シーちゃんと

時々はシーちゃんとこっそり泣こう

神も仏もおられるならば

喪服

それから黒いコート

法事に着られる衣服

ぜんぶ集めて

ママのお部屋の

ママの古い洋服箪笥にしまった

 

地震でお家が倒壊したときには

全滅だ

 

だけど

よいかなあ?

そのとき来たならお家といっしょに

自分も潰れてるもんなあ

って

 

 

昨日

郷土の太宰治愛?と

三島由紀夫へのせつなさ

あわれみ?消えないおもいを

引きずって眠りについたみたいで

体調も怪しかったのと相まって

寝汗をかいて何度も目がさめた

 

寒気に

真冬に近い厚着で眠ってた

三度目の覚醒後の眠りでは

ひさしぶりの夢を見ていた

 

姉上さまと

ものすごい豪華なお料理?

なんだか

見たことないほどのお料理

ふたりして

笑って!食べている

という

夢みたい

しあわせな夢だ…

いや…夢なんだけど

 

豪華ご馳走テーブルに揃って

さあ!食べよう!!

って

姉上さまが言ってくれて

わーっ!

よろこんで食べようっていう

その瞬間

めざめた…

 

夢さめて

夢の記憶おもいだす

 

ご馳走

のまえには

いつものわたしご飯を食べてた?

いつものように姉上さまのお話を聞いてた?

ふたりとも笑ってたなあ…

しばらく

たのしかった

 

けどすぐにかなしくなって

泣きそうなきもちになって

なんとかおさめようとして

布団でお祈りしてるうち

また

眠ってしまってた…

 

ぼーっと

もやもや頭で起きた

 

それでも朝はきてくれて

今日も起こしてもらえた

いちにち

あたえていただいた…

隣に

シーちゃん

いつもの朝

 

ひとりぽっちの朝だ

夢か

って

 

夢だけど…

 

ふたりいたときだって

この夢みたいに

それ以上に!

たのしかったんだなあ…

って

わたし

姉上さま

おねえちゃん!大好きだなあ

って

 

また泣きそうになって

ごめんなさい

ありがとう

祈ってた

 

 

誰かの

おもうような

のぞむような自分になれぬこととは

ひとならば誰も

多かれ少なかれ

つらいこととおもうけれど…

 

昨日の三島由紀夫ほどの才

感性などまったく無くても

ちょっとつらいことあったなあ

おもうような

ねがわれるような自分になれない

できない…の葛藤はあったなあ

いまだにか…

 

おかしなアンテナ

そなわってしまったのか?

体質体力体調

つまり肉体が

そのような面倒な感性思考回路つなげたのか…

生まれつき?自分が育ててしまった?

まるでいまだにわかっていないけど

 

そういう

へんてこアンテナと生きてるらしく

姉上さまにとっては親以上に

心配の種だったにちがいない

パパママに次ぐ長?

リーダーの役あたえられていたから

 

パパママおじいちゃんおばあちゃんは

姉上さまを跡取り娘として育てた

って言ってた

弟は跡取り息子で

能力行動力があった

みそっかすの弱虫はわたししか

家族のなかにおらず

 

どうしてこの子はこうなんだ?

やがて親は

あきらめた?

うけいれてくれた?

そして旅立って…

 

姉上さまにだけ

親より

もっと

心配かけて

迷惑かけて

生きてるなあ…って…

 

ほんとうに

わたし迷惑かけてる

って

 

よいほうへ

姉上さまがねがってくれただろうに

いまだってねがってくれてるだろう

 

姉上さま

弟のつらさ苦悩

おもって

ごめんなさい

とお祈りしてる

 

申し訳ない…

ひたすら

おろかさ

申し訳ない

 

 

仏家

じゃない

仏教徒ともなれないけれど

 

ここに

神も

仏も

いてくれる

おもえるしあわせ

ありがたく祈る

 

すべて

家族に

ご先祖さまたちに

つなげてもらったのだ

祈る

 

 

生活

お片付け

すべては

祈りとなったからには

どこかにはゆきつくんだろう

 

生死

しょうじ

 

おろかでも

われひとり悪でも

すこしずつ

ほどいている途中

かもしれない…

死のお片付けなんだよ

 

捨ててゆくんだよ!

って

自分に言ってた

 

生死

ただ

たいらかにうけて

ただ

うけてゆくもの

とは

頭に

わかっている気になってるだけで…

うけいれられる

とは限らないだろう

けれど

もともと

あたえられた

素地へ

 

まっさらの

まごころへと

すこし

すこしずつ

近づいてゆくこと

 

ほんとうに

すこしでも

かなえられたならなあ…

今日も

祈りと

お片付け

つなげていた

 

たとえ

かなわないとしても

 

生死

死を

わがものとはしない

みずからはたたない

それだけは

誓うんだよ

と祈った

 

徳ある僧ならば

いのちの終わり

みずからわかり

水も食も断って療ずることもせず

みずから仏になるをかなえるという

 

みずからであっても

極楽浄土へ

仏の道へと

つながってくれるという…

それが

 

わかる

明らむるということか

 

お悟りか

 

とりつかれているように

おもううちは

というか

 

到底無理だなあ…って

それだけはわかるけど

 

むなしくならず

まごころを

信じよう

 

ここが

お家が

もうほんとうに古いんだから

お片付けお家のおしまいには

生きていてくれてる誰かのためには

なってくれるかもしれないよねえ?

パパママ

って…

祈りながらもの捨て仕度しては

生死をおもうのだった

 

もっと

もっと

捨てたらよいのになあ

わかっているんだけど…

 

古いママの家具たちは

ずっとパパママを家族を

わたしたちきょうだいを

ずっと

見てきてくれたとおもえてまだ捨てられない

 

プラスチック収納スチール収納は頑張った

けど

まだぜんぶ始末というわけにゆかないなあ…

と眺めていたら

 

生きてるなあ…わたし

 

ここでまだ生きてるんだなあ

そうだ

 

生きてる

ごめんなさい

って

ありがとう

ってなってた

 

 

三島由紀夫の昨日の本に

たしか

まごころという言葉あったなあって

まごころがあれば小説は下手になる?

そんなこと書いてあったような記憶…

 

まごころ

仏心…

 

神も仏もおられる

三島由紀夫

おしまいのとき

おもっただろうか…

 

まごころ

信じただろうか…

 

神も仏も

彼の

こころに

おられたならば…

 

祈った

 

いま

お浄土に

たいらかにいてくれて

修行しててくれるように

と祈ってた

 

かなしい

逆らえない死

時待たぬ死も

寿命なのかなあ…

ずっと

そのことをおもって

ずっと祈ってきたなあ

 

自分のおろかさに流されてしまって

自分の悪に魔に負けて

 

姉上さまの

まごころ

見失って…

ごめんなさい…

 

われひとり悪

わすれるな…

 

ありがとう

 

ありがとう

 

 

祈る

夜です

 

 

 

平和が

かなうように

こころに

神も仏も

おられますように

 

たいらかにいられますように…

 

ひとり

ひとりの道

ひかりと

よいことと

つながってくれるように

 

祈っています

 

今日が無事に

終わりますように

 

 

 

かならず

 

かならず

無事にいてください

 

 

ありがとう

 

 

また

明日

 

 

おやすみなさい