風祈まむ地雪祈まむ悪独り
南無阿弥陀佛
南無阿弥陀佛
かぜのまむつちゆきのまむあくひとり
なむあみだぶつ
なむあみだぶつ
寒い寒いお家
古家が飛びそう…怯えてた夜
たったひと夜こえるのも
まるで
冒険だ…
シーちゃんに独り言して
ありがとう生きてると
パパママに
おねえちゃんに
ありがとうして…こえられた夜
眠れなかった…
ただ
平和祈っていた
ごめんなさい
祈らせてくださいと祈っていた
朝
風邪気味のまま
寒くて寒気と耳鳴りと駅伝を聞いた
食べて生きていようと
起きられた
ありがとう
ありがとう…また
お念仏と
いちにち
冒険
憧れてたなあ
歩いて歩いて
どこまでも歩いて旅したいな
とか…
女は無理らしい?と
小学生になってわかった
学校の図書室の冒険の本でわかった
だれも男だな…って
眠れず
おもってたのは…
アメリカ人とは?
もしアメリカ大陸に
アングロサクソンがやって来なかったら
そう書いてある本
また読みたいなあ…
いや…
いまおしまいで
もし
明日が来ないなら…
おねえちゃんにお礼をしたいな…
ありがとうと
会って
ありがとうと
ごめんなさいと…
南無阿弥陀佛
南無阿弥陀佛
南無阿弥陀佛
もしこの土地が世界と隔絶された
インディアンやエスキモーだけの世界として残ったら…
その本を書いたひとは
もう死んでしまったんだけれども
ずっと読みつがれているらしい
歴史とは
選択のないただ一回の出来事である
その言葉に
そうだ…と
いのちと
いっしょだなとなったんだ
おもいかえしていた夜
なんにも
選択の権利なんかないわたしだなあ
生まれて死ぬとは
だれもがそうだな…
ありがとうしよう
寒い寒いお家でいちにち生きていよう
冒険家になったつもりで?
ホワイトアウトの雪道歩いてたあのとき
こころ病んで?よわって歩いてるという
青年に助けられたみたいに…
パパに
パパのおしまいにも
助けられたみたいに
すっかり凍えたなら
また今夜もありがとう…ごめんなさいと
オイルヒーターつけさせてもらって
ごめんなさいと
坐ろう
祈ろう
ごめんなさい…
ありがとう
暴風雪
寒波も乾燥も
この悪の食べるの残骸の
プラスチックは
やがて
かならず
その異常気象の加速につながるんだなあ
ごめんなさい…とまとめた
たとえ可食部は
永平寺より厳しく食べ尽くして
お茶もすり鉢にすって粉にして
食べられる部分は食べ尽くしても
プラスチックは高温焼却されても
その燃料も必要で
大気も汚染する…
大国が
ぜんぶ環境も無視の
自国主義の無謀へと
突っ走っても…
どんなに
ちいさな
ひとつも
きっと
一滴の水
やがて
きれいな水になってくれる
やがて
平和へと
つながってくれる
祈らせてください
祈らせてください
戦争が終わりますように
世界が平和になりますように
また
夜は
しずかに
みんなみんな
しずかな夜に…
祈っています
明日
来ないとしても
いま
有り難いいま
祈るいまです…ありがとう
たくさん食べて
ふとるほど食べて
ごめんなさい…
お買い物こわくてゆけないのに
ほんとうにばかだ…ごめんなさい
ただ
生きてるきり
いまきり
祈る夜
なんにもならず
ごめんなさい
無事
祈ります
かならず
かならず
無事にいてください
倒れていませんように
転ばないように
気をつけて
怪我無く
大事無く
無事に
火の元
かならず
気をつけて
しずかな夜
祈ります
祈るきり
ごめんなさい
ごめんなさい
ありがとう
ありがとう
ありがとう
おやすみなさい