や食材や

ひとつひとつ

はらはらして片付けてたあのとき

 

それから…それから…

 

 

ママといつもくっついてた古い台所

お弟子さんみたい?ならば最低な弟子

つまみ食い係長だったわたし

ママを一所懸命見てて

天ぷら係に任命?されたわたし

職人さんみたいに

ちゃっ!と

天ぷら衣を菜箸で油に散らして

温度が十分かをわかるまでに

見せて聞かせて

教えてくれたのは

ママなのに

 

毎度毎度

ほうー!って

たいしたもんだ!って…

でも

イカだけはかならず

ママが揚げるんだ

 

顔にやけどしたら大変だ!って

 

どんくさいからわたし

目に油がはねても瞬きが間に合わない

でも

顔にやけどしたら大変と言うママ

やさしいママ

 

何度も何度も何度も

きれいにきれいにと

きれいにとお掃除したけど

酸化した油の臭気が残って

ねずみもやって来て

天ぷら道具一式みんな捨ててしまったよ

ママ…ごめんなさい

 

狂ったなあ…わたし

狂うとは

禁なんだっけ?いやキチガイか…禁は

それより酷い言葉ならば

いっぱいなのになあ

 

狂っても生きてる

まだ生きている

ありがとう

 

八女のニュース…八女茶は

甘くておいしいんだ

手を合わせていた

 

ひとり貧乏天ぷらには

お茶がらのかき揚げもしてたなあ

納豆と人参とお茶がらのかき揚

お茶がら佃煮や…

 

今日は…いや

今日も

ただ生きてた

ただかなしい

ごめんなさいばかり

 

 

面と向かって言われたのは?

まだ

救いかもしれないなあ

死ねも

まだぶりかえす言葉も

おっかない顔も

 

わたしパパが

かわいそうで…

駄目なパパだけど

さみしがりでわたしとおんなじ

馬鹿で

かわいそうだったから

 

ずっといっしょに居間にいたんだなあ

 

おねえちゃん弟はパパに

面と向かってパパに

しっかり自分のおもい伝えてたかなあ…

板挟み?やっぱり話聞いてたわたし

三人でパパのことあれこれ話しても

 

パパに

面と向かっては

なんにも言えないんだ

だって

だいすきにはちがいないし

にこ!って

笑ってくれるパパだった

 

おしまいでも

おしまいだったけど…

 

だいすきなパパなのに…

とは

伝えられたけど…

 

なのに

いらなかった

ごめんなさいならば

きりないなあ

 

おしまいに

いっしょにいさせてもらえたから

おねえちゃんのおかげで

いま

生きてるわたしだなあ

 

パパと

ママと

いっしょにいさせてくれて

ありがとう

 

面と向かって

伝えられずに

 

死んじゃうんだろうなあ…わたし

 

ごめんなさい

 

ごめんなさい

 

 

寒い

寒い

生きてるのが

まるでキセキかくらい

頭がおかしくて

かなしいなあ

 

馬鹿だ

ほんとうもう生きてるきり

 

おもいは

おもうのは

 

ゆるしてください

 

祈らせてください

 

祈らせてください

 

まだ生きている

 

平和

祈っている

 

寒くて動けない

ただ生きていて

ごめんなさい

 

平和を祈っているのに

無力

ゆるしてください

 

生きてるのが申し訳ない

生きているきり

祈らせてください

 

戦争が終わりますように

 

世界が平和になりますように

 

 

無事であるように

無事でいてくれるように

祈ります

 

転ばないで

倒れないで

かならず

 

かならず

 

かならず無事であるように

 

祈らせてください

 

 

ごめんなさい

 

ごめんなさい

 

 

ありがとう

 

 

おやすみなさい