シーちゃんと

時々はシーちゃんとこっそり泣こう

過ぎるということ

わたくしはよい感じをうけました

 

この言葉

ラジオに聞いた言葉

敗戦後の番組の録音

 

敗戦後すぐの

総理大臣の言葉

東久邇宮稔彦王の言葉だ

ほんとう恥ずかしいけど…

知らないことばかりだった

皇族のひとりが

総理大臣に就任せざるを得なかった

敗戦直後

惨憺たる日本の姿

ただ音声に伝わる録音が保存されていて

有り難いと聞いた

 

天皇陛下

あの玉音放送の決意

東久邇宮稔彦総理大臣へと託されて

懇願されるも

何度となく

辞退したという経緯

そこに語られた

やはり覚悟の

決意のおもい

聞いた

 

天皇陛下の祈りにも等しい

懸命な切実な

切切たる懇願

つづけられたという

天皇陛下

命懸けの願い

根気強い粘り強い必死の願いから…

かなえられたのだという

 

すべては

国民のため

 

国民の幸福のため…

 

軍を

退け

断ち

国は

国民のものとなるように

 

国民が

まずは

飢えず食べられて

雨風しのぎ生きのびられて

これから

永久に

平和と

生きてゆける国となるように…

 

天皇陛下が願われた総理大臣

その覚悟

言葉すべてに

伝わってきた

 

そんな総理大臣が

米国から来たマッカーサー

日本のこれからを話し合ったのちに

彼について問われ

印象を述べたのが

冒頭の言葉だった

 

 

よい感じ…

それは

 

マッカーサー

その総理大臣に

なにより

天皇陛下

そうおもったろうなあ…と聞いたんだ

 

 

あたたかみ

しずかさ

 

よい感じ…

 

 

あとは

なかったんだろう

よい感じとは

そうなのだなあ…

言葉ひとつも

なにひとつも

平和への

国民への

おもい伝わってきた

 

無条件降伏した

敗戦国

原爆投下

それからの

いま

 

すべて

ただ

過ぎても

 

消えたこと

ひとつも無い

敗戦国

 

日本には

日本の

役割

あるのだろう…

 

わたしの

役は…とおもって

わびる夜

 

住まわせてもらっているお家

生まれたお家

ここは

住んでいてならない…

もうすっかり古いんだから…

 

わたしは

もう明日もわからない

無力なんだから…

 

命懸けに

必死に…

お片付けしなくてならない役

もの始末もの捨てしなくてならない役

あたえられた役

まだあるのに…ごめんなさい

 

ごめんなさい

 

よわって…ごめんなさい

 

 

立ちくらみ

鼻水も

耳鳴りも…

大雪注意報にも動けなかった

 

また恐怖にただ横になっていたい…

目を開けてたくない

こんなおもい

絶望なのかなあ…?

おばあちゃんおもってわびた

お念仏と

わびた

起きられなかった朝

うとうとした朝

 

自分のいのちでないよ…

 

あたえられたいのち

いのちは

いまだよ…

 

やっと寒気がおさまって

顔は

真っ赤だった…

ありがとう!ありがとう…

のろのろ

ふらふら

起きられた

 

ありがとうと 

食べて生きて…生きていよう

自分に

言った

 

ありがとうしよう

自分に

お浄土のひとに…

 

シーちゃんに独り言

また言った…

ありがとう何度も何度も何度も言うんだ

 

南無阿弥陀

かたときも忘れず

お念仏といるんだ

 

精一杯の

必死が

食べて生きるきり…

ごめんなさい

神仏のこと

それからお清め

掃き掃除

ふらふら…

ありがとうと一所懸命した

 

有り難い

有り難い

いま

 

南無阿弥陀

南無阿弥陀

南無阿弥陀

 

お念仏

懺悔のお念仏

ごめんなさいのお念仏

 

ほんとうのお念仏とは…

誓願かなえられてあるよろこびと

お浄土へと

かならず迎えとられるわが身である

よろこびと

こころから有り難いわが身と

こころからわかり信ずるとき

あふれくるよろこびに

おもわず

口からいずる念というのに…

 

ごめんなさい

 

ごめんなさい

 

懺悔の

お念仏

ゆるしてください…

 

ごめんなさい

 

総理大臣の声

聞こえてきた…いまの総理大臣の声だ

年頭の会見

 

役に立たない生きる

わびて聞いていた

ごめんなさいと

聞いた

おねえちゃん

ごめんなさいと

聞いた

 

働かないで食べるにも

過ぎるなんて

悪は悪つなぐ

愚かなわたし

身動きとれないひきこもりの生きるに

まったくふさわしくないのはわかって

なぜ

こらえられないのか…わびて食べた

 

信心

足らないわたし

懺悔とは

ならないのだろうなあ

 

過ぎる悪

過ぎるということ

背負って生きているつもりが

過ぎる悪だ…わたしの懺悔は

ただ

悔過

 

 

悔過という言葉

懺悔と同義

でも…漢語にも習った言葉だ

 

過ぎたところで

消えてしまわない罪

 

わびる

お念仏

 

わびて

生きる

 

ゆるしてください

 

 

なんにもかなえられないのに

ただ食べて

お祈りとお掃除きり…

ごめんなさい

 

風邪ずっとぐずぐず…

かなしい

 

生きている有り難いこころ

いつもあるのにな…

そのおもい分

ごめんなさいになるんだ

 

おねえちゃん

ごめんなさい

 

 

この国に

ここに

生まれてこられた

なんにも意味無く

生まれたわたし

 

育てていただいた

御恩

報いること

かなわない

無力

 

ごめんなさい

 

ここに

死ぬと

覚悟しておれたならば…祈る

 

すべては

ただ

ただ

有り難いいま

 

いまきりも

祈る

こころ祈りとあれば

ただ有り難いいま

 

祈る

平和

祈る

 

 

祈らせてください

悪の祈り

ゆるしてください

 

 

戦争が終わりますように

 

世界が平和になりますように

 

 

また

恐怖の雪

 

どこにも

だれにも

恐怖とならないで…しずかに

祈る

 

世界

軍事力にかたよってくいま

無力

 

ちから

はじめから

なんのちからもなかったわたしだなあ

 

祈らせてください

祈るを

ゆるしてください

 

 

無事

祈ります

 

こころ

しずかに

さみしさ

なかしみ

ともに

 

平和と

平和なこころと

ともに

生きて…生きてゆけるよう

 

無事

祈ります

 

倒れていませんように

 

怪我

転倒

気をつけて…無事に

 

かならず

かならず

無事にいてください

 

いまきりも

生きています

 

祈る夜です

 

 

ごめんなさい

 

ごめんなさい

 

 

ごめんなさい

 

 

ありがとう

 

ありがとう

 

 

ありがとう

 

 

おやすみなさい