たたかわないで
言いたかった…
言えなかった
何度もだ…いまはもう
だれとも
ひとりとも
つながってならないわたしと
ひとりぽっちが
すべてひとの
平和と
幸福と
ただ祈るわたしになった
わたしは悪
わたしこそが悪
すべて悪わたしありき
懺悔して祈る
泣けてしまうくらい
わかって
立派なこと
ただの一言も
言えるにんげんじゃないのは
自分が自分で
いちばんわからなくては
と
わかったつもりでいても悪は
悪つなぐこと
わたしありき
に
ただ
くりかえし知らされた
懺悔する
懺悔して
お念仏する
恐怖にがんじがらめだろうと
一瞬の安心
信じて
お念仏と
生きてる…
ありがとう
ごめんなさい
おねえちゃん
わたしがいたから…生まれたから
わたしありきに
ずっとくるしんだ記憶
語っていた
懺悔している
ずっと
悪と
わびる
ごめんなさい…生きています
迷惑かけるばかり
ごめんなさい
たたかいの
はじめ
いまや
だれが
わかる?
たたかうものさえ
きっともうわかっていない
だから
終わらない
たたかいになるんだろう
たたかいは
いまだ…戦争は…
世界の半分ちかいひとびとが
紛争戦争分断に
くるしむいま
わからないことばかりで
祈るきり
かなしい…ごめんなさい
祈りは
祈りとは
なんだろうか…
たたかうにんげんにもさとされた
法然さま
ひと殺すそのときにも
お念仏申せよと…さとされた
法然さま
くるしみ
こらえて
そう
さとされた…
ごめんなさい
わたしは悪
お坊様じゃないから
悪だから
たたかわないで
喧嘩しないで
ずっと
一度も
言えなかった
泣くしかなかった…逃げるしか
生きてこられなかった…
自業自得ならば
孤独と
お念仏と
あたえていただいたんだ…
独り
お念仏と
祈る
南無阿弥陀佛
喧嘩
って
ただ
かなしい…ずっと
悪口や喧嘩の話や
聞く側となってきたわたし
悪わたしには
さとすはおろか…
たたかわないで…の
一言も言えない
ごめんなさいを
懺悔と
つなぐんだ
ただ
ただ
聞いた…
そして
祈っていた
祈り
いつか
つなげられた瞬間は
まれに
あった…
みんな
よきひと
みんな
平和のひと
わたしはわたしの
悪に
知った
おしえていただいた
ずっと
祈る
戦争
紛争も
きっと
現にそうしているにんげんが
いちばんわからないいまだろう…
つづけば
殺戮と破壊ばかりが現実となって
追い込まれている
追えば追うほど
追いつめられて…
さらに
めちゃくちゃに
負の感情ばかり
恨みばかりふくらんで
引くもかなわぬ憎しみの
憤怒の地獄にも
まだ怒りといるんだろう…
知らされるいま
咳が…夜中から
止まらなくなった
南無阿弥陀佛
南無阿弥陀佛
南無阿弥陀佛
ひと
どうして
自分をえらべ
とばかりに争うかなあ…
だれもえらぶことかなわない
弱虫泣き虫
はぐれてしまった
見放された
なんの価値無いものだ
えらばれたものの恍惚?
知らない
こわい…
みそっかす
生まれつきのみそっかすだなあ
それあのお米大臣から戦争大臣になった
三世先生も言ってた…笑ってた
ふたりめはテキトー手抜きのいい加減で
いつもすまんとなってるって言って
笑ってた
親になっても
軍備拡張増大は
どうして?だれが
たたかうとおもうの?
