シーちゃんと

時々はシーちゃんとこっそり泣こう

もといたところは

悪人

ゆくところ

その道ゆく

途中

 

逃げ

とは

 

わかってて

 

逃げてる

 

だから

くるしいって

わかってる

 

 

プラスチックが劣化してきた収納

なかを空にして捨てたらよいのに…

ため息ついて眺めて

そのままにしといた

 

古い昔の100均の小物収納

とってもかわいくて気に入って

しっかりしてて長く使ってこられたなあ

でもとうとう

仕分けのための内側のトレイ劣化して崩壊しそう…

縫い物ずっとしてきた証みたいに古びてきた

 

中学生の頃から

自分で作ったり

襟や丈や変えて

この世にひとつ

わたしだけのもの作ってた

 

姉上さまは

洋裁も編み物もとても上手

いつもまるで

夢?

 

どこにも売っていないもの

わたしがこういうの…って

空想だけふくらまして

いい加減に伝えたもの

なのに

びっくりするくらい

かわいい!

に仕上げてくれて!

 

はい!!

って

 

夢みたいに

プレゼントしてもらってた…

 

泣きそうになる

いつまでも…

シーちゃん

 

ありがとう…

 

わたしはといえば…

誰かのために

がかなう技量なく

 

雑巾縫いや繕いの延長

みたいな

作業着?ニッカボッカ??

アラブのおじいさん風味が好きで

万事いい加減で満足する

だめだめだった

いまも…

 

姉上さまのおかげで

ときどきgirl!に

してもらったなあ…

 

そういえば

弟以外は

パパもミシン男子…

 

 

ミシンもよいけど手で縫うのが大好き

作務衣が手縫いでひとりで縫えたとき

ほんとうにうれしくて

しばらく

普段着は作務衣で過ごした

とってもへんなひとだった

いまも…

 

くたびれたものは寝間着にして

繕いながら着つづけて

とけそう?にすりきれてきたら

よいところは端切れに取っておく

薄くなった裂たちは集めて重ねて

ちくちく縫って雑巾にして…

おしまいはウエス

オイルを拭いたり

ペンキ塗りに使う

 

このへんてこ始末

きっと

パパうんで亡くなった会ったことない

おばあちゃんのおかげ

 

そうして

パパ育ててくれたおばあちゃん

やっぱりなんでも大切にしてて

いつも見てきたおかげ

 

ありがとう

って

仏間のお片付けした

 

ずっと

はらはら

どきどき

その

もとは

 

逃げ

 

けれど

 

病も

 

つなげていただいて

 

ひとと

うまれたとき

あたえられているんだろう

 

ありがとう

お祈りした

 

 

キリスト教では

病あたえられる

とは

神さまに

よく見ていただいたということ

そうならっていた

 

そうして

ひとは

うまれながら

罪を負ってくるって

 

 

仏間も

ものいっぱいになってしまって

申し訳ないおもいもいっぱいで

なんとか

なんとかひとつでも

捨てるもの始末

 

こころ

ここにあらず

つづく

 

しなくてならないこと

ほんの少しでも考える必要あって

緊張してしなくていけないことは

まるで

ひとつもできそうにない

もやもやふらふら脳みそ…

 

眠れていないと

すりよってくる絶望

 

昨夜は

もうれつな絶望

きた

 

ただ

次々わく

こわいおもい

うん…

 

うん…

さえぎるでもなく放って

通りすぎるの

待ってた

 

なに

ねがうでなく

 

胸のところで

手をあわせていた

 

生きているなあ

って

おもえた

 

いま

生きてる

って

 

ありがとうだなあ…って

 

 

仏教とか

おおきく

おもわないまま

ここに

つなげていただいた祈り

 

ぐにゃぐにゃ

 

はらはら

どきどき…

 

ふらふらで

 

なんにもできないみたいな

 

かなしくて

せつなくて

やがて

 

むなしく

絶望へ

 

みずから

とびこむような

こころになれば

 

じっと

それを

こらえていたら

 

ありがとう

となるなあ…

 

さずけていただいているんだろう

 

うまれてくるまえ

 

もといたところ

 

ちゃんと

まごころとなって

 

あたえていただいたのだろう

 

そのおかげで

ひと

うまれてこられたんだろう

 

 

ありがとう

って

ただ

手をあわせて

ただ

じっと手をあわせていた

 

 

めざめられた朝

 

おばあちゃん

パパママ

おねえちゃん

ありがとう

 

起きられた

 

 

ありがとう…

 

 

はかどらない?というよりは

ますますめちゃくちゃになった仏間

 

いつもここに座っている仏間

お仏壇のまえ

いつも

座る

 

 

絶望

から

 

もといたところ

 

まごころへ

 

ひきかえしてもらうところ

 

そうだ…

プラスチックは

なるべく捨ててみよう

って

 

ひとつでも

つなぐ

 

 

どんなに

ふらふら

もやもやも

いま

いちばんで…

 

明日はないかも…

ありがとうと

つなぐ

 

 

姉上さまのこの世にひとつ

girl!な

かわいいお洋服たち

ずっと着てて

 

やっぱり

へんてこ始末して

つかいきって

 

もう

どこにもないんだけれど…

 

やさしさと

こころに

あって

 

夢みたいに

こころにいてくれてる

 

ありがとう

 

夢みて…

夢みたいに

つくること

つづけてこられたなあ

って

 

不思議な

つながってくれたもの

おもった

 

ありがとう…

 

逃げてるわたしも

わたし

 

すべて

ありがとうと

うけとってゆく

 

祈った

 

 

お経

ただ

無心に

おとなえした

 

ありがとう

 

 

 

暑いお部屋にはゆけなくて

 

仏間もさらに混沌となって…

 

それでも

もの捨てつながってくれた

 

ありがとう

 

 

 

今日が

ゆっくり

無事に終わりますように

 

疲れていないこと

倒れていないこと

祈ります

 

 

平和

祈ります

 

 

 

かならず

 

かならず

無事にいてください

 

 

ありがとう

 

 

また

明日

 

 

おやすみなさい