ひと
ひとり
ひとは
ひとりきりのもの
だけど
こころ
からだ
変わって
揺らぐものだなあ
と
こころは
冷えたり
あたたかくなって
熱くなったりする
からだは
刻々と
老いる
病とあって
内科に入退院
くりかえしてたのは
十代から
はじまりは
息苦しさと疲労感と浮腫み
精神的には
落ち込んだ
内科にかかって
心電図を撮ってもらい
血液検査と心エコーしてもらい
すぐに
心臓の弁に少し問題がある?
正常には働いてない
ということ言われた
そこから
長期に渡って
心臓の血液循環のための薬剤数種
ひどい浮腫みが起きるので利尿剤
などなど…
時には
精神安定のためのお薬を処方され
体質改善のため?
漢方薬のエキス剤が何種類か
これは
お湯に溶かして飲むとよいって…
なぜか
とってもおいしかった記憶…
そうこうしてるうちに具合わるくなって
もともとの日光アレルギーが爆発したり
それに引っ張られるみたいにして
その他のアレルギーも悪化してく
我慢したら好き嫌いなどなく
なんでもおいしく食べるたち
なのに
豚肉で蕁麻疹でてしまうようになったり
だるくて生きてゆけない?
かも…って
絶望するほど
しんどくなった…
大きな病院の検査では
何度かの重いアレルギー反応きたりした
でも
心臓弁膜症ではなかったことがわかり
次に疑われた
腎臓の腫瘍?もなくて細胞変化も
生命には関わらないことがわかり
薬を止めてゆくうちに
だんだん楽になった
その時には発症してなかったのか?
甲状腺炎も機能低下も問題なかった
それから
大怪我で…
結局は
手術せずに
保存すると決めたりして現在がある
外観という容姿の問題は
いくら他人が
まったく気づかない
わからない
と言ってくれたとしても
失った機能に対して脳は
即応してくれたとしても
こころが
冷えた
と
そう
感ぜられた
傷ついた
とは
おもいたくなかった…
しばらくしてから
かなしくて
どうしようもなくなった
ふりかえれば
だけれど
冷えた
こころ
の
なせること
って
おもった
病って
ことに
おおきな病って
立ち向かったり
たたかわなくてはいけないのかなあ…
って
こわい…
医療
受ける
それだけでも
確実に命懸けであるのは
誰でもがそうだけど…
その時はその時
いつも
こころに
あるんだけれど
おそろしい…
おっかない
刷り込み?
なんか
真っ黒くぬりかえられた時間
みたいな…
そんな恐怖がある
残った
病から
逃げる
おろか…
なにかしらには
こころ
冷えたんだなあ…
って
わかってきた
そして
冷たい人間がいる
わけではなくて…
冷暖
あって
ひと
って
人間の
こころは
冷えるんだなあ
シーちゃん
って
今日
お片付けの途中
おもってた
そう
わかった
とにかく
いつ
その時きても…
の
死のお片付けになっていて
これから
なにがあっても
どんな病
あたえられていても
どんな困難
やってきたとしても
けっして
後悔しないんだよ
って
自分に言っては
お片付けしてた
自分
はげますのは
勇気づけるのは
自分
なんだから…
ここまで片付いたこと
死のお片付けとおもって
ひとつでも
と
お片付け
つなげられたおかげ
姉上さまのおかげ
そうして
いままで
かろうじて
生きてこられたんだ
って…
ありがとう
おねえちゃん!
パパママ
と
遺影に
写真に
言っている
言ってた
いちにち
ありがとう…
よわい
つよくない
こころも
からだも
よわい
そのうえ
定まることもなくて
揺らぎ
変わってゆく
ただの
一瞬も
たしかなものではなく
なにを
信じて
たよりにすべきだろう
と
十代から
ずっと考えてきたけど
仏教徒とは
言われぬ自分
仏法もとめる
も
かなわなくて
誰にでも
あたえられているもの
と
手探りしてきたけれど…
まごころ
へ
ゆきついた
ひとつきり
不変の
こころ
まごころ
数知れぬひと
仏法をもとめてくれて
おのおの
どのような道のり
たどったとしても
ゆきつく
たどりつく
さき
仏性
仏心
それは
まごころなんだなあ
って
ひと
誰しも
そなえられて
あたえられて
いま
ひと
と
そこへ
そして
いまへと
たどりついているんだなあ
と
ありがたくてならず…
何度もお仏壇に
お祈りしてた
病は
お悟りした
お祖師さまがたも
お釈迦さまでさえも…
病に
おしまいの病に
あって
すこし
嘆き
弱音らしきもの
吐いていたらしい…
ひとだもの…
と
胸
熱くなるのだった
パパ
どうして
あんな見事に
おしまいのおしまいの時
むかえること
できたかなあ?
時間
過ぎるほどに
ありがとう
っておもえてくる
あの
おしまいに
みんな集まってくれて
みんな笑顔で
笑っていてくれて
あの時があって…
みんな
すっかり
安心した
そういう笑顔で…
パパ
ありがとう
姉上さま
ありがとう
と
すこしでも
ひとつでも
と
もの捨て始末してた
かるくならなければ
ひらけなければ
こころは
冷えてく
こころ
いま
熱く
熱くなるならば
勇気りんりんだ
と
念じた
その
こころ
まごころ
あたえられているよ…
そなえられて
ひととうまれ
いま
なんだよ…
と
念じた
ありがとう
つなぐ
いま
つなぐ
祈り
つなぐ
いちにち
ありがとう…
捨てられないものも
それぞれ集めてきて
きれいにたたんで袋に入れておく
なにが入っているか書いておけば
使うのも捨てるのも
らくちんだなあって…
だんだん
ずいぶん
ずいぶん
捨てたこと
わかってきた
姉上さまのおかげ
パパママ
おじいちゃん
おばあちゃんたちのおかげ
と
いちにち
いちにち
一瞬
一瞬
ありがとう
っておもう
ありがとう言ってた
熱いこころのわたし
なんだったなあ…
と
おもった
ごめんなさい…
ありがとう
深く
深く
息するいま
月かがやいて
夜
ありがとう
無事
いちにち
終わってくれますように
こころ
からだ
あたためてくれるものと
いっしょに
いられるように
祈ります
倒れていませんように…
かならず
かならず
無事にいてください
ありがとう
また
明日
おやすみなさい