明日から
あたらしい一年だ
シーちゃんに
独り言した朝
南無阿弥陀佛
朝は
有り難い
目覚められたこと
そうして
かなしい…
よわって
あたりまえかなえられない自分
かなしくおもえば寒くて
起きられない朝となる
あたりまえって…?
無いものだな…って
お念仏しては
自問自答している朝
そんな朝ばかりになった
ごめんなさい…
豆まきはパパが鬼だった
たのしかったなあ
落花生も大豆もまいてた
パパママ
おばあちゃんも
節目節目の行事をかならずしてくれた
夏休みには毎週のように海や山へ
プールにも釣堀にも
わたしたち三人が
よろこぶようにと
連れてってくれたパパ
疲れていたろうになあ…
子煩悩なパパ
ママは子煩悩とは言わずに
こども孝行と言ってた
南無阿弥陀佛
いま
ここにいることは
運命?
ここに生まれて
パパママの病あって
帰りついて…
ごめんなさい…
ずうっと
ずうっとわたしが介護を
ぜんぶできていたならばと
わびて祈るわたしになった
後悔で無くて
そうするべきわたしであったこと
わたしは守るべきなにも無くて
いまもそれは
わびているんだ…
おしまいにママのお世話
ひとりの介護させてもらったのは
おねえちゃんのおかげ
わたしママがかわいそうで
わたしの
わがままだった
ごめんなさい
入院中に
管という管が
ひとつひとつ外されてゆき
うつくしいからだにしてもらったママ
と言っても
自力ではもう食べられない状態に…
長期入院の病院へ行くには
また
針を…と
現実の厳しさ
医療制度の複雑さに
恐怖しか無くなったんだなあ
強制栄養は
チューブで
針で身体を侵襲しないから
不安はあっても恐怖は無く
初めて入れてもらったときには
見せてくださって
驚いた…
まったく苦しまず
すんなり入って…ママは
けろりとしてて…
言葉があった…ママ
ずっと言葉があった
その言葉は
瞬間的コミニュケーション
言ったそばから消えて?
とぼけたこと言うママ
それでも
ママには
言葉があったから…
かわいそうでならなかった
食べられなくなったのだからと
ここでおしまい
とは
到底
踏み切れなかったんだ…パパ
今朝
おもい出したことあった
ママが
おねえちゃんのおかげで
おねえちゃんの支えのおかげで
お家にもどしてもらえて
ひとりママのお世話させてもらえた
あのとき
おねえちゃんが
言ってくれた言葉だ
パパきっとよろこんでるよ
パパ
ママ
おねえちゃん
ごめん…ごめんなさい
いま
挙国一致 ?
総理大臣の言葉なのか…?
まるで
言葉が
ただ猛々しい
ただ荒々しい…言うならば
野蛮な言葉としか言えない
聞いて聞かされているいま
次から次から
聞いているいま
わたしに任せろって…なにを…
一転
冷たい声で
豪雪被害を言ってる言葉
地方は
いつも
こうだ
置いてけぼりだ
雪
雪
雪
ただ
こわい
また功無きあがき
ばかだよ…わたし…パパ…って
あがく
屋根雪一メートル以上積もって
戸はみんな開かなくなった
雪
一立方メートルは
新雪でも50kg以上という
降って降って降って降って…
しまり雪
ざらめ雪と重くなってゆく
三倍五倍十倍
もっとそれ以上に…
いま重い雪の乗る屋根の下
ぐっすりと眠れるならば
立派なにんげんだな…きっと
お祖師さまがたは
お釈迦さまは
眠れるだろう…ごめんなさい
ここ
生まれたお家だ
パパママが
おねえちゃんが
帰りつかせてくれたお家だ
そのおかげで生きているんだ
生きてこられたんだ
ありがとう
ありがとうと
ここに生きて
ありがとうと
もしもの
そのとき
その
不運にも
ありがとうといようって
自分に言うんだ
南無阿弥陀佛
耳もまた
聴こえわるくしたわたし
屋根雪の重さに
お家潰れる異変起きても
きっと
異音にも
気づかないな…パパママ
南無阿弥陀佛
南無阿弥陀佛
南無阿弥陀佛
平和
祈ります
祈らせてください
戦争が終わりますように
世界が平和になりますように
言葉に
平和は
かなえられなくては
文明国では無い
それを
信ずる
この国は
永久に
戦争をしない国と
信ずる
挙国一致は政界を暗黒に導くものなり
陸羯南の言葉
野蛮な言葉に
なにをしたいのか?
平和
つながってください…
つなげてください
祈る夜
祈るきり
いまきり
無力
ごめんなさい
ごめんなさい
無事に
いちにち終わり
倒れていないこと
祈ります
怪我も
転倒も
何事も無く
かならず無事に
火の用心して
やすめているように
かならず
かならず
無事にいてください
平和
つながってくれますように
祈らせてください
ごめんなさい
ごめんなさい
ごめんなさい
ありがとう
ありがとう
ありがとう
おやすみなさい