お米をお腹いっぱい食べられない子たち
たくさんいるのになあ…ラジオに聞く
部活してる高校生は一回四合食べる
はやく安くなってほしいと
街頭インタヴューで言っていた
国の成長と
軍備増強と…
まるで
両極
谷型なしている?とおもう
谷の
鋭角の底からは
けっして
登ってゆけない
まるで
死の谷の底のいまかと
祈って聞いているニュース
ちいさいひとたちは
この戦闘分断の
世界中の争いの
いまを
生きなくちゃならないんだなあ…パパ
まいにち
紛争分断
日ごと日ごとに
ひろがってゆくいま
意味がつかめない言葉
不謹慎極まりない危険な言葉が
真偽も定かで無い情報にくるまれて
怒りと憎しみと
発信されつづけている
いま…
一国の長や
その仲間?の言葉とは
とうていおもえない…たとえ
軍や幹部の単独の暴走だとしても
あたりまえの言葉が
消えてしまったいま
ニュース
こころ
きびしい…息がくるしい…パパ
独り
ひとり
泣いても
ただ
独り
独りは悪には
ふさわしい
お念仏と
こらえる
因果応報
自業自得
愚痴
たくさんの
仏教の言葉
のこされている
この国の言葉だけれど…ほとんどは
意味が違っている…
ひと
わたし
まだ…?ひとかなあ…?
ひとから
ひとりとも
ただひとりとも
はぐれてしまった
壊れ切ってしまったかなあ…
また神仏のお仕度から…お清めから…
また
いや…まだ
生きてあるいのち
あたえられた有り難いいまだ
自分に
いのちに言うも
ありがとうと
ごめんなさいだ…
いま
ただ
つなぐ
言葉は
こころ
こころ
うつす言葉
こころ
あって
言葉ある
言葉が
つたわるには…
こころ無くてならないんだなあ…
シーちゃんに
独り言
たたかわないで…
死なないで…
そう
ただ一度でも
言葉にしたならば
捕まって
隣組や近隣のひとらに
見せしめの罰をうけて
生きているまま殺される
家族もみんな
ぜんぶ仲間はずれにされて
いても
いないにんげんとされる
疎外されて
そこにはもう住んでいられなくなる
ラジオに聞いた戦争…
空襲
東京大空襲で孤児となった女性の死
ラジオに知らされた
いっぱい
いっぱい
わたし知らない戦争…本やラジオの戦争
文学や史実の戦争しか知らず
ほんとう戦争とは
おそろしいものなんだ
と
ずっと
ずっと
知らせてくれていた女性だ
亡くなったニュース聞いて
また
泣いた…
落語家さんに嫁いで
下町の芸事の家の
おかみさんとなって
お弟子さんも家族も
わけへだてなしに
みんな
平和に
無事に
立派な平和のにんげんとなるようにと
生涯を
家の
国の
世界の
平和のために
生ききった女性
わたし
ずっと
ラジオでおしえてもらった
ありがとうと
お祈りしてた
戦後の主食
すいとんを
つくってたのも
この女性のおかげ
夏には
祈りと
かならずつくって食べていた
ひとりと二匹の学びの貧乏時代には
まいにちすいとんでもかまわない
それだけ
有り難い
すいとんと
いただいたすいとん
ありがとうございます…と
手を合わせてた
南無阿弥陀佛
その女性のすいとんは
ごぼうと豚の脂身きり
戦後のそのままの味を守っていた
戦後のすいとん想像すれば…
すいとん生地も
ぎりぎり煮上がるほどの
ゆるいたねだっただろう…
みなしごになって
お世話になったお家の
ほんとうの子たちには
たくさん入っていたという
女性のお椀には
ふたつきりって…それはあたりまえだと
有り難い有り難いすいとん
有り難いおいしいおいしいすいとんだと
これで生きてゆけるんだと
有り難い
有り難いと言って
いのちのすいとんだったと
ずっと
おしえてくれていた…
ありがとう…
ありがとう
おねえちゃんに
会いたい…
悪
わたし
ごめんなさい
また
オイルヒーターつけさせてくださいと
こころにきり
伝えて
お仏壇のまえ
坐る夜
戦争が終わりますように
世界が平和になりますように
祈らせてください
悪わたし
祈るを
ゆるしてください
こらえて
悪
こらえて
いのちつなげていただくわたしと
まことのこころと
おれるわたしと
いのちにも
わびて
祈らせてくださいと
わびて
祈る
祈るきり
ごめんなさい
ごめんなさい
無事に
無事に
倒れていないこと
転倒怪我無く
かならず無事に
祈ります
かならず
かならず
無事にいてください
祈らせてください
祈るきり
いまきり
恐怖にも
ただ
祈る夜
なんにもかなえられなくて
祈るきり
ゆるしてください
ごめんなさい
ごめんなさい
ごめんなさい
ありがとう
ありがとう
ありがとう
おやすみなさい