シーちゃんと

時々はシーちゃんとこっそり泣こう

そそぐ

昨夜

 

泣いた

 

 

泣くと

 

あなたは泣くから!

っていう

 

姉上さまの声

きこえてくる?

 

そんな

 

ひゃっ…

 

って

 

こらえよう

 

って…

 

つい

くせで

 

泣きそう

瞬間

 

そんな

 

ひゃっ…

起きるので…

 

ぐえっ…

 

カエル?みたいになった

 

かなしむのは

 

泣くのは…

 

おゆるしください

 

みほとけの

大悲

仰ぎ

 

お祈りした

 

 

 

訪れることもない

どこかの

教会で

 

戦争に

母子が殺されていた…

 

 

パパが

大好き!で

わたしも大好きだった

力士

 

寺尾

錣山親方

亡くなってしまった…

 

大相撲も

みれなくなってしまってたなあ…

 

最後に

ラジオで聞いた

解説の

 

錣山親方の声

 

とても

弱々しかったなあ…

 

お仏壇のまえで

パパに語ってた

 

 

大相撲

神技

という

 

それに

ふさわしいような…

 

母の死

機に

角界入りしたこと

 

その母親の旧姓を

しこ名として

名乗ったこと

などが

 

祈り

みたいだったなあ…

って

 

 

あの

うつくしい姿

 

それから

 

やっぱり正統派の

 

技の手本

のような取り組み

激しいのに

正しい

圧倒的な

突っ張り

 

パパと

みてたなあ…

 

って

 

 

心血

そそぐ

とは

 

こういうことかもしれないけれど…

 

かなしいなあ…

 

 

なんだか

 

そこから

ずんずん…

 

 

すごく

かなしくなった…

シーちゃん

 

 

 

ほんとうに

寒くなって

 

真冬

 

戦争

 

終わらない

 

 

終わってくれないんだなあ

って…

 

終わらせるには…?

 

 

なんにも

できない…

 

無力

 

でも

祈る…

 

 

戦争が終わりますように

 

世界が平和になりますように

 

 

 

また

零下の

 

白い

世界

 

なのに…

 

 

みんな

 

みんな

ぜんぶ

雪は

 

ほっぽっといてしまった…

 

鼻水と

 

 

とまれ!

って

 

 

いつものお茶

すり鉢で

すりすり

 

弱ってて…

 

今年は

寒すぎる台所

 

お仏壇のまえ

座って

 

すった

祈りのように

一所懸命すった

 

もう

 

 

お片付けのために

暖房つけるなんて

もったいないなあ…

って

くじけた

 

毎年

冬には

ずっと

外套着込んで

暖房無しでしてたんだけど

 

なんて

丈夫だったんだろう

って…

 

 

けど

 

今日を

あたえられたこと

 

いま

こうして

 

生きています

ありがとう

 

お祈りできたこと

 

 

徳無き

わたし

にさえ

 

そそぐ

 

そそがれている

仏心

 

ありがとう

 

祈る

 

お茶

みんなで

飲もうねえ…

って

 

遺影の

笑顔の

パパに

言った

 

どうか

 

平和

お祈りください…

 

 

 

 

一日

無事に

終わっていますように

 

 

あたたくして

 

ほっと

おやすみできていますように…

 

 

かならず

かならず

無事にいてください

 

 

ありがとう

 

 

また

明日

 

 

おやすみなさい