「人間世界に於て何事か大恨事(だいこんじ)なりやと問ふ者あらば、吾輩は答へて曰はん、天賦に技能を有して現世に報酬を得ざる者の多きは人間社会の最大恨事なりと」
「若し夫れ天賦の技能を抱きて常に濁世の浪底に珍淪し、終(つい)に其の力を人間の化育に致す能はざる者あるに至りては、則ち独り其の人の不幸のみにあらずして、寧ろ其の国の不幸なり。独り其の国の不幸のみにあらずして、寧ろ人類世界の不幸と云ふべし」
戦争が終わりますように
世界が平和になりますように
雪で
お家ぺしゃんこに…?の
死ぬかな…の
恐怖にも
風邪と
捻った膝と
砕けて
壊れてくこころ
よわってしまった
こころと…いちにちいちにち
くじけて
怯えてるきり…ごめんなさい
地震か来たら…
絶対死ぬ
わかってるのに…泣けてくる
無力
ほんとうに無力
いま…
ごめんなさい
なにひとつにも
ごめんなさいする
ありがとうしている
かなしい
わけ無く
かなしい
こわい…なにもかも…
こわくて
ごめん…
ごめんなさいと
生きて目覚めさせてもらった…と
ありがとうと
起きられた
ぬいぐるみシーちゃんへの
独り言は
自分への
お浄土への
ありがとうだ…
おねえちゃんへのありがとう
ごめんなさいだ…
南無阿弥陀佛
南無阿弥陀佛
南無阿弥陀佛
いまも
まったく
古びていない
陸羯南の言葉
いまだから
書こう
個人
国家
世界を結ぼうという大綱
陸羯南の
常
常の立場
たとえば…農家さんも漁師さんも
お掃除や介護や修理や縫製や
たとえば…たとえば…
なにも
工業鉄鋼車輌船舶の技ばかりでなく
知能においても
海外へ逃がれなくては
研究もかなわないひとばかりでなく
日本人の技能とは
社会生活すべて
ひとのすべてに
どこまでも
なにひとつにも
つなげられて
守られてきた
その常
これまで
あたりまえに
あるものと
あたりまえと
おもってたもの
崩れてゆく
失われてゆく
いまだ
農地や森林の荒廃放置も
政治政策の失敗なんだけれど…
大規模化しないと残れないなら
ますます厳しい先が予見されて
どんどんやめてしまっていると
八百屋さんも言ってた
輸入野菜食べてください!って
怒っててこわくて
もう八百屋さんも
ゆけなくなったなあ
ここで死のう…って
夜
ただ雪が
こわくて
こわくても
なんにもできないんだから
ここに
死のう
ここは生まれたお家だよ…
自分に
お浄土のひとに言って
お念仏して
やっと
うとうと…
生きるに
資格いるみたいいま…
無力は
恐怖は
わたしのうち
いまのわたしは
わたしのすべて
それでも
そうだから…
ここまでを
ありがとうと
よろこぼう…と
うつらうつら眠った
なんにもならないわたしが
食べて生きて
ごめんなさいって
今日も
食べられた…恐怖にも
いっぱい食べて
ごめんなさい
ありがとう…
膝は
立つのが
しゃがむのが
ようやく
激痛に脱力しなくなった…
ありがとう
正座は
なぜだかできないことない
できるのは不思議…
いままでもずっと
正座して治してきたんだからと
坐った
ママのおかげと
お仏壇のまえ坐った
おねえちゃんありがとう
生きていますと
坐った
こちらは車社会
ひとり一台が
あたりまえと
ハローワークのひとに教えてもらった
車に乗れないひとは
働けないかもと…
パパが言ってたことはほんとうだった…
なぜか
応募したところは受かって
働けたけど…
車に乗れないは
わたしきりで集中攻撃受けた
身体的にも危険なおもいした
危険な薬品を素手で高濃度で使えと…
こらえてそうしたけど
攻撃は加速してやがて
おつかいや雑用は自分の車で持ち回りと知った
雇ってもらっても
あたりまえないは
不平等だから…
わたしとは
わたしという無力とは
こういうことなんだ…と
つくづくおもい知った
バスは縮小の一途
これからは
ますます…
だれにばかにされても
だれに咎められても
舐められても
かまわない
そうか…で
しっかり挨拶して
すべきことはして
もっとがんばりたかったなあ
ごめんなさい…
ごめんなさい…
身の危険までは
こらえきらない
ほんとうよわいなあ
目にも及ぶことだったから
こわくてしようなかった
ぶりかえしてくる…恐怖に
まだ夢にも見たり…よわい
しんどい…
なんか
みんな
遠い
かなしい
ただ
かなしい…
あのときのぼろぼろの手よりも
いま
手は
もっと
ぼろぼろだなあ…って
しもやけの手を見た
腫れて破れて
痛くて握れないんだよ…パパ
ばかだよ…ごめん
もっとお片付けも
したかったんだけど…ごめん
がんばれないばかりか
あたりまえが
ひとつも
無くなってしまったよ
ごめんなさいと
坐ってた寒い仏間
ちょっとまえまでは
テイラー洋装店も
床屋さんも銭湯も
金物屋さんもあって
本屋さんも文房具屋さんも
小間物屋さんも古本屋さんも
いっぱいあって…
革屋さんも研ぎ屋さんもあって…
呉服屋さんも下駄屋さんもあって…
駄菓子屋さんも
お団子屋さんも焼き鳥屋さんも…
ちいさいちいさい商いがあった
みんな
それぞれの
技能を
技を持っていたんだ
いまや靴の修理さえ
特定の高級な商品でも困難に…
合皮部分の修繕を相談したら
さらの靴を作るみたいな手間で
費用もすごいかかると聞いたから
靴の内側も皮革の靴も壊れたのは
捨ててしまった
なにより
あたりまえ
みんな
消えたわたし
いま
そんなわたしになった…
かなしい
かなしい…
いま
生きている
いま
ある
さいわい
ただ
生きていても
いまは
有り難いいま
ごめんなさい
ごめんなさい
せめてわが一生(ひとよ)のうちに
ただ一度
命を賭くる大事あらしめ
さびしさの極みに耐えて
天地(あめつち)に
寄する命をつくづくと思ふ
戦争を
直に
うたっていなくても
戦争を知るひとは傷つき
その傷のゆえ
一心の
平和の
祈りと
生きていた…
よわいわたしも
わたしなんだ…
よわって
祈る
平和
祈る
悪わたしの祈り
ゆるしてください
いま
無事であるように
倒れないで
転ばないで
無事に
火の元
怪我も
かならず気をつけて
かならず無事であるように
雪
風
天に
祈ります
祈るきり…いまきり…
ごめんなさい
平和
祈る夜です
ごめんなさい
ごめんなさい
ごめんなさい
ありがとう
ありがとう
ありがとう
おやすみなさい