おじちゃん…だいすきなおじちゃん
生死
わからない…
わたしからは聞かない
聞けない…
わたしは悪に悪つなげたわたしだから
だれにも
知らされていない…おじちゃんの死だ
ただ起きた事象から
推測と
祈っている
ごめんなさいと
泣いて
祈っている
ただ
待っている
まいにち
まいにち
あれからずっと
待つ
おねえちゃんから
おしえてもらうまで
待つんだパパママ
死んじゃっても
かまわないんだ…
いま
ある
いまきりのわたしだもの
もう
おじちゃんと
いっしょだと
おじちゃんごめんなさいと
ありがとうと
生きてられるいまだもの…おじちゃん
今日
奥多摩に…たぶん熊が…惨いニュース
ひとりぽっち都会で
立派に身を立てた
おじちゃんが
くるしいとき
ひとり歩いた奥多摩の山だよ…
手を合わせて聞いたニュース
やっぱり
泣けた…
ラジオは
みてくれるという…
大雪の警報聞きたい…
にぎやかしいラジオをつけても不安が…
秋田まできてる大雪のニュースあれば
はさんでくれるよねえ?紅白にも
お仏壇のまえ坐った
おねえちゃんに
こころにきりごめんなさいと
オイルヒーターつけた
灯油は
古く古くなって恐怖になって…
火事地震おっかなくて
行き詰まってしまった
ひとつひとつに
また襲われた…
ごめんなさい
ごめんなさい
今夜の月は
ぼんやりと
さらさら雪の彼方…
遠く
霞む
どんなに遠くても…
祈る
待つ
懺悔する
雪
しずかに…
しずかに…祈る
無事
祈る
わたしありきの
悪の不幸
わたしがつなげた不幸
祈りと
懺悔するしか
生きてられない自分
わびる夜
生きてあるきりも
キセキ?
キセキ信ずるわたしじゃないんだけれど
無力に
無力の悪にも
有り難いいまきりのいま
おしえていただくんだ…いま
ふりかえるも
かなわない
ただ
いまあるきりの
いま
有り難い
いのちのいま
祈るきり
ひとの
生きると
いえることだろう…まだ祈りとある
祈り
ある
いま
獣のいのちみたいな…獣にごめんだけど
ただ目の前の
いま
祈る
待つ
いま
つなげていただく
いま
待つんだ…わたし
死んじゃうまで
待つ
待つんだ…シーちゃん
ありがとうと
起きられた…んだけれども
かなしかった
咳は止まって鼻水と
ふらふらお念仏
お布団にも
お念仏と
手を合わせている朝
大晦日も
お正月も
無くなった
あたりまえのにんげんでもなくなった
お念仏と
ありがとうと
ごめんなさいと
また
神仏のお仕度
お片付けかなわない乱雑なまま
ごめんなさいして
お清めのお掃除
生きています
ありがとうと
しもやけは破れて
出血して止まらず
ごめんなさいと
掃き掃除して
終えた
大雪…これからかなあ…今季こそは
ぺしゃんこ…?お家
パパ守ってくれてるって
ずっとまえ
おねえちゃんが言ってくれてたなあ…
ラジオ聞いていたら
ヤナーチェク…??
ありえない!
わあ…!!って
びっくりした…
まだ
聴きたい音楽…
みてみたいとこころ惹かれる映画も…
わたしにも
まだあるのか…と知らされた
どきどき
聴いたヤナーチェク…
テレビも映画も動画も
なんにもみないみれないまま長い年月
過ぎた
映画音楽につかわれてたことも
ぜんぜん知らなかった…
今夜流されたオペラ
コーラス効果的にくりかえされて
わるい女に誘惑される馬鹿な男のお話?
わるい女はアルト…
馬鹿な男はテノール…
すばらしかった…
チェコスロバキアの作曲家だ
朝起きられなくてお念仏してたとき
なぜだか
恐怖の?お酒の
草?あれ食べる動物なんだったかなあ?
って
zubrovka
おもいだしていたんだ
それから…
不気味な?精進料理?わたしの実験料理
グルテンミートでつくったわたしの
奇妙なトマトの煮込み料理だ…
わたしずっと精進料理の実験
してたんだった…
友は
薄切りしてスウェーしたグルテンミート
牛肉よりおいしい?
まったく友とは有り難いものだった
これは精進ビーフストロガノフだねえ
おいしいねえ!精進レストランしよう!
