シーちゃんと

時々はシーちゃんとこっそり泣こう

生きていて

若くして

天国へと

 

お浄土へと

迎えられた友

 

とても

なかよしの

 

ほんとうに

たいせつな

 

 

わたしの

そういう

 

たがいに

こころ

かよいあうひと

 

 

どうしてか

 

みな

若くして

 

あちらへ

迎えられてしまった

 

 

かなしみと

 

さみしさと

 

ずっと

ある

 

それは

変わらないけれど

 

いつしか

ここに

 

こころに

生きている

 

いてくれる

 

 

そう

おもう

 

北信越

 

日本海

 

ここも

日本海

まもられている

ともに

生きている

 

 

幼い息子のこして

あちらへ旅立った友

彼女の

ふるさと

ちかく

 

 

医療人で

多忙のなかにも

 

手料理かかさず

最後に

ごちそうになったお煮しめ

 

やさしい味だった

 

とても

しずかな

おだやかな

 

やさしいひと

 

 

能登

そんな

やさしいひとの

住むところだろう

おもった

 

どうか

どうか

無事に

 

生きていて

祈る

 

 

 

 

それから

 

赤子のパパのこして

お浄土へ迎えられた

おばあちゃん

祈った

 

 

 

いちにち

祈りと

 

その

こころと

生きてゆく

 

そうやって

ここまで

生きてきたんだから

 

ここからも

 

祈り

生きよう

 

 

迷い

まちがい

 

うろうろするときには

 

おもう

 

おもって

祈ろう

 

おもって

 

泣いたり

 

 

そうして

祈る

 

いま

つなげて

 

 

ああ

いてくれる

 

ありがとう

祈る

 

 

言えなかったこと

 

 

ずっと

こころに

 

しずかに

つたえてゆくよ

 

祈った

 

みんな

あちらで

 

お浄土で

修行しててくれるんだって…

 

ありがとうだねえ…

って

 

枕がわりにされて

ぺしゃんこ

のシーちゃん

ふかふかさせて

 

なでてやったら

 

泣けた

 

泣いて

ごめんなさい…

やっぱり

姉上さまに

 

ごめんなさい言ってた

 

 

みると

 

それは

ふかく

よく眠れている

という

そういうことらしい

 

 

みることもなく

 

うとうとしては

起きる

という

 

不思議睡眠

あたりまえ

なっていて

 

地震

前日

 

とても

よい夢

みてたような

 

そんな

あたたかなおもい

眠っていた

 

鼻水と

くしゃみが

すごくって

 

ちょっぴり楽

瞬間の

 

パン

 

食パン

一斤

二斤…

 

焼きたて

ほかほか

湯気がたつパン

 

甥っ子クンが焼いていて?

 

めちゃくちゃなんだけど…

 

ああ

ありがとう!

食パン

おばあちゃんの大好物…

 

おばあちゃん

つまりは

 

ママ

 

さがしたけど

 

ママは

いなかった

甥っ子クンも

おしまいに会ったまんま

 

あのままの

幼い甥っ子クン

だった

 

めざめられて

 

明日は

ないかも…

 

なのになあ

って

 

ほんとうの

おろかもの

わたし

って

 

だけど

 

きっと

生きていてくれてるなあ

って

おもった

 

 

そして

 

地震

 

 

雨が降らないように

 

余震

やむように…

 

生きていて

 

生きていて

 

 

 

お浄土の

祈ってくれてる

おもう

 

 

般若心経

ずっと

 

ずっと

般若心経

おとなえしている

 

 

日本海

 

渡って

 

もとめて

 

いのちがけで

もとめてくださった

お祖師さまがた

そのおかげで

 

仏教

 

仏さま

 

ここに

いてくださった

 

そして

 

道元さま

から

證空さまへと

つなげていただいた

 

書物には

知っていたけれども

 

ありがたい

祈る

 

ラジオ

時々きいて

 

泣かずに

祈った

 

 

それから

 

姉上さまの

助けに

 

慈悲に

生きている

 

 

一切無駄にしないで

食べる

食べきる

 

誓って

ひさしい

 

冷蔵庫の野菜

傷みそうなものから

 

傷まないよう

刻んで

麹で漬けた

 

汁にも

煮物にも

つかえる

 

こちらでは

ニシン漬けという

大根とみがきニシンの漬物

 

能登地方では

大根ずし

といって

 

同じように

みがきニシンと大根を

漬物にするのだけれど

 

 

甘酒も

使って

 

二段階で

 

手間をかけて

たいせつに

丁寧に

 

奥深い味わいに

漬けあげるのだった…

 

みがきニシン

よいもの

手に入れられなくて

 

実験?するも

かなわず…

 

お家の

ニシン漬け

おいしかった

ありがとう

 

ちっこい煮干しで漬けた大根

甘酒も混ぜ込んで

漬けておいてたの

 

サラダのトッピングにして

 

仏間に

ひとり

座って

 

祈って

 

食べた

 

ありがとう

食べた

 

 

泣きたくなったら…

 

古い

古い

仏教の本

ひらこう

 

 

東日本大震災

報道の映像で

 

半年のまにも

 

壊れかけてしまった

ママ

あの

 

突然

号泣した

ママ

 

まだ

 

こころに

いるなあ

 

すこし

読んだ

 

證空さまのところ

 

法然に侍すること二十余年…

 

 

それから

 

道元さま

 

あいだに…

 

 

医王如来

と呼ばれた

忍性さまの頁が…

 

動物病院をも建てた

あって

 

後醍醐天皇との

つながりや…

 

うれしくなったけれど

 

なにしろ

漢字も文体も

古すぎて…

 

勉強して

 

 

よく

読もう

おもった

 

眠れない夜には

この本を

読もう

 

泣かないで…

 

 

祈ろう

 

 

ありがとう

 

 

 

雨の

 

 

どうか

生きていてください

 

祈っています

 

 

 

 

 

いちにち

無事に

終わっていること

祈ります

 

 

かならず

かならず

無事にいてください

 

倒れていませんように

 

眠れていますように

 

 

ありがとう

 

 

また

明日

 

 

 

おやすみなさい