言葉
あたたかく
つたえてくれているひと
文字で
声で
じかに
とおくに…
詩
歌
音
音楽も
絵
写真も
そこに
こめた
おもい
つたえたいこと
かならず
あるのだ
たとえ
どんな
一日であっても
あたたかく
その
おもい
つたえてくれているひと
ありがとう
と
おもう
ずっと
おもう
おもっている
いつか
ママと
姉上さまと
とおく
離れて
ひとり
暗闇に
ひとり
泣いていたら
ラジオの声
そこだけ
聴こえてきた
おもうだけでもいいんですよ…
おもってあげていてください…
在宅介護を支えてくれている
お医者さまの言葉
と
おしまいまで聴き
わかった
たとえ離れていて
なんにもできない
と
泣いても
おもっていたなら
おもいは
つながる
と
やさしい声
あたたかく
つたえる
つたわる
言葉
ほほえんでいるなあ…
と
わかる声
幾度も
幾度も
そう
言ってくれていた
真夜中のラジオ
あれから
友
の
ように
聴く
お国の
放送局
なにか
起きたならば
やはり
公正公平
という
最後の砦
それは
いまだ
まもられているかもしれない
ほかは
聴けないから
とても
たいへん
こころから
ありがたい
だけど…
それは
はやい…
まだ
はやすぎるよ…
って
くるしくなる
message
読み上げられてしまう
しようのないこと…
善意
よい
おもい
つたえたいきもち
でも
はやい…
って
そのおもいに
知らされる
わが身
おのれ
という
おろかさ
ひしひし
ひたひた
きりなく
どこまでも
ふってきた
ごめんなさい
ごめんなさい
ありがとう
ありがとう
と
祈る朝
起き上がれない…
寒気に
お布団で
般若心経…
幾度も
幾度も…
おとなえした
ありがとう…
と
すこし
また
眠っていた
寒気
おさまって
祈る夜
ありがとう…
見知らぬ
どこかの
お医者さまの声
あの
言葉
あの
あたたかさ
つたえてもらって
こころにあって
ずっと
ずっと
あたためてもらった
まもられてきたなあ…
あれから
あれから
たくさんの
支えてくれたひとの
あたたかい言葉
ちょっぴり過激?
まだ
くすっ…
と
ほほえみたくなる
あつい
言葉
わたしに
こころに
あるなあ
シーちゃん
ありがとう
ありがとう
と
祈る
孤独にまけるな
と
そう
言ってくれたのは
姉上さまだった
姉上さまの
たくさんの
言葉
も
ここ…
ありがとう
どうか
みんな
無事に…
どうか今日も
いまも
どうか
無事に
なかよく
お元気に
と
祈っている
いま
救い
もとめるひと
まもり
おもい
支える
ひと
つながる
すべての
ひとびと
あたたかく
まもられるように
祈る
かならず
無事にいてください
と
ねがう
仏
のような
菩薩
のような
ひと
いてくれる
この国
どうか
まもられてゆきますように…
つづいて
つながってくれますように…
この冬
夏からの
あたらしい日常
という
気象に
慣れずに
手
耳
しもやけ
すでに
握れないほど
腫れていたのが
ぜんぶ
やぶれてしまった…
水が
漿液が
流れていたらしく
かたまっていた
痛み
すこし
ひいた
地上
あたらしい日常
という
気象
地下
逃げ場の無い水
なにかしらの変化
あるのだろうなあ…
と
おもった
それら
どうか
おさまって
と
祈っていた
地球
青くみえるという
水
海
海に
つつまれ
かくれて
みえないけれど
つながっているなあ
と
おもう
智慧如海
つたえられ
つながってくれた
おしえ
道
もとめ
学んでくれた
すべての
僧
ただ
それだけ
も
たいへんに
ありがたい
どうか
その
おもい
祈り
と
つたえられ
つながってくれたならば
と
祈る
夜
おのれ
という
ちいさな
おろかな
みのうえ
ここまで
為した
罪
ぬりかさねるような
そういう
言葉なら…
ごめんなさい…
と
かなしくて
いたたまれない
ただ
生きていた
めざめられた朝
ありがたい
ありがとう
って
つたえたいなあ
それだけ
だった…
二度は
かさねないように…
わたしは
わたしを
みつめてゆこう
心身
すこし
おちついたならば…
と
ねがっていたけど…
いま
すべて
と
ありがとう
と
おもった
こうして
つたえられた
しあわせ
ありがとう
それだけ
の
夜
どうか
無事に
かならず
かならず
無事にいてください
ありがとう
また
明日
おやすみなさい