って…
泣けるんだ
いつまでも
いつまでも…
お浄土
ゆけないわたし
どんなに遠くても
お浄土
信じる
お祈りしているよ…ありがとう
起きられるこころもちにしてくれる
お浄土のひとたちと
いまと
待つよ…
南無阿弥陀佛
南無阿弥陀佛
南無阿弥陀佛
お浄土の友からもらった言葉たち
ぜんぶ
わたしの宝物
お守りだなあ
それから
おじちゃんから
電話もらったときの
話したときの言葉たちぜんぶ…宝物
お守りだ
おしまいの電話
それが
まさか
最後と
まったくおもわないで聞いたんだなあ…
ママの実家は
落ちぶれても?
まだかつてのままの
おおやげ
と
こちらでいわれるところの
お金持ち扱い?されているお寺さんに
衷心尽くしていると
お寺さんに対しては
信心の証みたいに
その求めのままに
礼儀として守り通していること
おじちゃんから聞いた
兄たちの生前戒名も
すでに支払い済みで
まだ生きて戒名決まっているんだよと
戒名の階級で金が変わるなんて
まったく意味が無いと言って
俺はうちのやつと
まだいっしょに生きてるからさ…と
誇らしげに言って
戒名はしるしなんだ俺には
いっしょだからさ
名前呼んでずっと
いっしょに生きてるんだからさ…と
わたしにも…わたしも
そうだろう?と
確信して
言って
笑った
田舎のお寺さんの仕組み?
落ちぶれてもおおやげの組の括り
かんたんには抜けられないんだなあって
はじめて知った
支払い済みなのは?
おじちゃんも助けてあげたのか
亡くなったあとに息子たちにも
迷惑かけないためなんだろうなあ…
そうおもったんだけれど
おじちゃんは生きてくれてて
元気だとうれしかったから
声が明るく元気とおもったから安心して
そのおもいは
言わなかった…
わたしはお墓もいらない
とも言わなかった…
言えなかった
戒名
愛するひとのため
これから
その旅立った愛するひとと
共に生きるひとのためにあるんだろう
親身になって
相談してくれるお坊さん
なんだったら…ぜんぶ
考えさせてくれるお坊さんなら…
とか
おもってたら…
いらない
わたしに
お墓も
戒名も
いらない
はっきり
わかった
この
生きてる報告は
まいにちの
遺言なんだ…
ここにきりも
書こう
わたしは共同墓地に葬られたい
献体もかなえられないから
かなうならば…どこでも
みんなたくさんのひと
きっと孤独の
ひとりぽっちのひとたち
かなえられるならば
動物たちも…みんな
みんなたくさん葬られてる共同墓地
よいなあ…わたし
お寺さんもお坊さまも
尊敬しつづけておれなかった
罰当たり
跡取りでも無く
迷惑かけるしか
生きてられないわたし…わびて
泣く大晦日
ただおびえてる
ばか…
お墓
いらないなあ…パパママ
入る資格も無いけれども
共同墓地が
さみしがりわたしに
ぴったりだ
いま
いまきり
食べられて
生きています
ありがとうきり…祈るきり
平和
祈るきり
待つきり
いまきり
死ぬまでになんとかものを少なくする
たったひとつの恩返し
供養だとおもってる…と
おじちゃんに言ってしまったなあ
おじちゃんは
しばらく
黙った…
そんなに自分をいじめるんじゃない
お寺さんなんか坊さんなんか
どうでもいい
お仏壇のまえで死んだみんなと話せ
お仏壇のまえで泣け
がまんするな
泣くのは
供養だ
祈らせてください
わたしにも
祈らせてください
どんなに遠くてもかならず
平和に
ゆきつく
にんげんと
わたしもまだにんげんと
祈りを
信ずる
戦争が終わりますように
世界が平和になりますように
夜
平和に
平和に
近づく夜
つなげられて
あたらしい
あたらしい
いちにち
かならず
つなげられ
あたえられるように
祈ります
祈らせてください
倒れていませんように
かならず気をつけて
転ばないように
怪我しないで
無事
祈る
夜
祈るきり
待つきり
ゆるしてください
ごめんなさい
かならず
かならず
無事にいてください
ごめんなさい
ごめんなさい
ありがとう
ありがとう
ありがとう
ありがとう
おやすみなさい