シーちゃんと

時々はシーちゃんとこっそり泣こう

すすきも

 

お団子も

 

なんにもない

ひとりぽっちの

十五夜

 

夜は

 

もう

すっかり

涼しい秋の風だ

 

 

お月さま

とても

きれい…

 

 

昨夜は

やはり

眠れなくて

 

とうとう

朝まで

お仏壇のまえで

 

お針

しながら

夜明かしして…

 

 

もの

って

 

それぞれ

かつては

誰かのもの

だったのだから…

 

時が経て

使えなくなっていても

 

壊れていても

カビ埃まみれでも…

 

あわれ

としか

たとえようなくて…

 

もの始末

終えると

 

ぬかれたような…

 

放心して

 

しばらく

ぼんやりして

それから

 

 

ごめんなさい…

申し訳なさ

やってきて

 

 

 

わたしの

生きる

 

一言に

言えば

 

申し訳なさ

だなあ

って…

 

 

もの始末

もの捨て

終わると

 

かならず

 

お仏壇のまえに

座って

 

ごめんなさい

 

祈るのだった

 

 

月も

ひとりぽっちだなあ

シーちゃん

 

 

 

ウクライナ出身の女性が

平和を

祈って

ウクライナの伝統の刺繍

してて

 

日本人に

ワークショップも

ひらいていて

 

刺繍している時は

心は平和です

 

ラジオで

言ってた

 

 

ほんとうに…

 

お針

してる時は

ほんとうに

心は

平和で

 

ミシンは

叩く

表現するんだけど

 

お針は

 

祈りみたいで

 

 

夜に

ほんの

いっときラジオ

きくだけで

音もなく

 

このところは

テレビも録画も

みれなくなって

 

本を読むきもちにも

ならなくなって…

 

祈りと

 

お針と

 

 

お片付け

もの始末

 

 

お彼岸に

ふらふらになるまで

ものの仕分けしていて

 

やっぱり

眠れなくて

 

真夜中

廊下に出たら

 

ぼーっと…

 

暗闇に

人影…?

 

ああ

これで

幻聴も来ちゃったら

統合失調症だなあ…

 

それとも

レビー小体型認知症かなあ…

 

 

じっと

目を凝らした

 

ドアが

開いてて

その影で

 

誰か

 

天国の

誰かが

 

あらわれてくれたならなあ!

おもった

 

 

友を

おもった…

 

 

 

今夜は

見上げて

 

月のように…

 

孤独に

かがやく

月のように…

 

祈っていた

 

 

戦争が終わりますように

 

世界が平和になりますように

 

 

 

プロでも

あの

断捨離の提唱者の女性でも

 

たいへん

苦悩している

ものの始末

これも

 

ラジオで

知ったけど…

 

 

ものの

うしろにある

 

それぞれの

生きる

 

それぞれの

人生

 

あわれに

置き去りにしたままでは

 

ここの

お家も

共に

年月を経て

 

おしまい

へと

一日

 

一日

向かっているのに

 

ネズミまで出てしまったのに…

 

 

それこそ

 

亡霊

でも

棲みつきかねないなあ…

 

また

 

ひとつ

吟味して

 

始末した

 

 

これから

手縫いで

ミシン

使わないで

 

なんでも

この手で

縫えたらよいなあ

 

 

なんにも

できなくなって…

 

立ち尽くしていても

 

ずいぶん

もの捨て

つなげてきたなあ

 

 

古屋は

わたし

ひとりで

 

おしまいに

向かっているけれど…

 

うつくしくなるように…

 

 

お月さまに

祈った

 

 

今夜も

救急車がゆく

 

 

 

一日が無事に終わっていること

祈ります

 

 

かならず

かならず

無事にいてください

 

 

ありがとう

 

 

また

明日

 

 

おやすみなさい